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おファブル生えますわ~~

ファブルの漫画が好きなぼくは、映画ファブルの一個目を観て素晴らしいとは思ったものの、漫画をもう一回読みてえなと思い、読む運びとなりました。ヘッダ写真をお借りしています。

漫画と映画で同じものを見た結果、漫画メディアがより好きになった

半年ぐらい前から意識的に映画を見て50個ぐらいになりましたが、漫画と映画とメディアがきちんと分けられて発行されているものをそれぞれ観ることで、やっぱり表現メディアとしてぼくが一番好きなものは漫画であるという認識がより強くなりました。好きなので表現媒体として一番優れているとも思ってますが、流石にそれはひとそれぞれなので断定はいたしません。

ヤンデレ佐藤浩市

前回はファブルのボスが作者の代弁者みたいな位置づけと言いますか舞台装置やな――――――と言いましたが、映画でのボスはもちろん役回りが同じであるため親しいところはあるものの、佐藤浩市然とした立ち位置が求められているようにも思えた。ボス役は佐藤浩市なので。

漫画では、佐藤明がガキの頃どんな人生を歩んだかどうかの描写は限りなく少ないです。しかしながら映画ではせっかく佐藤浩市なんて使うんだから(ぼくは邦画洋画問わず、役柄に思い入れはできるものの演じている人に興味を持つことはほとんどないんですが、佐藤浩市に対しては何か目を離し難いものがあります)、佐藤浩市が効果的に映画を潤す結果を得たい。

映画なんて撮れるわけがないぼくがこう思うんだから、ファブルの監督はそんなことわかっとるわ、……といいますか佐藤浩市を映画という表現媒体でどのように使えば映えるかということについては信じられないほどの計算がめぐらされたことでしょう。監督ってそういうプロでしょうから。プロとして――――――

ともあれファブルつまり岡田准一(ではないですが)の子供の頃の子役と佐藤浩市が触れ合うシーンを増やすことで佐藤浩市を出演させた意味は大いに生まれたわけですが、そのせいもあってか前回も触れたように漫画のボスと映画のボスの温度差に少し開きができた。と少なくとも読者と視聴者には思える余地ができた。

すなわち漫画のボスは得体が知れないままで、映画のボスはヤンデレ風味です。ヤンデレな佐藤浩市なんて世間のお姉様方が黙ってないことでしょう。。

俺の許可なく死ぬなみたいな台詞は漫画ファブルには合いませんよね。でもそれが岡田准一と佐藤浩市を使うことによる代償でもあり、シナジーでもある。だから別にだめだと言っているわけではない。日本映画としてファブルが再現、再構成されるのであれば、そうもなるんだろうなあというのが大きな感想でした。

まだまだ書くことがあるのでまた明日……おやすみなさいまし。





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