新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務に対する共同声明」全訳 / 須藤伊知郎


先日アップした論文「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務に対する共同声明」全訳を、須藤伊知郎先生(西南学院神学部教授)がしてくださいました。
ここに深く感謝を表明し、アップさせていただきます。

誤解や誤読を避け、また原文との比較検討を可能とするため、ほぼ直訳の形で翻訳されています。

これは、ベルリンフィルをはじめとするプロのオーケストラが自らの興行を再開させるために、コロナの危険性と向き合い、その対処方法を提案した声明です。行政が許可を出す際の判断材料としての意味合いを含みますので、客観性・具体性に富んでいます。プロアマ問わず、活動再開に際する重要事項がまとめられていますので、どうぞ、ご一読ください。

とりわけオーケストラ、音楽大学関係者への拡散を希望します。

以下、全訳転記

「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務に対する共同声明」
〔翻訳:西南学院大学神学部教授 須藤伊知郎〕

目次

声明発表者
声明発表者による注意事項

要旨
 一般的防護措置
 オーケストラの配置と楽器の推奨

背景
目標設定
有意な危険とリスク
 無症状ないし発症前のウイルス感染
 感染経路
 物体表面でのウイルスの寿命
 吹奏楽器によって危険に陥る特別な可能性

基礎となるエビデンス
 吹奏楽器の特別な観点
  フルート
  オーボエ
  クラリネット
  ファゴット
  サクソフォン
  ホルン
  トランペット
  トロンボーン
  チューバ
 他の楽器の特別な観点
  弦楽器
  鍵盤楽器
  ハープ
  打楽器、ティンパニ
 さらなる知見
  バンベルク交響楽団
  ウィーン国立音楽大学
 新型コロナウイルス感染の検査

推奨
 一般的防護措置
  症状に気をつけること
  高リスクの人
  空間的な距離を取ること
  手洗い
  咳エチケット
  口と鼻の防護マスク(MNS)
  掃除
  空調装置/換気
 特別な推奨
  エーロゾル産出と飛沫形成を伴う吹奏楽器奏者
   a) 結露ないし唾の処理
   b) 管楽器セクションが働いた場所の掃除
   c) 隣に座っている人との距離
   d) 管楽器セクションの前のアクリル防護板
   e) 練習/コンサートの後の掃除
  弦楽器を手にする楽団員グループ
  打楽器を手にする楽団員グループ
  ハープと鍵盤楽器に携わる楽団員グループ
  楽団所有楽器を使用する際
  指揮者
  ステージマネージャー

補遺(他の一般的な声明ないしガイドラインの議論)
 職員傷害保険組合(VBG)
 連邦労働社会省(BMAS)
 ドイツ・オーケストラ組合(DOV)

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新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務に対する共同声明

本文

https://epidemiologie.charite.de/fileadmin/user_upload/microsites/m_cc01/epidemiologie/downloads/Stellungnahme_Spielbetrieb_Orchester.pdf

〔声明発表者〕
シュテファン・N・ヴィリヒ教授(医学博士、MPH MBA)
アンネ・ベアクヘーファー講師(医学博士)
シャリテ大学病院ベルリン社会医学・疫学・医療経済学研究所

ミリアム・カレン・ヴィーゼ-ポッセルト(医学博士)
ペトラ・ガストマイアー教授(医学博士)
シャリテ大学病院ベルリン衛生・環境医学研究所

以下のベルリン所在オーケストラの理事会および事務局長(アルファベット順):
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルリン・ドイツ交響楽団
 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 ベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団
 ベルリン放送交響楽団
 シュターツカペレ・ベルリン

ベルリン、2020年5月7日


■声明発表者による注意事項■

この共同声明はオーケストラ演奏と楽団員たちの安全に関するものであり、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務を可能とするためのものである。
聴衆に関する規則と推奨は別の場所で続けられねばならない。
我々の推奨措置を実施する際には、場合によって今後の疫学的展開ならびに新たな研究結果が考慮されるべきである。

■要旨■

以下の共同声明は科学的な知見ないし評価と楽団員並びに楽器専門家の経験に基づいている。
2019年コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクを回避するために、我々はコンサート及び歌劇場オーケストラの演奏業務再開の際、以下の諸措置を推奨する。


◆一般的防護措置◆

・症状に気をつけること:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を示唆する臨床的兆候がないか毎日自己点検すること:
  熱、咳、くしゃみ、喉の痛み、息苦しさ
  頭痛、四肢痛、胃腸の不調、だるさ、臭覚/味覚障害。
もしこれらの兆候の一つないし複数が出た場合は、楽団員は自宅に待機し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査のために医師に連絡を取るべきである。

・雇用主によって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の高リスクグループ(ロベルト・コッホ研究所の定義を参照)の労働者には、労働医学的予防の観点で勤務免除が提供される。
希望者は、演奏業務に参加することができる。

・手指衛生と咳エチケットに留意し、少なくとも仕事場の入退場時に手指消毒。

・同僚との一般的なやり取りにおいて少なくとも1,5mの身体的距離を保つこと。コンサートホール外の閉鎖空間では口と鼻の防護マスクをつけるべきであるが、〔ホール内の〕ひな壇上ではもはや必須ではない。

・更衣室やトイレを含む仕事場と控え室の通常の掃除。

・適切なDIN規格の空調装置の稼働、選択的に定期的な換気。

◆オーケストラの配置と楽器の推奨◆

・弦楽器の椅子の距離1,5m。

・管楽器の椅子の距離2m、使い捨てティッシュ(廃棄する)ないし布(洗濯する)による〔結露〕水分除去と楽器の掃除、それに加えて金管楽器はアクリル防護板。

・打楽器の椅子の距離1,5m、楽器と付属品の共用を避けること。

・ハープと鍵盤楽器の椅子の距離1,5m。

・指揮者の距離はオーケストラ団員に対して練習の際最低2m、コンサートの際1,5m。

以上の推奨は極端な例外状況における一時的な措置である。
通常の演奏業務がまもなく再開されることが望まれる。


■背景■

2019年12月以来のコロナウイルスSARS-CoV-2の拡散は、世界大のパンデミックの規模に達してしまっている。

感染発生を阻止するための措置は、多くの国々で公共の生活と個人の移動の自由を強く制限する結果となっている。

新型コロナウイルス感染症〔COVID-19〕パンデミックの進展に伴う行動制限によって、文化施設は特に過酷な打撃を被っている。

そこで、楽団員と聴衆にとって危険にさらされている状況が大幅に不明確であるため、オーケストラの演奏興行は当面完全に停止された。

ドイツでは国の監督官庁であるロベルト・コッホ研究所(RKI)が感染リスクを高いと判断している。

感染防護措置は感染予防法に基づき、各州の法規によって地域的に若干細部において異なって規制され、各地の保健所によって実施されている。

諸々の措置は特に、新たな感染をできるだけ早期に発見し、ウイルスのさらなる拡散を阻止し、保健医療システムの過度な負担を回避し、ウイルスによる重症化と死亡例を回避することを目的としている。

可能なワクチンと抗ウイルス薬が開発され、使えるようになるまでにはなお比較的長い時間がかかるであろう。

したがって適切な新型コロナ感染症予防措置を伴って、できる限り通常の生活が送れるようになるための計画を立案しなければならない。

ドイツにおける社会全体の帰結は2020年3月以来、個人的そして職業的な領域における空間的な接触の強度の制限を含んでいる。

これに属しているのが、工場、店舗、公共施設、学校、美術・博物館の閉鎖、スポーツ行事と芸術・文化行事、後者において特にオーケストラ、劇場、オペラ興行のキャンセルである。

2020年3月から継続している行動制限は、感染発生の強度の後退へと導き、国際比較においてドイツの保険医療体制の極めて高い能力を維持している。

この背景をにらんで、経済、文化、社会そして教育システムのすべての領域で行動制限の段階的な緩和が検討され、実施されつつある。

職業活動の再開は経済的な観点のみでなく意義がある。

職業活動は社会医学的な観点から特に重要であり、保険医療を安定化させるものである。

数多くの科学的な研究から知られていることは、職業活動を行わないことないし失業は ─ フリーランスの音楽家や芸術家にとってはそれはほとんど同一視すべきことだが ─ 心理的な障害や長期に亘れば慢性的な身体的疾患にも至りうる。

職業活動とそれによる個人の安定的な経済状況は、健康と寿命の重要な社会的決定要因である。

そして最後に、芸術と文化は社会全体にとって欠くことのできない意義を持っている。

個人的なレベルで、芸術は健康と発達を促進するように働き、音楽は特に癒す効果を持っている。

社会全体のレベルで、芸術と文化はアイデンティティーを打ち立て、教育と福祉に役立つ効果を有している。

芸術・文化興行の再開はそこで、産業、商業そして教育機関の再開と並行して緊急に追求されるべきである。

■目標設定■

最新の科学的な知見および評価と楽団員および楽器専門家の経験に基づいて、我々はドイツにおけるオーケストラ興行の再開を可能とする、一般的な衛生・行動措置、オーケストラの配置そして楽器固有の観点に対する推奨を策定した。

楽器固有の推奨は特に木管および金管吹奏者の楽団員グループに焦点を当てている。

なぜならその者たちの場合にエーロゾル産出と飛沫の形成が演奏活動と結びついており、通常の社会的接触を超えて潜在的に高められた感染リスクが考慮されなければならないからである。

補遺として、他の一般的な声明ないしガイドラインが引き合いに出される。


■有意な危険とリスク■

◆無症状ないし発症前のウイルス感染◆

新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕の人から人への感染は、未だ何ら罹患の症状を示さないか無症状にとどまっている感染者、および初期には非常に目立たない症候を伴っている罹患者によっても起きる(RKI)。

そこで例外なく健康に見え、就業能力がある人々のグループに、ウイルス感染の有意なリスクが存在していることになる。


◆感染経路◆

人々の一般的な交際においてウイルスの主要な感染経路は飛沫感染、すなわち、咳やくしゃみによる感染である。

さらなる感染経路で、特定の労働領域において健康な人々の場合に有意となる可能性があるのは、エーロゾルを発生させる事象の際の感染で、たとえば新型コロナウイルス患者の処置における医療措置のようなものである(RKI)。

従来の知見にしたがえば、エーロゾル感染は人々の通常の社会的な交際の際には何ら実質的な役割を果たさない。

ウイルスの侵入門戸は、ウイルスが飛沫、エーロゾルを通して、あるいは汚染面との接触によって到達する粘膜(口、鼻、場合によってはまた目、結膜)である。

これらの感染経路から一般的防護措置が導き出される(下記を見よ)。


◆物体表面でのウイルスの寿命◆

新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕はエーロゾルの中でも物体表面でもある程度の時間生き延びることができる。

このいわゆる生残性〔Tenazität〕はエーロゾルの中では3時間(RKI)、物体表面では物質次第では72時間にまで及ぶ。

とりわけ〔ステンレスなど〕特殊鋼と〔プラスチックなど〕合成物質の表面では、ウイルスはおそらく48から72時間の間、生き延びることができるが、それに対して紙と多孔性の物質の表面では明らかにより短い時間しか生き延びられない。

たとえこれらの時間表示が特殊な実験室の調査結果の枠内で ─ つまり日常の生活現場においてではなく ─ 突き止められたにせよ、新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕によって汚染された表面ないし作業用具は、限定された時間の間、有意な感染リスクと看做されなければならない。


◆吹奏楽器によって危険に陥る特別な可能性◆

吹奏楽器の場合、演奏の際にエーロゾル、外気温に依存して結露、また唾による飛沫形成が生じる可能性がある。

これらの液体は、楽団員が症状を示していないとしても、新型コロナウイルス陽性である場合、潜在的に感染力を持っている可能性がある。

そこで、演奏の最中そしてその後の結果として、場合によってはどれくらい高まった感染リスクが生じるのか、そしてどのような措置が適切にこのリスクを軽減させることができるのか、が評価されなければならない。


■基礎となるエビデンス■

◆吹奏楽器の特別な観点

吹奏楽器を手にした楽団員たちは互いに並列し、また前後に座り、動きは限られていて、もっぱら座席に座ったままで生じる。

呼吸数は演奏されるパッセージによって高まることもあり、通常は口で呼吸される。

感染に陥る危険を避けるという観点では、楽団員は互いに向き合っては座らず、語りかけることもせず、それはあったとしても練習の状況で時折するだけ、ということが強調されなければならない。

以下では個々の吹奏楽器についてそれぞれの特徴的な事柄が、エーロゾルと飛沫の形成、また気流に関して叙述される。

【フルート】
フルートの場合、呼気の大部分は前方下向きに、つまり吹奏の中心方向に流れる(下記を見よ)。
呼気の小さな部分は開けられたキーから出る。
あらゆる楽器素材(金、銀、等々)で結露が生じ、それは外気温に依存してフルートの端から滴り落ち、演奏の後に楽器全体から拭い取られる。
エーロゾル形成を伴う気流はそこで主として前方に向かって生じ、おそらくそれに加えてまた若干は演奏者の右側に生じる。
演奏の際の空気の量と圧力は、平均して通常の会話の際の空気の量に対応しており、わずかな例外において空気の量と圧力はより高くなる。

【オーボエ】
オーボエの場合、呼気はリードの非常に小さな開口部(最大0.3mm)によって圧縮され、楽器を通って床の方向に流れる。
非常に小さな空気流入口のゆえに非常にわずかな空気の量だけが楽器を通って流れ、それは通常の会話の際の空気の量を大きく下回る。
空気はごくわずかな量、開けられたキーを経ても出る。楽器が木でできているため、結露の形成はわずかである。
結露は楽器から滴り落ちる可能性がある。
演奏の後に水分は楽器から拭い取られる。
楽器の演奏によって十分に空気を出すことができないパッセージの後では、演奏者は突発的な呼吸で過剰な空気を排出する。

【クラリネット】
クラリネットの場合、呼気は同じようにリードと楽器の木部の間の小さな開口部によって圧縮され、楽器を通って床の方向に流れる。
小さな空気流入口のゆえに、通常の会話の際の空気の量より少ないが、オーボエの場合よりも多い空気の量が、楽器を通って流れる。
空気は少量、開けられたキーを経ても出る。楽器が木でできているため、結露の形成はわずかである。
演奏の後に水分は楽器から拭い取られる。

【ファゴット】
ファゴットの場合、呼気はリードの非常に小さな開口部によって圧縮され、まず金属製のボーカルを通り、続いて楽器を通って流れ、そして楽器本体から室内空間に向かって上向きに出てゆく。
非常に小さな空気流入口のゆえに非常にわずかな空気の量だけが楽器を通って流れ、それは通常の会話の際の空気の量を大きく下回る。
空気は少量、開けられたキーと指穴を経ても出る。結露は主として金属製のボーカルにおいて形成され、楽器が木でできているため、楽器自体の中ではわずかのみである。
水分は約2.50mの長い木製の管構造の中で吸収されるので、ベルジョイントからは実際的にはもはや何らエーロゾルは出ない。
演奏中は結露はボーカルから場合によっては何度も排出されなければならない。
演奏の後に水分は楽器のすべての部分から拭い取られる。

【サクソフォン】
サクソフォンは0,6から約3mの長さで、比較的に幅広いボアサイズ〔内径〕の金属製の朝顔管を有している。
呼気はリードとマウスピースの間の小さな開口部を通り、楽器を通って流れ、前方に向けられたラッパ状開口部から出る。
気流はクラリネットの演奏の際のものに対応する。
空気は少量、開けられたキーを経ても出る。外気温に依存して形成される結露は、唾抜きによって排出される。

【ホルン】
ホルンの場合、呼気は約3.70mの円形に巻かれた真鍮の管を通って流れ、楽器からラッパ状開口部を通って〔演奏者の〕脇を後ろ向きに出てゆく。
音は唇の振動とそれに続く空気の振動によって楽器の中で生じ、そして特定の空気の量によって生じるわけではないので、演奏の際に使われる空気の量は非常にわずかである。
真鍮の管の中で外気温に依存して生じる結露は、複数の唾抜きで頻繁に排出される。
演奏の間の休みが短い場合には急いで唾抜きをする必要があり、その際結露は不可避的に唾抜きを通って飛び散る。

【トランペット】
トランペット(類似のバリエーションでフリューゲルホルンとコルネット)の場合、呼気は一貫して狭いボアサイズ(約12-15mm)で複数回巻かれた真鍮の管を通って流れ、楽器からラッパ状開口部を通って吹奏方向へ前方に出てゆく。
音は唇の振動とそれに続く空気の振動によって楽器の中で生じ、そして特定の空気の量によって生じるわけではないので、演奏の際に使われる空気の量は非常にわずかである。
真鍮の管の中で外気温に依存して生じる結露は、唾抜きで定期的に排出される。

【トロンボーン】
トロンボーンの場合、呼気はS字型に曲がった真鍮の管を通って流れ、楽器からラッパ状開口部を通って吹奏方向へ前方に出てゆく。
音は唇の振動とそれに続く空気の振動によって楽器の中で生じ、そして特定の空気の量によって生じるわけではないので、演奏の際に使われる空気の量はトランペットと類似して非常にわずかである。
真鍮の管の中で外気温に依存して生じる結露は、唾抜きで定期的に排出される。

【チューバ】
チューバの場合、呼気は約4から5mの巻かれた真鍮の管を通って流れ、楽器からラッパ状開口部を通って上に向かって出てゆく。
音は唇の振動とそれに続く空気の振動によって楽器の中で生じ、そして特定の空気の量によって生じるわけではないので、演奏の際に使われる空気の量はわずかであるが、しかしながら管の内径が明確により大きいため、トランペットの場合より多くなる。
真鍮の管の中で外気温に依存して生じる結露は、定期的に複数の唾抜きで排出される。


◆他の楽器の特別な観点◆

【弦楽器】
弦楽器を手にした楽団員たちは互いに並列し、また前後に座り、動きは限られていて、もっぱら座席に座ったままで生じる。
呼吸数は演奏されるパッセージによって高まることもあり、通常は鼻で呼吸される。
感染に陥る危険を避けるという観点では、楽団員は互いに向き合っては座らず、語りかけることもせず、それはあったとしても練習の状況で時折するだけ、ということが強調されなければならない。
唾の飛沫ないしエーロゾルによる感染に陥る危険はしたがって、会話を伴う通常の社会的な接触の際より明確に少ない。

【鍵盤楽器】
鍵盤楽器の演奏者は通常個別に座り、もっぱら座席に座ったままで体の中心を巡って動く。
呼吸数は演奏されるパッセージによって高まることもあり、通常は鼻で呼吸される。
他の楽団員たちに対する距離は通常楽器によって規定され(ピアノ、ポジティブオルガン、等々)、少なくとも1,5mになる。

【ハープ】
ハープ奏者は個別に座り、もっぱら座席に座ったままで体の中心を巡って動く。
複数のハープ奏者〔が同時に演奏する場合〕は互いに並行した向きに座る。
呼吸数は演奏されるパッセージによって高まることもあり、通常は鼻で呼吸される。
他の楽団員たちに対する距離は通常楽器によって規定され、少なくとも1,5mになる。

【打楽器、ティンパニ】
打楽器の演奏者は、楽器の大きさと構造に規定されて、1,5m以上の距離で、個別に座るか、あるいは立っている。
作品によって打楽器奏者は、複数の楽器の間を行ったり来たり動かなければならない。
普通は、比較的大きな作品で規模の大きな打楽器編成の場合には、狭い場所で鉢合わせになり、また楽団員たちの間でティンパニのマレットや他の楽器の付属品を交換することになる。


◆さらなる知見◆

〔エアランゲンの〕専門技師事務所がバンベルク交響楽団と協働して行った可視化研究の最初の調査結果は、

フルートの場合に気流は横に向かってではなく、前方下向きのみ、つまり吹奏の中心方向に約1mまでであることを示している。
横に向かっては〔空気の〕放射は、歌口の端でもフルートの管の開口端でも、高い音でも低い音でも、生じない。

トランペットについても調査結果は出ており、その場合ラッパ状開口部の前で何ら言及に価する気流は測定できなかった(バンベルク交響楽団事務局)。

※訳注:バイエルン放送局による紹介記事URL※
https://www.br.de/nachrichten/bayern/bamberger-symphoniker-wissenschaftler-messen-aerosolausstoss,Ry6T6OU?fbclid=IwAR2XHEuqS4VOsivd6O7rLYAdCN1P9sx0yb8BB-G7ScBr4YAmFYXYkzAmQ-E

吹奏楽器における気流の半定量的な可視化実験が、ウィーン国立音楽大学によって行われた。

金管楽器は、薄い気流が両唇によって周期的に分割され、それによって音が産み出される、唇簧管楽器である。
トランペットの気流は、不自然な〔大声の〕会話ないし咳の際より明確に少ないものと記述されることができた。(ウィーン国立音楽大学音楽生理学部門ベルチュ教授)

※訳注:ベルチュ教授による実験のYouTube動画※
https://www.youtube.com/watch?v=IZwWt4g_od8

■新型コロナウイルス感染の検査■

演奏興行再開前にすべての無症状のオーケストラ団員に新型コロナウイルス感染〔COVID-19〕検査を規則として順番に受けさせることは、必要ない。

現状の実験室の検査は、症状のない人の場合、その感染のしやすさ(感受性Sensitivität)に関してウイルス陽性の人を見分けること、そしてその正確さ(真陰性率Spezifität)に関して新型コロナウイルス感染〔COVID-19〕の人を他のウイルスを粘膜に持っている人から区別することが、未だ完全に確実で完成したものにはなっておらず、その結果人口において全体として感染の頻度が低い場合、検査を受けた人の一定数が感染しているにもかかわらず陰性となり、そして同じように、検査を受けた人の一定数が健康でウイルスに感染していないにもかかわらず陽性となってしまう。

諸々の検査はこれまでのところ、結果が正しい100%の確実さにはなっておらず、確実さのためには複数回の検査が必要である。

したがって楽団員全体に亘る通り一遍の検査は意味がない。

しかしながら一人の楽団員が、新型コロナウイルス感染〔COVID-19〕の疑いがある症状を持っている場合には、その人は新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕検査を受けるために、医師に自分を見せるべきである。

オーケストラメンバーの一人が新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕検査の結果陽性となるなら、保健所によって接触した人全員が調査される。

保健所はさらなる手続き、すなわちどの接触者が自宅待機しなければならないか、そして誰が場合によっては新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕検査を受けるのかを、確定する。

◆推奨◆

特定の労働環境に依存して(空間状況、技術的設備、楽団規模、練習する作品)オーケストラには、危険に陥る可能性を分析し、衛生、行動、そして対処の計画を、連邦労働社会省の新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕労働安全衛生基準(補遺を見よ)に基づき、ここに提示している共同声明と推奨を考慮し統合して、立案することが推奨される。

◆一般的防護措置◆

【症状に気をつけること】
オーケストラにおいて職業的な活動を再開するのは、健康で就業能力があると感じている人々のみとすべきである。
以下の新型コロナウイルス感染症〔COVID-19〕に典型的な臨床的兆候がないか毎日自己点検することが、仕事場の建物に立ち入る前に必要である_(たとえば対応する掲示と共に):
  咳、熱、くしゃみ、喉の痛み、息苦しさ、
  頭痛、四肢痛、胃腸の不調、だるさ、臭覚/味覚障害。
もしこれらの兆候の一つないし複数が出た場合は、楽団員は自宅に待機し、医師に連絡を取って、新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕の検査を受けるべきである。

【高リスクの人】
新型コロナウイルス感染〔COVID-19〕が重篤化するリスクが高い人は、高リスクの人と看做される。
その人々には労働医学的予防の枠内でオーケストラ演奏への勤務参加免除が提供される。
ロベルト・コッホ研究所〔RKI〕の表示にしたがえば、リスクのある人に数えられるのは、
強度の肥満の人、高齢者(70歳以上)、冠動脈性心疾患〔虚血性心疾患〕患者、明確な高血圧(少なくとも二つの〔降圧〕薬〔服用中〕)、慢性肺疾患(たとえば慢性閉塞性肺疾患〔COPD〕、喘息)、慢性肝臓疾患、糖尿病、そして疾病ないし投薬によって弱体化した免疫システム〔の人〕である(RKI)。
楽団員が希望するなら、オーケストラ演奏に参加することができる。

【空間的な距離を取ること】
楽団員と他の従業員は一般的なやり取りにおいて、お互いに少なくとも1,5mの身体的距離を保つべきである。
練習およびコンサート会場への入退場は定められた順番で1,5mの距離を保って行い、狭い舞台入り口での密集は避けるべきである。

【手洗い】
両手は仕事場に立ち入っ〔て業務が終了し〕た後、ただちに石鹸で念入りに洗うか、用意されている手指消毒剤で消毒(少なくとも30秒)しなければならない。
両手は咳あるいはくしゃみをする度に、ハンカチあるいは肘の中でしたのではない場合、ただちに念入りに洗われ(あるいは場合によっては消毒)されなければならない(連邦健康教育センター(BzgA))。

【咳エチケット】
唾あるいは鼻汁を周囲に撒き散らさないために、咳およびくしゃみの規則は遵守されなければならない。
使い捨てティッシュに咳あるいはくしゃみをして、これはすぐ廃棄されなければならない。
ハンカチ〔ないしティッシュ〕が手元にない時は、曲げた肘の中に咳あるいはくしゃみをしなければならない(BzgA)。

【口と鼻の防護マスク(MNS)】
コンサートホール外の閉鎖空間、たとえば更衣室、トイレ・シャワールーム、玄関ホール等々、では防護マスクをつけるべきである。
〔ホール内の〕舞台上では、楽団員は演奏中はしゃべらず、自分の座席を離れて動きはしないので、防護マスクは必ずしも必須ではない(吹奏楽器と打楽器の特別な指摘事項を見よ)。
練習の間、楽器演奏が防護マスクで影響を受けない人々(打楽器、鍵盤楽器、ハープ)はこれをつけることができるかもしれない。
正しく使用している(装着する端だけに触れる、両頬と鼻にぴったり着ける)場合には、飛沫拡散が有効に阻止されるので、他者が守られていると前提して考えることができる。
すっかり湿気を含んだマスクは(練習の後)交換し、規則どおり廃棄しなければならない(RKI, BzgA)。

【掃除】
コンサートホールあるいは練習室の表面〔床面、壁面、天井、テーブル、椅子、譜面台、等々〕はオーケストラの練習/コンサートの都度、掃除しなければならない。
消毒は通常必要ではない(RKI)。楽器の正しい掃除と場合によっては消毒は、楽団員の責任である。

【空調装置/換気】
部屋と舞台の空調と換気のための装置は有効なDIN規格〔ドイツ工業規格〕に対応している限り、従来どおり稼働してよい。空調装置を用いることができない場合は、定期的に換気をするべきである。

■特別な推奨■

エーロゾル産出と飛沫形成を伴う吹奏楽器奏者においては、以下の観点を踏まえて特別な衛生措置が講じられるべきである:

a)
滴り落ちる結露ないし楽器内の唾の処理。
従来演奏興行において普通だったやり方、水分を床に垂らす、あるいは〔楽器を傾けたりひっくり返したりして〕外にこぼすことは、この水分は潜在的に感染力がある可能性があるので、絶対に避けるべきである。

水分は使い捨てティッシュに受けて、練習ないしコンサートの後廃棄されるべきである。

(金管および木管)楽器の演奏後の掃除は、可能であれば、同様に使い捨てティッシュで行い、それらは使用後に廃棄されなければならない。

もし特別な器具が掃除のために必要な場合は、これらは使用後に少なくとも70度の湯で洗わなければならない。

傷みやすい器具のためにはより低い温度で消毒用洗剤を用いるのでも十分である。

結露を演奏が休みの間にキーから激しく吹き飛ばして掃除しようとする試みは、避けなければならない。

楽器の掃除の際に水分と接触した後には、両手を洗うか、あるいは消毒しなければならない。

楽器の掃除は、楽団員の責任である。

b)
演奏興行の後、管楽器セクションが働いた場所では床を念入りに掃除しなければならない。

c)
隣に座っている人が働く場所を感染させることを避けるために、吹奏楽器を手にした楽団員は2mの距離を保たなければならない。

d)
弦楽器あるいは他の、管楽器セクションの前に座っている楽団員たちが働いている場所で、エーロゾルの拡散を避けるために、透明な物質でできた防護具を、それぞれの楽器のラッパ状開口部より充分に高くそびえ、演奏の際楽器が動いても充分な防護が確保されるように、立てるべきである。

多くのオーケストラは、もとより楽団員を大きな音から防護するという理由で、たいていアクリル樹脂製のそのような板を使って仕事をしており、響きを作ることへの影響はわずかである。

e)
練習/コンサートの後、吹奏楽器周辺の譜面台と他の作業平面は、d)で言及した防護板を含めて、掃除されなければならない(一般的な推奨〔上述の一般的防護措置〕も見よ)。

弦楽器を手にする楽団員グループにおいては、約1,5mの椅子の距離が推奨される。

今後の展望として、世界保健機関(WHO)の推奨に依拠して、疫学的に全体として状況が安定した場合、ないしさらなる科学的な知見が提示されるならば、距離を1mに縮めることが可能となるように思われる。

打楽器を手にする楽団員グループにおいては、1,5mの椅子の距離が保たれるべきである。

さらに楽器演奏は組織的にまた個人的に、できるだけ移動なしで楽器を使用することができるように準備されるべきである。

マレットや楽器の付属品の交換は避けるべきである。

ハープと鍵盤楽器に携わる楽団員グループにおいては1,5mの椅子の距離が保たれるべきである。

楽団所有楽器を使用する際には異なる楽団員の間の楽器の交換は断念すべきである。

交換が必要となる場合には、その楽器がもはやウイルスに感染していないことを確実にするため、72時間は使用すべきではない。

指揮者は練習において普通、直接対面する位置にいるオーケストラの楽団員たちと会話する。

そこで、練習の状況において2m、そしてコンサートにおいて1,5m、楽団員たちに対する最小距離を保たなければならない。

ステージマネージャーは、その業務領域において、ウイルスに汚染された表面に触れる、より高いリスクにさらされているので、防護手袋を着けるべきである。

■補遺■

◆他の一般的な声明ないしガイドラインの議論◆

【職員傷害保険組合(VBG)2020年4月27日付業種別行動指針、新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕労働安全衛生基準 ─ 舞台とスタジオ業界、練習興行の領域への推奨】

VBGの行動指針は対応する業種に、段階的に活動の再開を可能とするためのものである。

労働安全衛生の諸基準は労働安全衛生法を解釈するための規範として適用され、雇用者が危険曝露を判断する際考慮に入れるべきものである。
それらは行動計画を業種における特定の活動領域と特殊性に適合させることを可能にする。

上述のVBG行動指針は、〔個々の業種に〕特殊な適合を許す、一般的な枠組みを提供している。

それ〔VBG行動指針〕はこの共同声明で仕上げられた〔オーケストラ演奏業務に〕特殊な推奨と一致させることができる。

それは同じように他者に対する少なくとも1,5mの距離を予定している。

歌っている、あるいは極端に〔大きな声で〕しゃべっている人には6mの距離が要求されているが、これは上述の楽器固有の理由からオーケストラの吹奏楽器グループには転用できない。

呼気の量は吹奏者の場合一貫して話す際よりも明確に少ないからである。

部屋の大きさの観点ではVBG行動指針は一人当たり少なくとも20平方mの面積を要求している。

この面積は、働く者たちが例外なく、また部分的には極端に動かなければならない、演劇や他の興行形態の練習と興行も計算に入れている。

この場合の面積は、同じように客が動くことから出発して考えられている、小売店での規則と類比させて定められている。

オーケストラ活動の場合はこれに対して、楽団員たちはその座席を離れず(例外は打楽器、これについては別個の推奨を見よ)、さらに互いに向き合ってではなく並行して座っており、その結果飛沫とエーロゾルは隣の人の顔に向かっては流れないのである。

そこで、個々の楽団員について20平方mの面積というのは適用できない。

VBG行動指針は吹奏楽器を手にする演奏者たちに吹奏方向で12m、他の方向で少なくとも3mの距離を要求している。

VBGはこの規則に何ら根拠を上げていない。

目立っているのは、2、3のスポーツ競技(自転車とジョギング、つまり持続的に動いているスポーツ選手)の場合に、経験と研究調査結果に基づいて12mの距離が推奨されていることである。

もしこの規則がスポーツの際の諸条件に関わるべきものであるなら、音楽に固有の諸条件、特に様々な吹奏楽器の技術的な諸条件はここでは考慮されないままになっている。

音楽生理学と音楽家医学において最近数年間繰り返し喧伝されてきた「プロとしての演奏活動は『競技スポーツ』である」という発言が、芸術家の業種全体について距離の規則を一律に定めることに寄与してしまったのかもしれない。

上で提示した様々な吹奏楽器の技術的また演奏上の諸特徴に基づいて、12mの距離の規則は根拠がないものとして退けられなければならない。

VBG行動指針はさらに、オーケストラ活動の領域で定着させるのが容易で、有意義な衛生措置も推奨している。

混ざらない固定したチームを作ることは、オーケストラにおいて弦楽器や他の楽器グループに関してもとより普通のことである。

グループはそれぞれ独自の練習場所、更衣室、そして舞台上の着席位置を持っている。

衣装準備、衣装使用、そしてメーキャップ師に対する推奨は、オーケストラには当てはまらない。

すべての楽団員は自分個人の衣服を使用し、交換も着付けも生じないからである。

※訳注※
VBGは行動指針の改定版を5月7日に発表しており、そこでは、歌い、踊り、極端な〔大きな〕声でしゃべる人は少なくとも6mの距離を保ち、演劇やバレーなどでは1人あたり20平方mの面積が求められているが、それと区別して、音楽家の練習空間には、少なくとも2m、より良くは3mの距離が求められている。楽団員の指揮者に対する距離は少なくとも3m、合唱団員も少なくとも3mの距離を保つように求められている。
https://www.vbg.de/DE/3_Praevention_und_Arbeitshilfen/3_Aktuelles_und_Seminare/6_Aktuelles/Coronavirus/Brancheninfos_Arbeitsschutzstandard/BuehnenuStudios_Probenbetrieb.pdf?__blob=publicationFile&v=6

【連邦労働社会省(BMAS)2020年4月16日付新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕労働安全衛生基準】

BMASの省令は、業種を超えて一般的な就業措置計画を提示する、行動ガイドラインである。

この省令は1,5mの最小距離を定め、他の防護措置がない場合には、作業座席を透明板で区切ることを要求している。

さらなる労働環境の整え方の観点、作業道具、掃除、部屋の作り、換気、また食堂運営について、オーケストラ演奏業務において実現できないような規則は何ら定められていない。

この共同声明で仕上げられたオーケストラ演奏業務に特殊な推奨は、新型コロナウイルス〔SARS-CoV-2〕労働安全衛生基準を全面的に遵守している。

※訳注※
BMAS労働安全衛生基準のURL:
https://www.bmas.de/SharedDocs/Downloads/DE/PDF-Schwerpunkte/sars-cov-2-arbeitsschutzstandard.pdf;jsessionid=BAFDF686588F7DD101B294E61605E63E?__blob=publicationFile&v=4

【ドイツ・オーケストラ組合(DOV)の〔コロナウイルス期間中のオーケストラおよび合唱団の演奏興行の秩序立った再開 ─〕ワーキンググループ健康と予防の実践的提案】

推奨は、相当な部分でこの共同声明の推奨事項と一致する、医療・衛生的および組織的な措置を含んでいる。

ここに入るのが、口と鼻の防護マスク、吹奏楽器の場合の結露の処理、アクリル板を立てること、一般的な距離の規則と掃除の注意を顧慮することである。

ワーキンググループはこれを超えて、トランペットとトロンボーンがラッパ状開口部の上に布のカバーを用いることを提案している。

この措置は我々には、吹奏楽器における気流測定の最新研究の背景をにらむと、必要ないように思われる。

同様に推奨されている、弦楽器グループにおける楽団員各自の前に自分の譜面台を立てることは、弦楽器奏者の間に1,5mの距離を置くことが楽譜を読むのを難しくする場合、オーケストラがそれぞれ試してみるべきである。

DOVはVBG行動指針から吹奏楽器グループにおける楽団員の前に12mの距離を置く規則を引用しているが、これを自らのものとはしていない。

※訳注:「コロナウイルス期間中のオーケストラおよび合唱団の演奏興行の秩序立った再開 ─ DOVワーキンググループ健康と予防の実践的提案」のURL※
https://www.dov.org/projekte-kampagnen/musikergesundheit/corona-kris


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作編曲・指揮/東邦音楽大学特任准教授/http://fukudayosuke.jimdo.com
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