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性行為と自律神経

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より


性行為を成立させるためには、
自律神経の働き、切り替えが必要不可欠です。

今回は

  • 自律神経の切り替え能力

  • 男性性器と自律神経

この2点についてお伝えいたします。



自律神経のバランスが悪い

自律神経の調子が悪いという場合によく聞かれる言葉は、

自律神経の『バランスが悪い』 

ですよね。

自律神経のバランスを整えないといけないとか…

自律神経の偏りを整えないといけないとか…

この考え方自体は、僕もその通りだと思います。

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交感神経にばかり偏ってしまっている場合など、修正が必要なりますよね。


ただし、これだけでは不十分です!


自律神経はバランスだけでは不十分

バランスや偏りを整えるだけでは、自律神経の乱れから生じる症状をスッキリ取り除くことが難しいと常に感じています。


僕の介入後に便秘や冷えなどの症状が改善したクラアントさんの中で、介入からの期間が空くと症状が再び出てきてしまう人には共通点があります。


その共通点は、

自律神経のバランスが整っていても

『切り替え能力』は低い

ということです。


ここでいう『切り替え能力』とは、以下の2点となります。

自律神経の『切り替え能力』とは?


①自分の活動に応じて身体を適切な状態に変化させること

 例1)動いた時や緊張した時
  体が暖かくなる、汗が出る、呼吸数が増える、心拍数が増える、血圧が上がる、血流が増える、力が入りやすくなる

 例2)お布団に入った時
  心拍数が減る、体温が下がる、呼吸数が減る、力が抜けやすくなる(脱力)

 例3)日勤や夜勤などの時間の切り替え
  仕事の都合で「寝ないといけない時間」や「起きないといけない時間」が変化し、それに身体を合わせていくこと

②外部環境に応じて身体を適切な状態に変化させること
  気温・気圧の変化(特に季節の変わり目や台風の直撃など)に身体を適応させること

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つまり

自律神経の乱れやすい人の特徴としては以下の2点があります。

自律神経の乱れやすい人の2つの特徴

・交感神経ー副交感神経のバランスに偏りがある
・状況に応じた『切り換え』が難しい(時間がかかる)

バランスに加えて、この『切り替え』能力がとても大事になります。


切り替えがうまくいかないことで、障害されることの一つとして

性行為があります。


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男性性器と自律神経


以前、自律神経テスト「解答/解説」でもお伝えしましたが、男性性器は自律神経の影響を強く受けます。

☑️ 副交感神経の活動が活発になると
   男性性器の勃起を生じさせます

☑️ 交感神経の活動が活発になると
   男性性器の射精を生じさせます

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つまり

行為中に副交感神経と交感神経がしっかりと『切り替わる』ことができないと性行為が成功しないということになります。


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 ✅ バランスが崩れていてもダメ!
 (交感神経と副交感神経がどちらかに偏ったままではダメ!)

 副交感神経と交感神経の切り替えがスムーズでないとダメ!
 (リラックスと興奮の調整ができないとダメ!)


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性行為が最後までできない場合の一つの要因として、男性の自律神経の調子が万全で無い可能性があることを知っておく必要がありますね。


この辺りの話は、もう少し時間をかけての説明が必要なので、次回?も性行為と自律神経の話をできたらと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます🍀


アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏
より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
 YouTube(アレリハちゃんねる)noteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。

アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。

無料のLINEチャットでは、自律神経についての情報発信をしています。
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【今後の研修会予定】

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【アレリハアーカイブ研修】

①『ポリヴェーガル理論と理学療法』

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講師: 理学療法士 及川文宏
動画公開期間:11月20日(月)10:00〜12月29日(金)22:00 まで

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『リハビリテーション栄養学』
〜高齢者の筋力強化戦略〜

✅ アーカイブ配信 12月16日〜12月26日
講師 管理栄養士 和田 宵湖

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【アーカイブ配信全9講座】

全9回講座(90分 × 9回)
①-1「概論:自律神経の解剖生理学」
①-2「自律神経を変化させる要因」
①-3「ストレスと自律神経」
動画公開期間:
2023年11月23日〜2024年 1月8日

②-1「血流(血管)と自律神経」
②-2「内臓と自律神経」
②-3「睡眠と自律神経」
動画公開期間:
2024年1月17日〜2024年 3月3日

③-1「神経・筋膜の機能解剖」
③-2「排便の運動学」
③-3「便秘の原因」
動画公開期間:
2024年3月13日〜2024年4月28日

※自律神経セラピストBasicコースの概要や講座の内容につきましては、こちらからご確認ください。

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『エビデンスに基づいた身体と心の結びつき』

日時:2024年1月13日(土) 16:00〜17:30
場所:zoom
講師:理学療法士 及川 文宏
    看護師  栁沼 愛
内容:自律神経、免疫、心のつながりについて、エビデンスを含め、理学療法士と看護師がそれぞれの視点で紐解きます。
・人と向き合う上で大切にするべき価値観やスキルについて
・患者さんの本来の生命力を引き出すための関わり方
・ヒトの本質の理解の大切さ
・「病気と健康」の理解に関する異なる視点

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