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”不便な本屋”という本屋をしています

はじめまして。

祖師谷大蔵で「不便な本屋」という本屋を間借りでやっている山﨑です。
不便な本屋について知ってもらいたくてnoteを書いてみることにしました。最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!


不便な本屋とは

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不便な本屋は、人に勧めたい本や好きな本のPOPをご自身で書いていただき、店頭に並べて販売している本屋です。(本は寄付をお願いしております。)

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不便な本屋で本を購入された方は、本の推薦者様へ感想の手紙を書きます。

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本とPOPと手紙の受け渡しは不便な本屋スタッフを介して行われます。

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本を通して見知らぬ人と手紙交換をするシステムとなっております。

どうして不便な本屋をやっているのか

本が好きで、本屋をやってみたいとずっと心の中で思っていました。思ってはいたものの、ただ思っていただけの私は、いざ機会を目の前にしたとき、資金力もないしどうしたものかと困り果ててしまいました。そのときに最初から大きなことをしようという考えを改め、自分にできる範囲のことや今の自分が考えていることを反映した本屋を目指そうと思い、不便な本屋の形に辿り着きました。

本が好きなことを軸に、本をより大切にするきっかけになるような本屋がいいといちばんに思いました。それに加えてコロナ禍で人との繋がりについて考え直したことを生かしたいとも考えました。多くの人と同じように自分を見直す時間が増え、考えることばかりしていました。自分の中へ深く潜り向き合う中で特に考え方の変化が大きかったのが、繋がりという言葉への態度でした。私はひとりの時間が大好きで、繋がりという言葉を素直に受け取れない性格の人間でした。しかし、人や社会との直接的な関わりが強制的に薄くなったとき、ひとりが好きだと言えるのは周りの人との繋がりがあってこそだったのだと気がつきました。その繋がりは頻繁に会えるようなものを指すのではなく、生きていればまたあの子に会える、そういう風に当たり前に思えることが今もむかしも自分をひとりで立たせてくれていたことに気がつきました。(当たり前なんて無いですが敢えてこのように書きます。)そんな気付きを経たうえで、いま自分ができる範囲で最大限のことは、本や手紙を通して誰かと接点があること・あったことを感じてもらうことなのではないかと思いました。本や手紙はその瞬間だけではなく、今後の自分を助けてくれることがあると思っています。いつか孤独に耐えられない日が来たとき、自分が顔の知らない誰かと繋がることが出来たことを思い出してもらえたらいいな、なんて欲張りにも望みます。そんな経緯で不便な本屋という本屋をお店の人や友人、お客さんに助けてもらいながらやっています。私は不便な本屋が大好きでもっと知ってもらえたら嬉しいなと、これを書いてみました。どこを切り取っても不便な点が目立つ本屋ですが、不便さを楽しみ、文字を通して人の心をなぞり、気持ちを少しだけ軽くしてもらえるように場所づくりをしていくので少しでも興味を持ってもらえたらありがたいです。

このような状況下ですが、ご自身のタイミングでぜひ遊びにいらしてください。お立ち寄りだけでも嬉しいので、いつでもお気軽に!


【b.e.park POPUP STORE不便な本屋】
営業日時
土日 12:00-14:30、17:00-19:30
平日 b.e.park営業時間に準ずる
https://www.instagram.com/fuben_na_honya/

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