自信のつき方

「自信がないならスタートできない、ってよく言われるけど、ものごとを前に動かすために自信なんて必要ないと思う」
というトピックが鮮烈。

構築、そして柔軟に、コツコツとやること。自信は、一通り終わってから身につく。

進行中の案件に対して、自信たっぷり、なんてことはいつの時も無い。
けど、やり遂げたら新しいものがおのずと身につくのだというワクワク感がある。

だから正式に請ける時に「有難いので、なんとかがんばります」という言葉が自然と口から出る。
…ただ、ついた自信の内容を客観する心もとても大事。ちがう自信がついて、自分の可能性に対して怠惰になることがないように。
自分の範囲を限りすぎることも、有頂天になることも、天狗になることも、やっぱり自分のためによくない。
しかし、動かないと広がらない。バランス感覚だ。

【引用】
絵を描くとき、うまく描けるまで人に見せたくないと思う人は多い。
この心理は、喋れるようになるまで人前で英語を使いたくないと考えるのと同じで、しばしば上達を阻害する。芸術は孤独かもしれないが、絵が言葉と同じように伝達手段であることを忘れてはいけない。
「完成するまで人に見せたくない」という思いにこだわりすぎると、完成しないよ。
人に見せることも製作の一部だと思いなさい。

しばしば作曲も
「あのな、自分で完成と納得するまで公表してはならないぞ。」という教え。強迫観念ではなく「そうするべきだ」として昨今伝えらていれる。
もちろんバージョン1.0はひとつの完成形であるべきだけど、いったんの完成に評価を怖がっちゃいけない。最高でなければならない…は危険。

芸術作曲ではベートーヴェンの偉業がもちろん大きな影響を与えているけど、氏の『すぐれた人間の大きな特徴は、不幸で、苦しい境遇にじっと耐え忍ぶこと。』という言葉に代表されるように、苦悩の末に勝ち取る栄光、の音楽のフォルムが崇高に思われ、またその交響曲のような生きざまこそ作曲家らしい生き方じゃないか、というイメージもあるのかもしれない。

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