譜読み、考

中学生。
吹奏楽の活動でとても時間が掛かるのが「譜読み」。
練習の大体を楽譜を音に変換する事に費やす。
吹けない弾けないのほとんどが、音符(特にリズム)が理解出来ないというのもよくある話。

実際、算数のドリルや漢字ドリルと同様、
リズムもたくさんの例題を解けばリズムはわかるようになっていく。
言い方をかえれば、
時間をかければ誰でもわかるようになっていく、一つの言語的符号。

では、なんで読めないのか。
時間をかけてないからなのですよね。

譜面が読めなくても、マネすればあっている。
耳コピならば弾けるからモデルとなる演奏があれば早い。

譜面が読める子同士でマネっこすれば形になる。
チームの小編成化が進んで、その理想形も難しくなってきている。

だったら、文明の利器をたくさん使えばよいのではないでしょうか。

・YouTubeで参考音源を聴く。
・DTMアプリに入力して譜面のガイドを作成する。
・誰かに弾いてもらったものを録音して、それをマネして練習する。

※これらの事を「そんなのダメだよ、コピーは自分で考えなくなる」と仰る方もたくさんいらっしゃいます。

練習方法に、21世紀らしいバリエーションが増えただけなのです。
そして、子供達は、形を理解すればあっという間に次のステップに進める。

理解できない事は出来ないし、失敗は恐怖そのもの、
というのも、いまの子供達の特徴。

※これを「イヤな時代になったね」とも仰る方もまた多いですが、そうなったのも、進化の結果ですしね。

音取り音源の作成はちょっと大変だけど、
それが彼らの練習での次のステップへの大きな安全策で冒険に出られる勇気になるなら、全然かまわず作成します。

思うに、いまの子達、
圧倒的に、時間がないし、
関わる人の数が減っている、という事が、
「譜読み問題」に関わっている、
というのも過言ではないのかも、なんて思っています。

2022.9.21

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