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学校外教育であっても”評価”を大切にする。これは使命であり矜持。【Weekly ACTLABO#8】

変化に気づく、変化を楽しむ

今週火曜日のゼミナールは「地図で遊ぼう!」をやりました。「地理院地図」「今昔マップ on the web」を見ながら、自分の家の近くや「夢の国」、「レイクタウン」などの今と昔の地図を見比べて、土地利用の歴史を知りました。

「田んぼしかない…」「あれ急にできた…!」などとてもよい反応をしていました。

「変化に気づく」、「変化を楽しむ」

これはアクトラボの中も外でも、学校の教科でも、教科でなくても意識してほしいことです。自分の見つけた「変化」が他の人が見つけたことと違っていてもいいんです。賛同を得られなくてもいいんです。様々なことに対して前のめりになって見られる子どもたちをアクトラボで育てたいと思っています。

学校外教育であっても”評価”を大切にする。これは使命であり矜持。

昨日から6月です。4月にオープンしたアクトラボも2ヶ月を終えようとしています。

生徒さんの中には既に15回ほど参加している子もいます。アクトラボが”もうひとつの居場所、学びの場”になっているようです。

ですが、生徒さんの在籍は学校にあります。

難しい話ですが、例えば学校教育法第学校教育法第17条1項には

保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。ただし、子が、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまでに小学校の課程、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部の課程を修了しないときは、満十五歳に達した日の属する学年の終わり(それまでの間においてこれらの課程を修了したときは、その修了した日の属する学年の終わり)までとする。

e-Gov法令検索「学校教育法」(「https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000026」2023年6月2日最終アクセス)

とあります。

フリースクールに通うということは、学校に籍を置きながら、その時間を家以外の場所で過ごすということです。

そこで私たちは保護者の方の了承を得た上で、学校にも生徒さんが毎月アクトラボでどのような活動をしたのか、何ができるようになったのかをお伝えしています

アクトラボで「何ができるようになったのか」を測るには学習指導要領をもとにした「ルーブリック」を用います。

このルーブリック、FUNRISE内外のメンバーが約2年をかけて作成しました。広く子どもたちの活動の内容を評価するには何か裏付けとなるものが必要だということで学習指導要領を基にしました。しかし、学習指導要領は学校のクラスでの学習を想定して作られています。しかし、フリースクールの学習は個別支援も多いです。

そのようななかでの項目の取捨選択、どのようにすればより分かりやすく伝えられるかに苦労しました。最初は下地を作って、そこからすぐにできるでしょ?と思っていましたが気づいたら2年経っていました…。

しかし、そんななかで作られた「ルーブリック」はアクトラボの”個性”となるもの確信しています。まだまだ、学校の評価基準と比べると抜けがあるような気がしますが、アップデートを重ねいつかは学校に匹敵できるようなものにできればと思います。

フリースクールであっても”評価”を大切にする。これは教育関係者が多く関わるFUNRISEの矜持です。

書いている人

元小学校教員/中高社会科・地理歴史科教員免許/専門は中学校社会科/社会福祉士/スクールソーシャルワーカー

フリースクールに関わってくださる方募集中!

現在、アクトラボでは子どもたちの活動を支えてくださるボランティアさんを募集しております。基本的には週1回3時間の活動となります(報酬、交通費のお支払いについては現在検討中です)。

また、週1回1時間オンラインでゼミナールを行なっていただける方も募集しております。詳しくはFUNRISEホームページのお問い合わせフォームか以下のリンクからお願いいたします。

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