古来、日の本に自然草木の移ろひありて、そのさまあらはしたるに四季二十四節あり。
をりをりのよしなしごとをば書きつぐりて、のちに余人しみじみと思ひを致す。
これを歳時記といふ。
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2019年8月の記事一覧
あれから夏は、彼女の不在と共にやってくる。
毎年、6月。夏が始まる季節。彼女に会うため、高尾へ行く。
空の青、湿った空気、虫の音、世界が今年も夏が訪れることを告げている。
7年前のあの夏、私たちは、彼女を失った。
彼女を見送った日は梅雨らしくシトシト降り続けていて、
会場に入りきれない人たちが、傘をさして並んでいた。
誰かが煙草を買いたいと言いだし皆でコンビニに寄り、
各々ジュースや酒を買い、涙として流れた水分を補った。
雨を見ては「彼女
夏が終わる空気を感じた。
秋の気配を感じた。
8月が、終わろうとしている。