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縫製工場でできること

はじめて書いた前回の記事
たくさんの反応をいただくことが出来てほっとしました。読んで下さった方、ありがとうございます。引き続きお楽しみいただければ幸いです。みなさまよろしくお願いしますね!

というわけで、こんにちは。FUKUNARY(フクナリー)の田村と申します。

さてさて今日は「縫製工場」に焦点をあててお話してみようかと。世紀をまたがりこなしてきた当社の仕事の量と質。知れば知るほど若輩者の僕には大きすぎるテーマですが、その歴史にも触れながら記事にしてみようと思います。

たぶん長くなるんだろうなー(笑)
お茶でも飲みながらゆったり読んでみてください。

縫製工場と市場

当社 八橋装院やはしそういん は、ミシンでできることを追求して半世紀を数えます。時代を経て色んな出来事を体験させて頂きました。

ファッションの歴史、とは言っても僕が感じている主観も交じりますが、そういった時代の移り変わりの中で当社も色んな波を体感してきました。

歴史的な背景からアメカジを流行らせてく1970年代後半。外国の製品(特にアメリカからなのかなぁ)を中心に取り扱う、あのショップさんなどなど、新しい海外のライフスタイルにインスパイアされたセレクトファッションを熱中しはじめた人々。

同じ時期から白黒を基調とした「タブーなく!」「性別関係ないよ!」「自由なファッションを!」と日本人デザイナーも新しい表現を世界に向けて活発に発信してて。

黒の衝撃・カラス族など、新しい概念も生まれスタイルの固定観念を破壊したような、はじめてみる洋服を纏ったり。そんな溢れ色とりどりの若者たちが溢れ個性が楽しいイケイケだった全盛期。

更にやってくるバブル期には高額なものを持つことで、自分のアイデンティティや自由な表現を楽しみ、企業や富裕層のみならず一般人まで巻き込んだ一大消費ブーム。ファッションも例外でなく、当社も非常に多くの仕事をこなして業績も うなぎ登りだった時期だったようです。

そっからバブルがはじけて、いろんなモノづくりが海外を拠点として選ぶようになり、ファストファッションが軒を連ね、洋服が手頃なお値段で楽しめるようになった一方着るということにも現れ始めた格差。

売るときの価格競争に巻き込まれることで作る場所は、どんどん安価で大量生産ができる海外へと変わってく。こうしてどんどん日本国内で服をつくるということが過去のことになっていく。

こうして先代からはじまった「服を縫って届けること」の歩みは、現在二代目がバトンを受けて継いでこの縫製工場も市場の変化に適応をはかりさまざまな工夫を余儀なくされていくことになります。

服を縫う事業


そんな当社は
昭和34年創業、被服を縫製する会社。
玄関となる広島駅からは公共交通機関で約30分くらいの安佐南区の西原にあります。

国道に沿った4階建ての風情ある建物に、ところ狭しとミシンやアイロン台を敷き詰め裁断する人、縫う人検査する人、間接業務をする人などなど、それぞれの役目を務めながら縫製でできることを日々追求しています。

僕たちも昨今の市場から受ける影響は例外ではなく、危機的状況を迎えましたが伝統を守りつつも、同業他社が嫌がるような技術的に難しい新しい仕事にも果敢に挑戦してきました。

その姿勢と縫製技術が縫製業界における希少な存在として一目置かれ、国内外で高く評価されています。

主にワンピースやジャケット・コートなどのアウターを請けて縫うことが多く、日本を代表とする一流有名ブランドから多くのお仕事を長年任され、その時代ごとのファッションを陰で支え続けています。

また近年ですとコロナショックによって不足した医療用ガウンを手掛けるなど、社会的に不足した衣料品についても貢献できるよう挑戦しております。

自社ブランドFUKUNARY


そんな当社は
FUKUNARY(フクナリー)という名前でファクトリーブランド事業も行っております。

素材に着目し国内を中心とした良質なものを用いて自社縫製でできることでのモノづくりを行っています。

そして作り手である僕たちがお客さんとふれあい直接つくったものを、お届けしていることでご意見を商品に反映させ、どんどんブラッシュアップを重ねることができ他にはないコミュニケーションが楽しいブランドの形になってきました。
*こちらの詳しいお話はまた別の機会で☻

縫製を通してできる2つの事業

広島で縫製工場のあり方を模索しミシンで出来ることを追求を始めること半世紀。

日本の縫製を守らんとする難度の高い縫製委託製造を取り組み続けてきたOEM事業。

つくることの尊さを商品に取り入れお客さまと「一緒に育くみ、表現していく」をコンセプトとしたFUKUNARYという名の自社ブランド事業。

この二本を柱とした歩みが八橋装院やはしそういん です。今後も当社でできることを広げながら次世代に続くモノづくりを伝えるべく!今日もミシンを踏み続けて参ります。


というわけで
縫製工場のことも自社ブランドのことも一言で語りつくせない盛りだくさんな内容です。また改めてお届けいたします。

FUKUNARYを知ってくださっている方も
初めて知ってくださった方にも

よりブランドへ親しみを持って頂けるように。
是非引き続き更新をお楽しみに!

PROFILE

田村 篤史

広島出身、クリエイティブな活動が好き。FUKUNARYの創生から係わっています。作ることが好きで彫金創作も行っています。縫製、音楽、お絵かき、他には言葉を紡いだり。たくさんの学びを経て、やりたいことを素直に。全ての手仕事に尊敬をこめて。

Twitter >> @fukunary 
Instagram >> @fukunary

WEB SHOP >> FUKUNARY
         FUKUNARY feat. MIKASA

2.縫製工場でできること

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