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世界レコード

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生きることを仕事にするときに考えたこと、出会ったものたち
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2019年9月の記事一覧

閲覧履歴にもとづくおすすめ表示の話

閲覧履歴にもとづくおすすめ表示の話

ずっとモヤってる人もいると思う。PC版noteタイムラインの「閲覧履歴にもとづくおすすめ」強制表示問題。

まあ、いろんな意味で仕方ないよなと傍観してたんだけど、なんでモヤってるのか構造化して言語化できないのに書きたくなかったというのもある。

いまも全部はできてないけど、あそうかもと思ったのだ。「広告感」がするからモヤるんじゃないかと。

◎強制表示されるのは「広告」扱いされてしまう広告は嫌われ

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フリーランスの立地条件

フリーランスの立地条件

「この店さ、すごくおいしくて店主の人柄も良くてさ。俺も応援してたんだよ。でもうまくいかなくてさ。やっぱり駅から15分で、周りもぱっとしない住宅地でさ。いい人ってだけじゃ難しいよね」

以前、業務用品のリサイクルショップを経営していた人からそんな話を聞いたことがある。

リサイクルショップではリニューアルしたり廃業した店舗の厨房機器や什器なんかを買い取って、さまざまなルートで販売するのだ。そこの話も

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もっとそのままの言葉を使えたら

もっとそのままの言葉を使えたら

《社内研修のため10月1日を全店休業させていただきます》

ある小売チェーンの貼り紙。ああ、そうかと思った。あれだよね。消費税10%に切り替えのための、なんやかんやの作業だ。

これ、軽減税率対応も加わって地味に現場は大変なのはあちこちで見聞きする。

貼り紙のチェーンでは、いきなり切り替えでトラブルよりは諸々損失わかった上で「休業」して移行する選択をしたのだ。個人的には「あり」だと思う。オペレー

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偏愛の名古屋駅

偏愛の名古屋駅

名古屋駅が好きだ。行くたびに好き度が高まる。

といってもセントラルタワーズや、みんなのアイドル「ナナちゃん人形」ではない。ほんとに「駅」そのものが好きなのだ。たぶん、ちょっと伝わらない。

今年は取材や打ち合わせで名古屋に行く機会が多いので、そのたびに駅を愛でている。無駄に電車に乗る何十分前に駅に入ってうろうろしたりする。不審者にならないように気を付けながら。

いったい何がそんなにいいのか。駅

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プロを褒めてはいけないは本当なんだろうか

プロを褒めてはいけないは本当なんだろうか

いま思うと、あれはやんわりとたしなめられたのかもしれない。

あるところで(仕事ではない)、まあ詳細はぼかすけど、僕がプロの料理人の人に「これ、すごいですね。すごくおいしい」と言ったのを聞いた周囲の人が「あたり前じゃん、プロなんだから」と僕に言ったのだ。

その言葉には「プロに、そんなこと言うもんじゃないだろ」という僕の非礼をたしなめる響きが少しあったような気がした。

状況的には、どう考えてもち

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いいライターだけを目指してはいけない話

いいライターだけを目指してはいけない話

こいつ何言ってんだ? と思われるかもしれないけど、最近わりと真剣にそう思う。

まあ、一応10年以上フリーランスのライターとして食べてきた人間の戯言として聞いとくれ(語尾)。

ジャンルは違っても「仕事」でライティングをしてる人全般に当てはまると思うのだけど、いまはライターの価値が昔より目減りしてる。ライターのインフレ化だ。

なんでそうなるのか。いちばんの要因はライターを含めた「書く人」の増加だ

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予定至上主義をタモリさんに叱ってもらう

予定至上主義をタモリさんに叱ってもらう

予定が狂ったときどうするか。そこの対応というか受け止め方って「その人」とか「その社会」が出ると思う。

まあでも多いのは「予定が狂う(たいていの場合は遅れるとかアクシデントが発生するとかだ)」とネガティブが発動して、クレームとか責任追及、謝罪とかそういうのが行われるケースだ。

みんな予定が狂ったことで怒られたくない。そういう共通認識(社会的フォーマット?)があるからなのか、予定の段階でも正確性を

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ずっとオードムーゲのままでいて

ずっとオードムーゲのままでいて

ずっと気になってた。道路脇にたなびく《オードムーゲあります》の緑色した幟(のぼり)。

あえてなのかナチュラルになのか、デザイン性という点はすっ飛ばして、ひたすらまあまあの太字で「オードムーゲ」と迫ってくる。

文字に比べるとかなり小さめに、白っぽい容器のイラストも入ってるのだけど何なのかはよくわからない。とりあえず「オードムーゲというものがある」ことを訴えているのだ。

幟の前を通るたびに、なん

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誰も気にしない虫たちからの伝言

誰も気にしない虫たちからの伝言

「虫」と聞いただけで「嫌い」「不快」な反応をする人のほうが多いのかもしれない。

家の中に知らない虫が闖入してきた日には、心の中で漫画みたいに「ぎゃー」と声が出る。わかります。誰も読みたくないですよね、虫の話なんて。

だけど虫のことを無視(言いたかっただけ)もできないのだ。なぜなら知らないところで自分たちのライフにすっごく関わってるから。

端的に言えば、現在、地球上からすごい勢いで虫たちの数が

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いろいろ「足りない」を前提にしたほうがよさそうな話

いろいろ「足りない」を前提にしたほうがよさそうな話

もしかして、結構思ってる以上にいろいろ構造的な危機で転機なんじゃないか。ここのところ現場を取材してると頓に感じる。BtoB系の取材だととくに。

わかってるよ、そんなのと思われそうだけど、情報じゃなく体感レベルですごく感じる。無茶苦茶ざっくり言えば、このままだとリアル「サードインパクト」が起きそうな感じ。

まあ、一介のライターがエビデンス(なぜか日本ではビジネスシーンで多用される)もすっ飛ばして

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