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ゲームいきものレポート(全記事)

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ゲームに出てきたいきものについてのレポートです。
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2023年7月の記事一覧

【レポート】ヤモリ――ぺたぺた足のひみつ

いきもの名:ヤモリ
学名:ー

【登場するゲーム】

 有隣目ヤモリ科のヤモリ。漢字で書くと「家守」もしくは「守宮」。字だけで見ると、なんだかすごく縁起の良さそうな生き物だ。海外では古く嫌な生き物とされていたが、近代に入るにつれ、良い印象を持たれることが多くなったらしい。日本では漢字の通り良い印象をもたれている。
 ゲーム世界のヤモリは、本当にいろいろな見た目をしている。トカゲやイモリと区別できな

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【レポート】アデリーペンギン――ピングーで有名なペンギン

いきもの名:アデリーペンギン
学名:Pygoscelis adeliae

【登場するゲーム】

 ペンギン目ペンギン科のアデリーペンギン。有名キャラクターのピングーがこのペンギンだと言われている。ゲーム世界では海の中を飛んでいるかのように泳ぐ姿がよく見られていて、時折釣られていることもある。見た目の特徴として一番挙げられるのは、目のまわりにある白い輪だろう。小さなくちばしも特徴的であるが、このく

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【レポート】マツムシ――もしかして私たち入れ替わってる?

いきもの名:マツムシ
学名:Xenogryllus marmoratus

【登場するゲーム】

 バッタ目コオロギ科のマツムシ。マツムシといえば、「やれ松虫が鳴いている、ちんちろ、ちんちろ、ちんちろりん」という歌だろう(この歌は『虫のこえ(蟲のこゑ)』という1910年からうたわれている唱歌であるらしい)。名前の由来に、大阪や奈良で松ぼっくりのことを「チンチロ」とよぶからという説があるという(『ク

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【レポート】ステゴサウルス――大きな体に小さな脳みそ

いきもの名:ステゴサウルス
学名:Stegosaurus

【登場するゲーム】

 鳥盤目装盾類ステゴサウルス科のステゴサウルス。
 研究所では恐竜がメインのゲーム(『ARK』とか『PARKSAURUS』とか『ジュラシックワールド』とか)をまだできていないが、それでも9種類ものゲームにとりあげられていることからも、ステゴサウルスの人気がわかるだろう。どのステゴサウルスも特徴的な背中の板を描写してい

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【レポート】ヤリイカ――いわゆる「イカ」のイカ

いきもの名:
学名:

【登場するゲーム】

 頭足網閉眼目ヤリイカ科のヤリイカ。イカの姿といえば、このイカを想像する人は多いのではないだろうか。ヤリのように細長い胴体で、イルカ並みの速度で泳ぐことができるという。『AQUANAUT’S HOLIDAY~隠された記憶~』では真っ白な体を見ることができるが、『釣りスピリッツ for NintendoSwitch』では先端が赤くなっている。その図鑑説明

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【レポート】キクイタダキ――菊の王冠をもらった小さな鳥

いきもの名:キクイタダキ
学名:Regulus regulus

【登場するゲーム】

 スズメ目キクイタダキ科のキクイタダキ。漢字で書くと「菊戴」であり、『鼠ちゃんの百科事典』や『ことばのパズル もじぴったんDS』ではこの漢字表記が紹介されている。日本のゲームだけでなく、アメリカやチェコのゲームに出ていることからも、この鳥は世界でよく見られる鳥なのかもしれない。スズメよりも小さい鳥であり、日本に

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【レポート】センジュナマコ――小さなダイダラボッチ

いきもの名:センジュナマコ
学名:Scotoplanes globosa

【登場するゲーム】

 板足目クマナマコ科のセンジュナマコ。漢字で書くと「千手海鼠」。英名は「シーピッグ」(『ことばのパズル もじぴったんDS』より)
 一見するとデジモンやポケモンに出てきそうな見た目のこのナマコは深海の海底で生きている。ゲーム世界でも深海を潜っていると海底で見ることができる。現在調査中であるが、『あつま

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【レポート】ハイエナ――サバンナの意外なハンター

いきもの名:ハイエナ
学名:ー

【登場するゲーム】

 ハイエナ科のいきものの総称。そのため、厳密には「ハイエナ」という名前のいきものではない。出てくるとしたら、ブチハイエナである場合が多い。『世界の果てまでイッテQ! 珍獣ハンターイモトの大冒険』では「全身にブチもようがあり」と書いていることから、ブチハイエナである可能性が高い。『Everything』ではすごくつるりとした見た目になっているが

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【レポート】ウバザメ――口の中は未知な世界

いきもの名:ウバザメ
学名:Cetorhinus maximus

【登場するゲーム】

 ネズミザメ目ウバザメ科のウバザメ。
 世界で二番目に大きい魚と言われており、その大口を開けた姿が特徴的なサメだ。大きく口を開けているときは恐怖を感じるが、このサメは温厚な性格をしており、ジンベエザメのようにオキアミなどのプランクトンを食べる。大人しさから乱獲された歴史もあり、現在は保護の対象となっている。し

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【レポート】ジャノメチョウ――視ている

いきもの名:ジャノメチョウ
学名:Minois dryas

【登場するゲーム】

 タテハチョウの仲間のジャノメチョウ。
 ときに、蝶と蛾の区別については知っている人もいるだろうが、「目玉模様が翅にある方が蛾」と言っている人に出会ったことがある。そのルールからいくと、このジャノメチョウは蛾になってしまうが、蝶である。目玉模様というのはなにも蛾の特徴というわけではなく、敵を驚かせるのに効果があると

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【レポート】シノノメサカタザメ――口に出したくなる名前のエイ(サメじゃない)

いきもの名:シノノメサカタザメ
学名:Rhina ancylostoma

【登場するゲーム】

 トンガリサカタザメ目トンガリサカタザメ科のシノノメサカタザメ(『小学館の図鑑Z日本の魚類館』より。ただし、分類は未だ定かではない)。
 名前に「サメ」とついているが、この魚は「エイ」である。見た目からしてもなんとなくネコザメを大きくしたような、なんともかわいらしい見た目であるが、体のつくり(鰓孔とい

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【レポート】キイロアナコンダ――かわいい模様の大蛇

いきもの名:キイロアナコンダ
学名:Eunectes notaeus

【登場するゲーム】

 有隣目ボア科のキイロアナコンダ。
 ゲーム世界で両生類爬虫類に出会うことは難しい。出会うためには現実世界と同じように動物園に行こう。キイロアナコンダが確認されたゲームは両方とも動物園経営ゲームである。そのゲームの説明はかなり細かく、詳しい生態を学ぶことができるだろう。
 アナコンダというとオオアナコンダ

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【レポート】ヒョウモンダコ――かわいいあいつのかわいくない毒

いきもの名:ヒョウモンダコ
学名:Hapalochlaena fasciata

【登場するゲーム】

 タコ目マダコ科のヒョウモンダコ。
 少し前にTwitterで「かわいい~」と手に取って写真をあげていた海外の人が、次の発言で「かわいくなかった」と入院している写真をあげたということで、少し注目されたいきもの。
 この人が入院した原因はヒョウモンダコの毒にある。ヒョウモンダコはテトロドトキシンを

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【レポート】アカアシクワガタ――クワガタ界のネイリスト的存在感

いきもの名:アカアシクワガタ
学名:Dorcus (Nippondorcus) rubrofemoratus

【登場するゲーム】

 クワガタムシ科オオクワガタ属のアカアシクワガタ。その特徴と言えば、なんといってもその足の付け根にある赤い色である。『ぼくのなつやすみ』の赤さはなんだか嘘のようであるが、『クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫を探そう・調べよう~』の実写写真で確認すると、けっこう

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