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くまざさ(食べ物)について

くまざさについて初めて知ったので自分用に調べました。

くまざさとは

くすきの社さんというお店のサイトの説明を参照すると、

名称:隈笹
よみ:くまざさ
分類:2(漢方以外で薬用とされる植物)
この木なんの木:ササヘルスの笹
科名:イネ科
属名:ササ属
別名:ツユザサ、コグマ、コチク
使う部分:葉
使う用途 - 症:抗菌作用 安神(精神安定作用)、徐煩(じょはん・イライラを改善)及び利水(利尿)作用 顔面紅潮・口渇・口内炎(民間的)
生薬名:淡竹葉(たんちくよう)竹茹(ちくじょ)、竹瀝(ちくれき)、竹葉(ちくよう)
成分:食物繊維、 リグニン、ビタミンA,B1,B2,B6,B12,C,E,Kなど各種ビタミン、カルシウム、ミネラルなど
誕生樹:11月29日
開花期:不定期 数十年に一度しか咲きません。一説によると、花の周期は60~120年に一度
花色:白、黄緑、褐色など
花言葉:「嫉妬」
誕生花:12月28日
果実の時期:数十年に一度
果実の色:笹の実
語源・起源:隈笹で、その名前は冬期に葉の縁が白くなり、隈取りがなされることに由来
その他情報:クマザサの矮性種。「隈笹」は品種名ではなく、同様の特徴をもつササの総称。
この植物をつかった商品:ササヘルス SE10 クマ笹はみがき 笹味噌 クマ笹のど飴 クマ笹バスエッセンス 笹塩
参照サイト:熊本大学薬学部 薬草園 Wikipedia 日本植木協会

ということでした。ぼくは消化器なんかの荒れ、炎症みたいなのを抑える効果があると聞いたことがあるんですが、結構高価らしい。

星製薬

メーカーとして有名な処は星製薬。

こちらの企業でくまざさを原料としている商品はおそらく高濃澄、ホシ隈笹エキス、ホシ隈笹エキス(顆粒)、隈笹精の3種であるように思えます(顆粒は同一と見做す)。

どちらも製薬に類するものではなく、あくまで健康食品のカテゴリにあります。イージーファイバー的なものと変わらないということでいいのでしょうか……保険が効かなさそうなところが悲しいですね。

くまざさは結構なお値段がするということも聞いたことがありました。したがって原料をそのまま使っている同種はそれなりに値段がしそうに思います。

リスト最後のプロバイオチャージ酪酸菌+食物繊維がおそらく1番安価なように思えますが、

酪酸菌は、ぬか漬けなどに多く含まれ、最近の研究では、生きたまま腸まで届き、腸管の免疫機構を調整し、炎症の抑制や腸粘膜機能の正常化に働くことが報告されています。また、酪酸菌は食物繊維から酪酸を産生し、免疫制御性T細胞(Treg)を増殖させます。Tregは暴走している免疫細胞を制御し、大腸炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、軟便、便秘などの改善が期待されます。

プロバイオチャージ
名称:酪酸菌・食物繊維含有加工食品
内容量:120g(2g×60袋)
原材料名:水溶性食物繊維(国内製造)、キシロオリゴ糖、酪酸菌、トレハロース、微粒酸化ケイ素、(一部に大豆・乳成分を含む)
保存方法:高温多湿、直射日光をさけ涼しい場所に保存してください。
栄養成分表示 1袋(2g)あたり:エネルギー4.8kcal たんぱく質0g 脂質0.004g 炭水化物1.89g(糖質0.05g、食物繊維1.39g)、食塩相当量0g
お召し上がり方:1日2袋を目安に、水などと一緒にお召し上がりください。

こちらとは効能が違うのでしょうか。くまざさ製品には効能が書いていない。

蓼科笹類植物園によるくまざさの効能紹介

そこで蓼科笹類植物園のページを参照しました。

漢方でも、竹葉、竹茹(ちくじょ―たけのアマ皮)、竹瀝(ちくれき―タケの精油)などを生薬とする処方がたくさんあり、解熱、解毒、セキどめ、止血、消炎など多くの作用があることが分かっています。
日本でも、古くから民間薬として「クマササ(隈笹・熊笹)」と称する生薬が売られており、火傷、かみ傷、吐血、喀血、下血などの治療や血尿剤として用いられました。また熊笹の用法、効能として、「口が臭いとき葉を煎じて飲む。血の道には紅花と一緒に煎じて飲む。タムシにはナンテンの葉とともに煎じて、たびたび洗う」などが記録されております。

また人間に効く理由は以下のようでした。

クマ笹が持つ葉緑素は、人間の血液の血色素であるヘム(ヘモグロビンの一部)と、その化学構造式がほとんど同じです。

そして先程引用した酪酸菌についての効能ですが、

生きたまま腸まで届き腸管の免疫機構を調整し、炎症の抑制腸粘膜機能の正常化に働く(略)大腸炎アトピー性皮膚炎花粉症軟便便秘などの改善が期待

くまざさとよく似ている。上記引用と下記引用の太字にした部分が、

クマ笹の薬理作用
クマ笹には、葉緑素、多糖体、リグニンなどのほか各種有効成分がバランス良く豊富に含まれています。
この他にも、いまだ未知の成分が多く含まれ、これが相乗的に作用して効果 を発揮します。
クマ笹の効用は、極めて広範です。これはその作用機序が生体の最も重要な機能の一つである、免疫機能をはじめとする生体機能の活性化に深くかかわることに由来するものと考えられます。

1.細胞賦活作用諸臓器機能促進組織抵抗力増強細胞膜安定化(※1)、新陳代謝促進、強精
2.免疫賦活作用細胞膜修復細胞間識別強化抗体産生強化、抗アレルギー(※2)
3.体液代謝改善作用(血液浄化作用):解毒代謝機能亢進(※3)、利尿、脱コレステロール、脱臭
4.造血作用:骨髄刺激、造血素材
5.創傷治癒促進作用:肉芽形成促進、粘膜保護、抗炎症(※2)、止血
6.抗ストレス作用:食欲増進(※4)、抗疲労(※5)
7.殺菌・制菌作用
8.鎮咳作用
9.腸蠕動促進作用
10.末梢血管拡張作用(※1)

ほぼ同じと言ってもいいように思えます。くまざさ=酪酸菌なのでしょうか。

そちらを調べたかったのですが、見つかったのは愛犬用栄養補助食品として

くまざさと酪酸菌がそれぞれ別の役割を期待された形でたまたま配合されたケースであるように客観的には捉えるしかないような状態の例。

くまざさ単体ではやはり免疫機能強化を謳う商品のランディングページや、

花は30年に一度しか咲かないという豆知識が手に入る程度でした。

くまざさと酪酸菌の効能について

免疫を強化したいのであればくまざさだが、くまざさの効能である

諸臓器機能促進組織抵抗力増強細胞膜安定化、ならびに免疫賦活作用細胞膜修復細胞間識別強化を求めるのであればくまざさだが、特に「腸管の免疫機構を調整し、炎症の抑制や腸粘膜機能の正常化に働く、暴走している免疫細胞を制御」する作用が欲しいのであれば酪酸菌でも良いというようなこと……なのでしょうか。

その可能性に正当性を持たせる裏付けとしては、「星製薬がくまざさ研究のパイオニアである」というものがあります。会社概要より

昭和45年、当時社長の大谷孝吉がクマ笹エキスの研究に着手、星薬科大学とクマ笹エキスの共同研究体制を構築する。クマ笹の「薬理学的作用」および「免疫学的作用」をテーマに研究を進め、クマ笹多糖体の機能性とそれを有効利用するための独自の熱加水分解抽出法を確立する。
近年、抗インフルエンザウイルス作用については、動物レベルで画期的な有効性を確認しており、発表に向けてデータを積み上げている。平成21年3月の日本薬学会では免疫学的研究の成果を発表、また星薬科大学と共同でクマ笹のDNAによる分類法を確立し「ササ属植物の固定法」の特許を取得するなど、パイオニアとしてクマ笹に関する研究を牽引している。

インフルエンザにすら効用があるんですね。何らかの必要がありくまざさを研究し、やがて免疫学へたどり着いているように読み取れる。そんな同社であれば、免疫についての効能を求める顧客に対して、より手軽に(であるように商品欄から読み取れる)手に取れる酪酸菌系統の商品をラインアップに加えるという行為には正当性があります。左記はあくまで予想であり、仮定となってしまいますが……

後記

くまざさエキス約50g×3の商品について、ECサイトで検索をかけるとそれなりにします。50000円ぐらいが相場でしょうか……まとめ買いで33000ぐらいにもなりそうですが、纏めるということはそれ以上の値段となるわけです。……

難しいですね。お読みくださりありがとうございました。

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