自由が丘 ネコ日記 「騒がしい夜の家庭菜園。侵入ノラ子の対応に追われるクリボー」
3月も終わり、4月になって暖かくなりそうでならない、雨の日が多くなっています。春の兆しはありますので、木々からは新芽が育ち始めました。庭の雑草もそろそろ掃除始めないと、あっという間にアマチャヅルやらシダ類は繁殖してしまうので、僕は焦り気味でいます。オリーブやレモンも剪定して、肥料を追加すること、それと鉢の植え替え、あーやることが多すぎる。けれど、これらをスムーズにやらせてくれない人がいます、それはノラ子たち。
庭を掃除始めると、すぐにクリボーは近寄ってきて、見えるところに座り込みます。僕と等距離を保ち、僕が移動すればクリボーも移動。何の役にも立たないのですが、いつも近くにいます。
隣の家庭菜園を掃除しようと、オヤジが出てくると、それを察知してうちの庭に逃げ込むのも頻繁です。クリボーは隣の畑をトイレにしているものですから、いつかクリボーが捕獲されたり、毒が置かれたりするんじゃ無いかと、心配をしていました。
クリボー以外にも、ハクビシン、たぬき、アライグマ、カラスなど、注意しなければならない鳥獣はここ自由が丘にも多くいます。それを考えると、無防備のままの菜園はリスクばかりです。
今の所、家庭菜園の持ち主からは何もされてはいません。彼は全く効かない猫よけを置いていますが、ネコへの健康被害があるわけでもなく、まぁいいかと僕は考えています。それ以上に、クリボーのトイレを許容(恐らく)してくれていることに感謝しかないのです。
クリボーは自由が丘のノラ子の中でも恵まれた環境に暮らしています。外側の通りからは見えませんので、この場所にこれだけの広さの家庭菜園があるとは分からないと思います。僕が心配するのは、この後、相続問題とかで家庭菜園が無くなること。これはどうしようもないことではありますが、環境が一変してしまいます。
相続問題で土地が売買されることは、ここ自由が丘でも頻繁です。広大な地主たちは維持が出来なく、細切れな区画へと変化が始まっています。まぁ親から引き継いで、収入が充分にある家はそれほど多くは無いようなのですが。
その家庭菜園にも春がやって来そうです。そうすると、そわそわした猫たちが動き始めます。そうなのです。サカリの季節。クリボーは去勢していますので、そこは問題はないのですが、去勢されていない猫たちが遠くから流れてきます。この家庭菜園に流れ着いて、クリボーは自分のテリに入ってきたと、出て行くまで侵入者を追いかけます。
クリボーに喧嘩しないでくれといつも言い聞かせてはいますが、相手があることですので、困った心配事なんです。
昨夜も低い声で、ナオーン、ナオーンと鳴き声が聞こえ、あぁまた始まったと、家庭菜園側の窓を開け、クリボーと呼ぶと。ふにーと返事。喧嘩はしないでというと、しーんとしています。
ふと、足元を見ると、クリボーがいるではありませんか。うちのテラスから、家庭菜園を監視していたのです。まぁこれなら安心かとは思います。
しかし、先日は、キジトラを別区画まで追い出すクリボーを見て、道路には出ないと目の前で注意をしています。
クリボーには侵入者が来ても深追いせず、無理と分かれば逃げて欲しい。そう教えたつもりでもいます。
ノラ子ですから24時間、身体のセンサーは働き続けていますので、どんなに疲れているだろうかと思いますので、少しでも休ませてあげたいのです。神経すり減らすので、ノラ子の寿命は短いわけで。
いつか中庭のある家でクリボーと暮らせたならと僕は妄想しています。
サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。