福田洋介
あまのじゃくな福田さんの音楽私論。 参考になるかならないかわからない、ちょっとした思考と考察のあり方を提言。
6/18すぎなみ彩楽定期を控えて、いろいろ思う事。 ◆ゲーム音楽について 最近たくさんのオーケストラや吹奏楽団でエッジの効いたプログラムとなっています。 聞き手、演じ手それぞれに「ゲーム音楽に参加する=ゲームの世界に入り込む」事は、実は昔からある「没入体験」としてのコンサート。 古来より、ファンタジーの世界を文学で表したり、映画で表したり、発達して今はアニメで表し、ゲームで表し。 その演出の一部分として音楽の占める重要性は極めて高い。耳からの情報に、ノイズだけではな
2/4、くらしき作陽大学で開催された、長瀬敏和先生のリサイタル。 1部ではトラッドな音楽をサクソフォンで。 バッハ、ヴォーン・ウィリアムズ、ドゥメルスマンの各作品、厳格な形の美しさとサクソフォンの響きのマッチングがとても心地良くて、そして先生の演奏も優しくそして雄弁でした。ドイツ、イギリス、フランスの音楽語法の差異も明確に表現してくださり…勉強になりました…! 2部は福田さん特集。 しかも、ピアノ伴奏だけでなく、ドラム奏者も活用できるとの情報を下さいました。 もとも
◇Solo Piano (Revised by Manabu Orimo) Piano (Arranged by Hiroki Takahashi) Harp ◇Solo & Piano Flute Oboe Clarinet Alto Clarinet Bass Clarinet Soprano / Tenor Sax Alto / Bariton Sax Trumpet Horn Trombone Euphonium Tuba Double Bass Mallets (
さくらのうたのイントロ。 質問を頂きました。 なんで、アウフタクトではなく、休符から? 無音の1拍をスタートにしたかった、と説明できるんですが、 「みんなを黙らせたくて。」 なんて説明もしてしまいました。 実際どちらでも緊張感あるんでしょうけど、この休符は必要な無音ですね。 アウフタクトは、言語と密接な関係。 英語の例 Happy [Bir]thday → (3) Happy | (1)[Bir]th (2)day My [Fa]vourite Things → (
フレックス譜を利用して演奏を創り上げる際に、 「楽譜通りに演奏しなければ」という既成概念を取り払う必要があります。 再創作するという観点に立てば理解できるかと思います。しかしその「再創作」が難しい、という話も多く聴きます。実際、「楽譜通りでない」事に対する抵抗感も頷けます。 なんとか誰でも演奏できるように、と努力して作っているのは真実です。 最近のトピックで、「フレックス譜は【万能】ではない」というフレーズが多くみられるようになりました。これも真実。 その譜面でチー
中学生。 吹奏楽の活動でとても時間が掛かるのが「譜読み」。 練習の大体を楽譜を音に変換する事に費やす。 吹けない弾けないのほとんどが、音符(特にリズム)が理解出来ないというのもよくある話。 実際、算数のドリルや漢字ドリルと同様、 リズムもたくさんの例題を解けばリズムはわかるようになっていく。 言い方をかえれば、 時間をかければ誰でもわかるようになっていく、一つの言語的符号。 では、なんで読めないのか。 時間をかけてないからなのですよね。 譜面が読めなくても、マネすればあ
「さくらのうた」は2011年に完成…それからさかのぼること15年。 自分が21歳のときに、吹奏楽曲としては2作品目となる「楓の詩」を作った。これもしっとりと歌う曲で、実は同じ6/8拍子。この作品を「管楽合奏のための作・編曲コンテスト'96」(日本管打吹奏楽学会主催)に応募したところ、オリジナル作品賞を受賞する。 これに調子づいて、楓の詩が秋だったから、春の歌を作ってみようかと考えていたのだと思う。安易な発想といえばそれまでだけど。 どんなメロディがよいか、どんな雰囲気が
■編成の違い 吹奏楽の編成がオケや室内楽のように、編成が定型化されない理由は、軍楽隊の存在に由来しており、簡単に言えば「演奏するチーム(部隊)の構成員に応じて柔軟な形をとる」習慣である、と説明できそうです。 この柔軟性を長所とみるか短所とみるかはモノの見方次第と思います。以下は私の見解ですが、編成が固定化されるオーケストラや室内楽ではオーケストレーションの再現性と音楽の洗練性が優位に、吹奏楽編成はサウンディングの差異が生じ個性を活かせる柔軟性で優位になります。吹奏楽につい
先日アップした論文「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務に対する共同声明」全訳を、須藤伊知郎先生(西南学院神学部教授)がしてくださいました。 ここに深く感謝を表明し、アップさせていただきます。 誤解や誤読を避け、また原文との比較検討を可能とするため、ほぼ直訳の形で翻訳されています。 これは、ベルリンフィルをはじめとするプロのオーケストラが自らの興行を再開させるために、コロナの危険性と向き合い、その対処方法を提案した声明です。行政が
オーボエ奏者・末松圭志様より、情報を頂きました。 ドイツ情報をお送りいたします。 5月5日にバンベルク交響楽団が管楽器のエアロゾールテストを行った、というニュースが出ております。 https://www.br.de/nachrichten/bayern/bamberger-symphoniker-wissenschaftler-messen-aerosolausstoss,Ry6T6OU?fbclid=IwAR2v1zWuR7IiZtKvJpE4DD9UMK4l1ixr
どうなるの
「自信がないならスタートできない、ってよく言われるけど、ものごとを前に動かすために自信なんて必要ないと思う」 というトピックが鮮烈。 構築、そして柔軟に、コツコツとやること。自信は、一通り終わってから身につく。 進行中の案件に対して、自信たっぷり、なんてことはいつの時も無い。 けど、やり遂げたら新しいものがおのずと身につくのだというワクワク感がある。 だから正式に請ける時に「有難いので、なんとかがんばります」という言葉が自然と口から出る。 …ただ、ついた自信の内容を客観
「音楽の楽しさ」と「音楽の厳しさ」は近接している。 しかし、音の見つめかたは柔軟であるべきだし、そもそも音にじゃれることで発見が積み重なる。 「楽しみ」+「自分自身のコントロール」。そこに力が入ってしまうと、音をよけいに縛ってしまう。 コントロールするための我慢は、トレーニングとして必要な過程。 しかしそれは音に対するアプローチであり、人に対するアプローチではない。 音を良くするために、音楽を良くするために、音楽をする人を厳しくコントロールして良いのだろうか。 音楽への
「基礎合奏」をどのように「曲合奏」に活かすのか その曲(表現)のために、どのように基礎練習をするのか もしかして基礎合奏用の音色や吹き方をしていないか ロングトーン練習の定義の一例 (故鈴木竹男先生の格言) 「1人ならば音作り、2人ならば音合せ、3人ならばハーモニー」 ロングトーンは音楽的であることが大事 「ロングトーンは耐久力をつけるため、音の支えをつくるため」 しかし、ガマン大会としてのロングトーン練習は、ただの苦行。 自分の音のビジョンを固めるための練習
選曲にお役立てください。 はなのノクターン Flute, Clarinet 1, Clarinet 2 Percussion (Marimba, Vibraphone, Tria, S.Cym, W.Chime) ■楽譜 (印刷不可) ■音源 (MIDI音源) 炉辺のバラード Flute, Clarinet 1, Clarinet 2, Tenor Sax, Trumpet, Trombone, Tuba, Percussion (Vibraphone, T
生者を呼び 死者を嘆き 電光を破る 焼きは充分 鋳型はできてる 今日こそ鐘を造るのだ みんな気を入れ 仕事にかかれよ しっかり額に汗する程に 神のご加護があるからには 仕事はきっとうまくゆく 心を打ち込んでする仕事 それには真面目が必要だ 仕事は注意を大切に守ってやれば 必ず手落ちなくはかどるもの この弱い人間の力が 鐘を仕上げるのを見ている時 私は色々のことを考える 自分が何を造るのか考えもせずにする人