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自由が丘 ネコ日記 クリボーの家猫修行 60日目 TNR

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クリボーの家猫修行 50日目

結論から書きます。クリボーの家猫修行は終了となりました。
60日間に及びますが、家猫への馴化を目指し、出来る限りのことをやってきましたが、クリボーは24時間鳴き止まず、部屋にいることが出来ないため、リモートワークは断念、睡眠も不可能な状態でここまで来ました。

成猫ノラ子を馴化した経験のある方に聞いたところでも、半年、1年。また獣医はノラで生きた日数分はかかると。(クリボーの場合は1年と半年)いつ馴化してくれるか分からないクリボーを飼い続ける環境、体力が僕にはありませんでした。

成猫の外猫を馴化が年齢6ヶ月を越えると一気に困難になります。ネコの社会性は生後6ヶ月内で形成されていくからです。また犬と違いネコです。シングルタスクで思考し、条件反射で判断している。情緒的思考が入り込む余地は極めて困難なのです。

このまま、24時間鳴き叫ぶ状態で、半年、1年を飼い続けること。それはネコのとっても単なる虐待でしかありません。
僕はクリボーを虐待する為に保護したのではなく、クリボーが外で暮らすよりも、家猫として生きる方が幸せだと思い、捕獲しました。しかし、現状はネコを虐待しています。

祈るクリボー

僕はこのnoteにも何度も書いてきました通り、捕獲が正しいのか常に疑問でした。鳴き叫び方が尋常ではありません。
その大声で鳴き叫ぶ度に、心は痛く、1秒でも1分でも早く収まってくれと、祈り続けていました。
そして、外猫から豹変してしまったクリボー。あまりの変わりように、クリボーを見るのも辛かった。

いつも不安げにしながらも、優しい目をしたクリボーはどこかに行ってしまいました。
獣医がポロリともらしていたことがあります。
保護ネコボランティアの人は、ケージを覆い、泣き止むまで何週間もそこで訓練を行うのは、里親を探すには必要なのかもしれないけれど、
高ストレスの状態を長期間にわたり晒すことは、猫がまた違う病気になってしまう。ストレスで死ぬことがあるということ。

最後にケージから出しても悲鳴は止まりません。

僕には無理のようです。
契約している物件もペット不可です。
冷静に考えれば、初めから見えていたことだと思われてなりません。クリボーの目の怪我を見て、衝動的に捕獲してしまった。
結論を出すのに60日かかりました。

クリボーの今後については、うちの裏庭、クリボーの元々のテリトリーでリリースします。ここから先はクリボーに任せます。2度と来たくないのなら、僕の顔を見ることは無いでしょう。
そして裏庭で見かけた時、僕はどうするのかその時考えます。
この60日間での経験を今はどうにも消化できず、この件はまた後日ということにします。

クリボーを抱っこして写真を撮ることが叶いませんでした。最後に2人で撮りました。


60日間、お読み頂きありがとうございました。
これにてクリボーの家猫修行は終了します。
最後の一部始終です。さようならクリボー。


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