不便な本屋

不便な本屋です。不便です。 祖師谷大蔵駅から徒歩2分のb.e.parkにて POPUP…

不便な本屋

不便な本屋です。不便です。 祖師谷大蔵駅から徒歩2分のb.e.parkにて POPUP STOREとしてオープン。 〈営業日時〉 土日 11:30-13:30、17:30-20:00 古本の販売はb.e.park営業時間に準ずる

マガジン

  • フリーペーパー

    毎月1回発行しているフリーペーパーです🪿✴︎

  • 本紹介

    寄付いただいた本とPOPと手紙をまとめています。 主観など交えず実物の写真を中心に載せていくので、字や文章から人となりなどを想像して楽しんでいただけたら嬉しいです。

最近の記事

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”不便な本屋”という本屋をしています

はじめまして。 祖師谷大蔵で「不便な本屋」という本屋を間借りでやっている山﨑です。 不便な本屋について知ってもらいたくてnoteを書いてみることにしました。最後までお付き合いいただけたら嬉しいです! 不便な本屋とは 不便な本屋は、人に勧めたい本や好きな本のPOPをご自身で書いていただき、店頭に並べて販売している本屋です。(本は寄付をお願いしております。) 不便な本屋で本を購入された方は、本の推薦者様へ感想の手紙を書きます。 本とPOPと手紙の受け渡しは不便な本屋スタ

    • 1月 日記

      フリーペーパー1月号は、本屋スタッフざきの日記です。今月は心が沈んでしまってとにかく大変でした。そんな人も多いと思うので、気持ちが晴れやかな時に読んでもらえたらと思います。日々付けている日記をほぼそのまま載せているので、かなり自分中心の内容になっています૮ ⚆ﻌ⚆ ა! 2024 1/1 0時、静かな年明け。今年はひとりで新年を迎えたいという気持ちが強く、部屋で決意を反芻しつつ静かに新しい年を迎える。ひとりと言いながらも、年越しの前後数分以外は友だちたちと「今年もよろし

      • 12月

        いちになる 毎日人が死んでいく。人は生まれた瞬間から死に向かっているし、終わりがあるということは希望でもあると思うけど、あまりに非道なやり方で毎日、毎日死んでいくのは耐え難い辛さがある。 即時停戦を求めます、ジェノサイド・占領や領土拡大を辞めてとSNSに呟き、情報をリポストしても私のあまりに小さな声はあっという間に流れて消えていく。私だってこんな事態になるまでずっと続いていた問題に見向きもしなかった。いつだって私は誰かの声が大きくなってから問題にやっと気づいて向き合うばか

        • 11月 労働日記/おまけ

          フリーペーパー11月号は「労働日記」です。今回掲載するのは、2021年に本屋スタッフざきが販売したzine『労働日記vol.1 花屋にて』の縮小版です。今年の12月8日に『労働日記 vol.2』を出すので、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。 - 労働日記vol.1 花屋にて - 2020 年12 月20日 17:00 花屋に短期アルバイトの面接に行った。数日前、上手く行かないことが重なって人生だるいな~と思いながら花を買いに行ったら“年末短期アルバイト募集”という紙が

          有料
          300
        • 固定された記事

        ”不便な本屋”という本屋をしています

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        • フリーペーパー
          13本
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          1本

        記事

          10月 無題のエッセイ

          今月は、スタッフざきが個人的なことを書く理由についてのエッセイです◎ 来月にzineを出そうと思っていて、作り始めた発端が私のメンタルが落ち込んでしまったことだったので、その理由を改めて書いてみました。(フリーペーパーもzineも読んでもらえたら嬉しいです!) 無題 お気に入りのキャラクターがプリントされたピンク色のブーツがコロコロ転がってバスの外に落ちていく。母に抱かれて飛び乗った夜行バスはあっという間にドアが閉まって走り出す。悲しくなって母の胸に顔を埋めて静かに泣くと

          10月 無題のエッセイ

          9月 ついつい検索してしまうこと

          フリーペーパー9月号は”ついつい検索してしまうこと”です。本屋スタッフざきの大学からの友人ナツキとのお喋りの中で出た話題でしたが、検索という個人的な行為だからこそ、それぞれの興味・関心が知れたり、生活が少し見えて面白かったです。それでは9月号もお楽しみください◎ 🔍ついつい検索してしまうこと ※検索ツール/検索頻度/分類 - ざき - ①X(旧Twitter)/月数回/気を楽にする 「気圧 眠い」 「生理 眠い」 月に数回引き摺り込まれるような眠気に襲われる。その瞬間

          9月 ついつい検索してしまうこと

          8月 (現時点で)自分にとって最高の一冊/日記

          フリーペーパー8月号はみなさんから寄せていただいた“(現時点で)自分にとって最高の一冊”と”本屋スタッフざきの大切な日の日記”の二本立てです。今月号もゆるりと楽しんでもらえたら嬉しいです⊂( ᴖ ̫ᴖ)⊃⊂(ᴖ ̫ᴖ )⊃ “(現時点で)自分にとって最高の一冊” Y(30) 会社員 劉慈欣『三体』 僕はほとんど本を読まずに生きて来ました。『三体』が書店に並び始めた頃に当時お付き合いしていた人に付き添って本屋に行き、彼女がいつもと違うテイストの本を購入していると感じてな

          8月 (現時点で)自分にとって最高の一冊/日記

          7月 つぶやき

          フリーペーパ7月号は本屋スタッフざきのひとり号です。7月のことを呟くように書いたので気軽に読んでもらえたら嬉しいです。 ✩⌒ ざきの7月 ⌒✩ - 夏 - リュックに風鈴をつけているおじいちゃんが電車に乗っていて、揺れるたびにチリンと鳴るので電車が揺れるたびに夏だった。 - ライブ - 渋谷WWWにLe Makeupのライブを見に行った。ずっと楽しみにしていたのに当日になって仕事のトラブルが起きて、3曲だけ聴いて帰ってきた。少ししか味わえなかったけど、その僅かな時間

          7月 つぶやき

          6月 詩

          フリーペーパー6月号は「詩」です。 言葉とその隙間に込められた感情を探したり、自分でも詩を書いたり、自由に楽しんでいただけたら嬉しいです。 - 藤井雄悟 - 【傘】 何年生きても やはり 雨が降る際の 傘の正しい用い方が 分からない いつ 雨が降り始めるのか 何故降り始めるのか 分からない 駆け込むべき軒下もない この山間の細い道で 僕は透明色の傘をさした ひとりぶんを雨音で遮断する 僕はそうやってこれまで 生きてきた どうしてか どうやってか 分からないけど

          5月 身体

          フリーペーパー5月号のテーマは「身体」です。 今月号は不便な本屋を通じて出会った3名(でぃー子さん、烏森まどさん、たださん)に「身体」というテーマだけを伝えて文章を寄せてもらいました。同じ言葉なのに連想することがそれぞれ違くて、他者と生きる面白さを感じることができました。違うことは面白いし、だからこそ同じ部分があると嬉しくなりますよね。あなたと違うところや同じように感じるところを探しながら楽しく読んでもらえたら嬉しいです。 - それぞれの身体 – まど 赤いものがパン

          4月 冬のこと

          フリーペーパー4月号は、俳優の烏森まどさん、石川瑠華さんをお迎えして”今年の冬のこと”を振り返りました。 4月。寒さが徐々に和らいで、春。暖かな陽の光を感じながら、みんなの心が穏やかであることを願いたくなります。冬のあいだにあった全ての出来事が暖かな光に溶け出して、混ざり合って、みんなの心が平等に柔らかく穏やかになればいいなあ、と。無理でもそう思い続けたい。みなさんはどんな冬を過ごしましたか?冬のどんな記憶も一緒に持って生きていけたらいいな。私たちの記憶が読んでくれたあな

          4月 冬のこと

          3月 混合日記

          フリーペーパー3⽉号は「⽇記特集」です。 今回は、発⾏⼈の”不便な本屋”スタッフざきとお客さま2名(oyasumiさん、 らすかるさん)の3⽉の2⽇間を持ち寄った混合⽇記となっています。年齢も⽣活も何もかも違う3⼈の⽣活を交互に読んでいると、⽣きる全ての⼈にそれぞれのいちにちがあって、感情があって、そういう重なりの中で⾃分が⽣きているんだなあと感じます。同じ時代を⽣きている⼈が居るということは当たり前すぎて思いを巡らせることは少ないけど、改めてそのことを思うと⾃分がここに居

          3月 混合日記

          2月 ひかりとかげ

          こんにちは。不便な本屋スタッフのざきです! 今回のnoteは、店頭で毎月配布しているフリーペーパーの内容をnoteでもお届け!の第2回です。 2月はひかりについて書こうと準備を進めていたらかげを歩くような日々になってしまい、最終的に「ひかりとかげ」がテーマになりました。悲しみに暮れながら書いたので明るくないしぼんやりした文章ですが、いまの私をそのまま受け取ってもらえたらと思います。 ⦅フリーペーパー2月号⦆ ひかり1 川沿いを自転車で進んでいると雨が次第に雪に変わり始

          2月 ひかりとかげ

          1月

          お久しぶりです。 不便な本屋スタッフのざきです。 不便な本屋では今年からフリーペーパの発行を始めました。昨年の頭からやろうやろうと思って一年が過ぎてしまったので、とにかく始めようとタイトルすらないままスタートしました。今回のテーマは「散歩」です🐕 配布は、不便な本屋店頭とセブンイレブンのネットプリントのみにしようと思っていましたが、さまざまな状況の人がいることから、発行から一週間後にnoteに内容を載せることにしました!好みの方法で読んでもらえたら嬉しいです。 ⦅フリー

          夏が恋しくて

          こんにちは。不便なスタッフのザキです。 寒い毎日を過ごす中で、ギラリとした夏の日差しが恋しくなり、思い出したやりとりをご紹介します。 フランソワーズ・サガン『悲しみよ こんにちは』自分の好きな本を人にも勧めたいけど気が引けてできない、という方から寄付いただいた本です。手にとってくだっさった方は、ポップにあるようにタイトルは知っているけど読んだことがない、と手に取ってくださいました。人に勧めにくい気持ちも名作ゆえになんとなく読む機会を逃す気持ちもよく分かるので、このようなや

          夏が恋しくて

          本屋

          明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 不便な本屋スタッフは、昨年7月から不便な本屋を営業させていただいているお店で、b.e.park.booksという古本の選書スタッフとしても活動させていただいております。選書だけでなく、古本絵本まつり(サムネイル参照)やスイーツと本のコラボイベントなど本に親しむきっかけづくりも行っています。 自らイベントを開催しているのは、b.e.park.booksに携わらせていただいたとき、祖師ヶ谷大蔵に本屋が