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【大学生が日経の記事に思うこと①】高大一貫教育私は反対!

おはようございます。ねぎとろです。朝9時のマックからお送りします。

ところで、6/24の日経新聞で気になる記事を見つけたので、記事の説明と大学生の感想を自由に述べてみたいと思います。

中高大一貫教育ってどうなん??




一貫教育が進んでいる背景には、加速する少子化で学校の大幅な現象が予想されていることがある。



24年の18歳人口は106万人、一方23年の出生率は72.7万人
18歳人口は29年までは横ばいだけど、その後減少ペースがはやまるといわれていて、29年までに対処することが喫緊の課題なんだとか。


そこで、この人口減少に対処するために私立の大学と高校の連携が強まっているそう。

最近の事例
①順天堂大学と宝仙学園が協定を結び、内部進学枠が設けられた。
新井学長(当時)の言葉で、
「成績が良いから医学部に行くパターンが多い。それで医学へのモチベーションを持ち続けられるのかは大きな課題」

日本経済新聞 24.6.24『一貫教育、戦略性増す』(中丸亮夫)



確かに。理数が得意で稼げるからという理由で医学部に進学し、飲みに没頭している医学生の友人は良く目にする。それが悪いことだとは全く思わないが、そういう傾向になる理由としては、6年制なので、単位をとって試験を乗り越えればOKという安心感が低学年のうちはあるからだろう。


レールにのっていれば、ゴールに辿りつけるといその出発点が大学合格であるというわけだ。(最もその大学合格がとても栄光なことなのだが)


順大は他にも私立公30の高校と協定を結び生徒に医療の現場を知ってもらう取り組みをしているのだそう。

もう一つの事例
②北里研究所(北里大学を運営する)と中高をもつ順天学園の連携だ。
なんと、順天中学・高校から北里大学院まで一貫教育する環境がつくられる見込みだ。
順天学園は外国籍の生徒や、帰国生がいることから、国際化が進むと考えられる医療現場を見据えており、
順天学園と北里大学の連携で、医療人材の裾野が広がるとみられている。

日本経済新聞 24.6.24『一貫教育、戦略性増す』(中丸亮夫)

(学園のメリットは経営の安定が一番なのかもしれないが)
高大連携に詳しい山内洋副学長によれば

「これから連携を考える高校と大学は教育姿勢の同質性をより強く意識し、それぞれが何をどこまで教育するかを明示しなくてはいけない」

日本経済新聞 24.6.24『一貫教育、戦略性増す』(中丸亮夫) 

とのこと。

ここまで、踏まえてちょいと感想。


大学入学後の医学生の医学へのモチベーション低下が課題だということで、
中学高校から医療の現場に触れさせるというのはとても良い戦略であると思う。



しかし、一方で、それは課題解決にはならないんじゃないか?と思えてならない。



つまり、
元々の医学部は
「レールにのっていれば、ゴールに辿りつけるといその出発点が大学合格」だったわけだが、

その出発点が中学になるというわけだ。



なぜ人はモチベーションを失い怠惰になるのか、


私はその原因は、決められたレールにのっていることにあると思う。
先がわかっていて安心すると無理に悩んだり状況を変えようと努力する必要はない。
生活に余裕ができる。そうなると遊んでしまいたくなる。



そのレールが長くなったらどうなるか。中学校に入った時点で、将来の職業が決まっている(夢ではなく現実的に)なんて夢のないことなのかと思えてならない。
子どもの親がその中学校に入れてしまったら、大きくなって他の選択肢を志したとしても、中高大の学費は大体親が支払うことが多いので、
今更弁護士になりたい、とかパティシエになりたい。なんて言えないだろう。



それよりも、医療の場を経験して志した人が勉強して医学部に入学するべきだ。
つまり、中高は何の専門にも特化することなく、とにかく色んな職業体験をさせてほしい



医者になった理由を聞かれて



「医療大学に行ける中学に入学したから」なんて答える医者を生み出してはならない。




「高校職業体験で話をしてくれたお医者さんに憧れたから必死で勉強して医者になりました」という理由の方がよっぽど素敵ではないか。



「連携」と、「内部進学」を同一視してはならない。



職業体験などの機会を設けるには連携は重要だと思う。
その大学を進学先として選択肢に入れるために、連携は必要だが、あくまで選択肢の一つとして留めておくべきだ。



中高生の夢は叶うかわからないから夢なのだ。夢はコロコロ変わったっていい。
中高生には選択肢を増やすこと、これが最も重要なのではないか。



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