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【映画】先生と迷い猫

【映画】先生と迷い猫

1匹の猫が、堅物で猫嫌いの「校長先生」の閉じていた世界を広げた話。

気になるのは、校長先生に「僕は猫じゃない!」と名台詞を放ったカッター少年の今後です。

ラストの表現がシンプル故、解釈の自由度が高いです。私は、このラストで4通りの解釈をしました。

①猫存命、校長先生疲弊して睡眠
猫が戻ってきたような表現は、亡き妻の写真が添えられたゲージにまんまと猫が侵入、若しくは猫の気まぐれ逃亡期間が終わり戻って来たものと思われる。その後は、校長先生を中心に誰が今後猫の世話をするかという会議等々、校長先生の交流範囲が開いた状態が続くというハッピーエンド解釈。

②猫他界、校長先生疲弊して睡眠
猫が戻ってきたような表現は、校長先生の切なる願い。猫は、カッター少年によっていじめられた若しくは殺され永遠に町に戻らない(物語の節々で出現するカッター少年の可能性をフル活用)。しかし、その後も校長先生は諦めず猫探しを続けるので、交流範囲が更に広がるという解釈。

③猫存命、校長先生他界
猫が戻ってきたような表現は、①のとおり。ただ、校長先生は事切れてしまう。老体であることを顧みず猫探しに狂っていた為、無理がたたり・・・という線。かなり強引な解釈です。

④猫他界、校長先生他界
猫が戻ってきたような表現は、②のとおり。力の抜けきった校長先生の身体を白い光がやさしく包み込むシーンは、孤独で猫嫌いだった校長先生からの開放。猫好きで、一部の地域住民からも慕われる優しい校長先生として人生を終えたことを視聴者へ魅せたと解釈。

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