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サイエンス×テクノロジー=エンジニアリング

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科学とは「事物の本質を表す体系的な知」であり、技術とは「特定の場面で応用される実践的な知」である。すなわち工学および工業とは「人々にとって有用な構造物や発動機関の設計・組立・運用… もっと読む
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2024年4月の記事一覧

【特別公開】『AIを生んだ100のSF』まえがき:科学技術の啓蒙「だけではない」SFの価値

【特別公開】『AIを生んだ100のSF』まえがき:科学技術の啓蒙「だけではない」SFの価値

数々のSFの名作がもたらした影響について研究者にインタビューを重ね、SFとAIの関係について探った〈S-Fマガジン〉の連載企画「SFの射程距離」。それに松尾豊さん×安野貴博さんの対談など数篇を追加し再編集した『AIを生んだ100のSF』(ハヤカワ新書)が本日発売いたします。刊行を記念し、今回の記事では本書の監修者・編者で、「AIxSFプロジェクト」主宰者/慶應義塾大学理工学部准教授の大澤博隆さんに

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エコな素材が産業界を席巻?バイオマス製材料の進化

エコな素材が産業界を席巻?バイオマス製材料の進化

バイオマス製材料の挑戦地球規模での環境保護と持続可能性の追求が叫ばれる中、私たちは新たな材料開発の道を模索しています。

この時、注目を浴びているのがバイオマス製材料です。木材やプラスチックなどの従来の材料に代わる可能性を秘めたバイオマス製材料の開発には、多くの期待が寄せられています。

しかし、その実現には技術的な課題が山積しています。この研究では、持続可能な未来を築くために、バイオマス製材料の

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科学と教育に革新をもたらしたレイチェル・カーソン

産業革命以来、人類は長らく科学の圧倒的な力を信じてきたように思う。2つの世界大戦で恐るべき兵器が開発されてもなお、「それを善用すれば人類は無限に発展できる」と信じる人が大半だったようだ。月面に人類が到達したあたりが、科学への信頼が最高潮に達したときのように思う。しかし。

現代に生きる私達の多くが、安易に科学の力を信用していいか、疑うようになっている。いいことばかり言う技術には裏があるのでは?と慎

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