過去の恋愛の話。その⑤。ラスト。
なぜこんなnoteを書くに至ったか。
それは、Nちゃんがわたしに対して、過去に自分がしたことを秘密にしてくれという主旨のLINEをわざわざ送ってきたからである。
誰に対して秘密にしてほしかったのか。その相手はB子さんの元カノC子さん。
C子さんのTwitterを拝見した際に、共通の作品が好きで趣味が合いそう〜とおもったわたしは、ただ純粋に仲良くなりたくてアカウントをフォローし、やり取りしていた。そんな時に突然そのLINEは送られてきた。
『もし今後C子さんと仲良くなったとしても過去に私がした最低なことはC子さんに言わないでほしい。申し訳ないけど、宜しくお願いします。』
こんな旨だった。
…………?????
いやいやいや、そういうつもりで仲良くなったわけじゃないし、てかなんで当事者のわたしが黙ってなきゃいけないわけ?そもそもB子さんとC子さんには、A子との馴れ初めを話していないわけ?そして何より、わたしがあれほど傷付いて、苦しくて、辛かった日々を隠せって?それを、"申し訳ないけど、宜しく"だなんてそんな言葉で片付けるの?
頭の中は怒りの感情でいっぱいいっぱい。目で見えるくらい漏れ出ていたかも。
そんなことくらいで恨まなくても、と思う人もいるかもしれない。
だけど、あの時のわたしは本当に苦しかった、辛かった、大好きだったから。
別れても、A子と付き合ってるってわかっても、しばらくはしあわせを願わずにはいられなかった。
だからこそ苦しくて、苦しくて、でもどうしようもなくて、そんな気持ちを、そして生きているか死んでいるかわからないほど真っ暗な中にいた時間を踏み躙られた気がした。
そのLINEには、既読だけつけて返事はしなかった。
すると、数日後、またNちゃんからLINEが届いた。
『変なこと言ってごめんなさい!気持ち考えられてなかった。前回のは撤回します。』
こういう内容。呆れた。
気持ちを考えられてなかった?
本当にそう思う人は、"撤回します"だなんて軽々しく口にしないんじゃない?
そんな風に思った。
と、言いつつ、Nちゃんが今の活動をしていなければ、もしかしたら少しくらいは見方が変わっていたのかもしれない。もしかしたら、ね。
Nちゃんは今、YouTuberをやっている。
それも、カップルYouTuber。
きっと、だから、あんなLINEを送ってきた。
(余計なこと言わないで。)
これが本心だろう。
わたしの心が汚れているだけなのかもしれない。
でも本当にそうだろうか?
NちゃんはそのYouTubeで真実を語らない。
馴れ初めの動画でも、"元カノグッズ大公開"だなんて言ってわたしやA子、それどころかわたしより前に付き合っていた彼女からもらった大切な思い出たちをひけらかした動画でも、真実を語らない。
傷つけてきた人たちのことをなかったように、あったことをまるでなかったかのように、ちやほやされることを目的として活動をしている。
ちなみにこの、"元カノグッズ大公開"の動画は今は削除されている。
あまりに不愉快だったのでこの動画の存在を知った後その旨LINEすると、『ごめん。1週間経ったら消します。』という謎の期限を設けて、1週間後に動画を消した。
もちろん「何であえて1週間なの?気持ち考えられてなかったって言ってるけど今もじゃん。」と返信したけれど、Twitter上では動画削除に当たって視聴者に謝罪しているが、こちらにはなんの音沙汰もなく既読スルーされている。
それだけではない。
先日上がった動画に関しては呆れ果てて挙句こちらが羞恥心まで芽生えた。
レズビアンである、"メリットとデメリット"を語る、そんな動画を上げたからだ。
動画の中で彼女たちは「妊娠のリスクゼロ☆」「女の子と付き合うのはオススメです!」などと面白おかしく話を展開した。
バイセクシュアルであるわたしがとやかく言えたもんじゃないかもしれないけれど、もし自分がレズビアンであれば上記のような発言をする"レズビアン"カップルYouTuberなんて嫌だ。私情を挟まずとも嫌だ。
ちなみに私情を挟むと、自分の子供が欲しいという理由で振ってきたくせに妊娠の"リスク"がゼロって何事だ、そう思う。自虐にしても笑えない。
わたしが大好きだった元彼女は、そんな笑えない自虐を披露しながらもちやほやされ悦に浸るYouTuberになったのだった。
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もう過去のこと、そう思っていても一度植え付けられたトラウマだけはそう簡単には拭えない。
その①で、自分はバイセクシュアルであると言ったけれど、女性と付き合ってもまた"結婚"、"子供"、"世間体"を理由に振られるのではないか、そう考えてしまってどうしても女性との恋愛に前向きになれない。
異性間であってもそれを理由にされると酷く心に傷を残すと思うが、同性間だとさらに顕著であるとわたしは思う。
完全なるトラウマだ。
幸い病状は安定してきていて、年内の社会復帰も夢ではないので、男性と交際経験もなく女性との恋愛も億劫となると、これからバリバリに働き、一人で生きていけるよう、頑張らなくては。
わたしの人間性がどのように伝わっているのかはまったくわからない。
もしかしたらNちゃんよりずっとわたしの人柄の方が気に入らないという方も多くいるかもしれない。それはそれでいい。
主観が入っていることは否めないけど、ただあったことを書いているだけだから、これを読んでそう思う人がいても弁解などはしない。
このnoteを作成しようと考えたのはただの自己満足である。
だから特別なメッセージ性があるとも思わないし、そういったものを発信できているとも思わない。
「大変だったね。」と労ってほしいわけでも、「大丈夫?」と心配してほしいわけでもない。
ただ、これを読み終えた時に、「こういう人間もいるんだな。」なんて、軽く思ってもらえたなら、自己満足だけではなく、この長々としたnoteを書き上げた意味があったというものだ。
もしも誰かと少し話すきっかけになったり、何かを考えるきっかけになっていたらこれ以上のことはない。
あえてLGBTQと表記しているし、そりゃあ相手が女性だったために起こった出来事もあるけれど、性別というより人間性の問題で、異性愛者となんら変わりのない過去恋の話。
恋に性別は関係ないし、LGBTQの人も異性愛者と同じようにご飯を食べて、働いて、寝て、起きて、友だちと笑って、好きな洋服を買ったり趣味に没頭したり、そして恋をして生活している。
さて、ここまでよそ子監修の元書き上げてきたが、大事なことをまだ書き記していない。
まるでどこかの俳優が何かの授賞式の際に言うセリフのようだけれど、セクシュアルマイノリティであることを伝えても変わらず、そして、失恋してボロボロの状態なわたしも、精神病を抱えたわたしも、ずっと励まし支え続けてくれている家族、友だちのみんなには感謝してもしきれない思いだ。
本当にありがとう。
この人たちがいなかったら、誰か一人でも欠けていたら、間違いなくもう何年か前にこの世からいなくなっていた。
だから、わたしはとんでもないしあわせものなのだ。
それだけは、読んでくださった方々に伝えたい。
こんなブログを書いているけれど、わたしはとんでもないしあわせものなのだ。
最後に、
これは素敵なラブな出来事でも、わたしが可哀想な出来事でもない。
完全に恨み節満載の実話なのである。
おわり。
後書きみたいなもの。→
https://note.com/fujichan____s/n/n3b9d5dff23f2
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