わたしの年末年始の日記。
温かい飲み物を入れようと、マグカップを洗っていたら、年が明けた。母はお風呂に入りながら年を越し、父は初日の出を見にいくらしく不在。兄はこたつに入ってカウントダウンTVを見ていた。我が家はたいてい、こんな感じである。各々、自分の好きなようにマイペースに過ごしていて、ある意味我が家らしいのかもしれない。
年末は、買い物へ出掛けることが多かった。年末で人が賑やかな街を歩いていると、少しばかりお祭り気分を味わえて、心が華やいだ。それもあり、欲しいものをいろいろ買ってしまったが、後悔はしていない。
「マイブック—2024年の記録—」
年末、日が暮れる前に本屋へ出かけた。新潮文庫の「マイブック—2024年の記録—」を購入した。
昨年は、書き続けるのが面倒になり、スクラップブックとして使用していた。スクラップすることを通じて、日々の出来事を記録することの楽しさに気づくことが出来た。
それはそれで楽しかったが、一年間、使い終わってみると、文庫本サイズのマイブックは、とっても分厚くなっていた。
毎年これはかさばってしまうので、2024年のマイブックはペンで日記を書くことに決めた。保存したい貼りものは、リングノートに貼ることにしよう。
今年は、もっと言葉と向き合う時間を増やしていきたい。
紅白の感想
大晦日の夜は、紅白を見て過ごした。別のチャンネルを観たい兄との熾烈なチャンネル争いが繰り広げる中で、私の観たい曲だけは、なんとか全てリアタイを確保することができた。
リトルマーメイドの楽曲「アンダー・ザ・シー」では、大泉洋さんとMrs. GREEN APPLEの大森元貴さんがメインで歌唱しており、女性アイドルグループのLE SSERAFIMが一緒にダンスとコーラス、というステージだ。
LE SSERAFIMさんは今まで存じ上げなかったのだが、コーラスとダンスが、「リトルマーメイドの世界観にいる人魚姫たちの歌声」みたいな雰囲気を作り出していて、とても素敵だった。
「フレンドライクミー」ずっと楽しみにしていた、山ちゃんのフレンドライクミー!
仕方のないことだが、尺が短いような気もして、少し残念だった。でも、テレビ番組で楽しそうにジーニーとして、公式の場所で歌っている山ちゃんの歌声と笑顔を見たら、とても元気をもらえた。
Adoちゃんの「唱」演出があまりにも最高すぎる。特に、京都の能舞台の背景にライティングが加わって、Adoちゃんのシルエットが映し出されるという映像。かっこいい以外の何者でもない。和の雰囲気と楽曲のサウンドが混ざって本当に本当にかっこよかった。最高だった。
YOASOBIの「アイドル」本当にすごかった。豪華すぎるアイドル様方の演出、対バンみたいな感じがして胸が熱くなったし、本当に皆様全員かっこよかったな…。特にanoちゃんと橋本環奈ちゃんのところが最高すぎる。
それにしてもアイドルの眩しさが半端なくて、圧倒的オーラ。強すぎる。
そんなこんなで、紅白の余韻に浸りながら、元旦は比較的落ち着いて過ごしていた。
初詣
一日の午後、少しでも元旦っぽさを感じたくて、散歩がてら初詣へ出かけた。元旦ということもあって、お参りは50分ほど並んだ。下手したらミッキーのグリーティングよりも並ぶのではないか。
おみくじは小吉だった。屋台のチョコバナナ、(一本400円という高級品なのだが、それでも食べたい)を買って食べて、寒いのでそそくさと帰宅。
帰って冷えた手足をこたつで温める。その瞬間は、とても幸せなものだなと思った。
心が解ける小さな瞬間を見つけたら、それを蔑ろにしない。たった小さなことに、案外、救われているのかもしれない。小さなことの積み重ね。そう思いたくて、わたしは日々、言葉を書いているようにも思う。
デトックス
元旦の夜。寒いので、ゆっくりとお風呂に浸かった。心体ともに浄化されるような感覚があって良い。入るまでは面倒だなと思うのだけど、オフ尾に浸かるたび、やっぱりお風呂は良いなと思う。
もやもやとして、言葉にできない感覚。それが言葉にできないまま、心の中に溜まっていくと、心はどんどん重たくなっていく。
お風呂に入っていると、その気持ちはどんどん言葉として浮かんでいく。言葉が浮かぶと、心が軽くなっていく。その言葉を書き留めることで、完全に吐き出すことができるのではないだろうか。
お風呂から上がった後、本当は「寝るモード」に入るべきなのだけど、その日は、それ以上に「書きたいモード」に突入してしまった。
お風呂やストレッチで体を整えて、書くことで心を整える。そんなデトックスな夜だった。
『家が好きな人』
元旦の夕方から、ずっと心がざわざわとしていて、スマホやPCをオフにして、本を読もうと思って、新しく購入した本を、早速読んでみようと思った。
『家が好きな人』、マイブックを購入しようと本屋へ寄った時、目に留まり、一緒に購入した本だ。
あるページで、「書き物が好き」という言葉がぱっと目に止まった。書き物、という言い回しは普段使ったことがなかったが、なんだか素敵な言い回しのように感じた。
私も、手帳が好き、ノートが好き、というよりも、きっと書き物が好きなのだ。作家志望でも、ライターでも、作家でもなくて、書き物が好きな人。そう言語化してみると、なんだかとてもしっくりきて、この言葉が気に入った。
部屋で好きなものに没頭したり、好きな空間にいることは、一つの幸せの形だなと感じた。自分でしか満たせないような幸せも、もっと大事にしていこうと思った。
MDノート
その夜、新しいノートを使い始めた。MDノート、無罫のA5サイズ。新しいとはいっても、昨年、使い道が定まらず、すっかり放置していたもの。半分ほど未使用のままだったのだが、ふいに、また書き始めたくなった。
ノートのもう半分を、使い始めることにした。新しいページの真ん中に「2024」と書いて、2つ目の表紙を作った。
まっさらな無罫のページ、しかも紙質が良いこともあって、ペンで言葉をつらつらと綴っていく作業は、とても心地よかった。癒されていくような、魚が水を得たような、そんな感覚に陥った。
一月二日
今朝は10時半に起きた。9時間ほど、たっぷりと眠った。起きてから11時過ぎまで、ぼんやりとした頭で、スマホでSNSをダラダラと見る。
朝からスマホを意味なく眺めるのは、本当は良くないのだぞ、と思いながらも、お布団から出られないまま、しばらく微睡む。やっぱり、この時間がいっちゃんいいわなぁとも思うので、こればかりは仕方がない。
朝起きたら、忘れないうちに、寝た時間と起きた時間を記録するようにしている。私は、bondaviさんという会社の「睡眠」という睡眠記録アプリを使っている。シンプルなデザインで、とても使いやすい。
SNSは基本、好きなものを見て癒しやわくわくをもらうだけ、と決めている。素敵なイラスト、写真、猫さんなど、タイムライムやおすすめには、好きなものばかりが流れるので、とても助かるなぁと思いながらスクロール。
1月になって、かわいいスマホの壁紙を配布してらっしゃる方をよく見かける。毎月、ホーム画面に使わせていただいている。シーズンごとに気分が変わって、新しい気持ちになれるのだ。
スマホの壁紙を新しくして、満足した私は、ようやく布団から脱出する。伸びをして、ゆるっとだけストレッチ。
洗顔をして、歯を磨いて、お湯を沸かす。白湯で温まりながら、お腹が空いたので何か食べたいと思った。
朝ごはんは何にしよう。グラノーラの気分ではないし、ご飯をしっかり食べる気分でもない。パンは切らしている。何にしようかなぁと、とりあえずインスタントのポタージュを飲んだ。
すると母がリビングにやってきて、「お雑煮にチキン入れたんだけど、ほろほろになって、美味しいよ」とか「今日の夕食は何にする?」なんて会話を交わす。
もう、12時近く。お昼ごはん兼朝ごはんを食べる。結局、昨日のご飯お茶漬けにすることにした。そこにチキンをトッピング。チキンは柔らかくて、とっても美味しかった。ご飯を食べながら、録画で、大晦日に放送された、ちびまる子ちゃんを見た。
ご飯を食べ終わって、カフェオレを淹れる。ミルクを温めて、ミルクフォーマーで泡のモコモコを作る。少し手間だが、これがあるだけで、だいぶ気分が明るくなる。
デスクに座ると、カフェオレをおともに、日記を書きながら、頭の中を整理する。私の年末年始は、書く時間とぼーっとする時間のふたつで構成されている気がしてきた。
書いて、休んで、整理する。年末年始は、一年のいろんなものをデトックスする。そう考えてみると、ある意味、自分にとって良い過ごし方なのかもしれない。