フレックスアンサンブル譜の取説

フレックス譜を利用して演奏を創り上げる際に、

「楽譜通りに演奏しなければ」という既成概念を取り払う必要があります。

再創作するという観点に立てば理解できるかと思います。しかしその「再創作」が難しい、という話も多く聴きます。実際、「楽譜通りでない」事に対する抵抗感も頷けます。

なんとか誰でも演奏できるように、と努力して作っているのは真実です。

最近のトピックで、「フレックス譜は【万能】ではない」というフレーズが多くみられるようになりました。これも真実。

その譜面でチーム用に再度自主的に構築するチャンスが与えられている、という機動力が発生しました。

けど、「その選択肢の多さが難しい」という声もたくさん聴きます。

「加える」「埋める」という観点だけでなく、

「とり替える」「無くす」も、小編成の演奏を創り上げる上で大切になります。この概念は編曲のテクニックになります。たぶん、ここが難しく感じられているのではないでしょうか。

フレックス譜を各パート4名ずつくらいで全部演奏すると、とてもゴージャスになりますが、サウンドカラーは単一になります。時間と共にサウンドが変化していくのが魅力ですから、楽器の差し替え取り換えが出来ると良いです。

「(そんなこと試す時間がないんだよ…!)」という現場からの声も。

フレックス譜が出現して10年。次の課題に直面しているように思います。

2022.9.21

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