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八方美人を卒業するには、びくともしない相手をもとう。

最近、とうとう気づいてしまった。

私って八方美人の化身なんじゃ..….ということに。

というのも、ネガティブキーワードの記事執筆が苦手なのだ。

批判的なことを書くのに抵抗があるし、アラを探すようなリサーチは気が進まない。

ネガティブな記事も、もちろん対象をこき下ろす趣旨ではないし、ひとつのデータとして読者に判断材料を提供する大切なジャンルだ。

批評は社会的な意義があるし、ライターの仕事は好きなのに、どうもやる気が起きない。頭がぼうっとして身体がだるくなることが多い。

もうひとりの私は言う。

「受注者の私がそこまで責任感じんでよくない?」

そうなんやけど。そうなんやけど、どんな人もみんな自分なりに頑張ってるところを、上から目線でメスを入れる勇気がないのよ。

アドラー心理学の“課題の分離”のように、読み手の判断に任せればいい、とも思うのだけれど、性格的につい気になってしまう(自分の勇気の問題かも)。

ああ...…「世界に一つだけの花」を聴いて育った世代とはいえ、自分の八方美人さにつくづく絶望する。

これでは遅筆がますます進む。やばい。なんとかしないと。

こうして密かに悶々としていた際に、映画『哀れなるものたち』を観た。

そこには呆れるくらいの自由さと、何を言われても動じない強い意志が垣間見えた。

コレはびくともしない相手だぞ、と私は直感した。

むしろ八方美人で遠慮がちなコメントをするのはかえって失礼ではないか? と思うほど大きな存在に、私は心から安心したのだ。

***

考えてみれば、ポジティブなコメントも意外にむずかしい。

いつどこで、些細なことが問題になるかわからない超コンプライアンス社会の昨今(主観です)。

相手をベタ褒めするのも、発信するとなると謎に勇気がいる。

そんなときは、びくともしない相手をもつといいんじゃないかと私は思う。

個人的には、世界中に有名な作品や、その道20年以上のベテランなら基本的にびくともしないのではと思っている。

不安になったら、ネガティブもポジティブもびくともしないほど大きな存在に甘えるつもりで、自分の考えをきちんと示せばいい。
(注:マインドはそのままでOKだけれど、ネガティブワードは特に表現に配慮しましょう)

だから勇気をだして言ってみよう。

私はONE PIECEに村上春樹、Mr.Children、スキマスイッチ、ハリーポッターにスターウォーズ...…みんな好き!!!

私の好きな“びくともしない相手"は、たまたまベテラン勢が多いですね(笑)

これからも、不安を感じたらびくともしない相手をみつけていこう。

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