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What is "UMUM"?

この記事では、Art Education Research UMUMとはなんぞや!のご紹介をいたします○

1.UMUMのコンセプトと背景

UMUMはアートワークショップやアートラボ(芸術研究会)など、アートを体験する場として2018年の4月に田中 令が始めた活動です。

UMUMのコンセプトは

アートという正解のない表現活動で
様々な物事から感じとり、イメージする力「感性」と
生まれたイメージに形を与える「表現」を育むこと

です。

「感性」と「表現」は人が生まれながらにもつ根元的な力であり、創造力や自己肯定感、他者理解のほか、EQ(こころの知能指数)にもつながります。
利便性と都市開発が進み、こどもからおとなまで五感を使う機会と環境が少なくなっている近代社会では、感性やその人独自の表現よりも効率や理論が大切にされてきました。
教育領域では、相対評価や一斉教育など「個」よりも「集団」を優先し、大学進学や就職などを念頭においた「IQ」をあげる学習が基盤になっています。
高度成長を遂げる上で、この価値観はとても有効でした。
しかし、情報化、グローバル化が進んだ現代では、日本の自己肯定感や幸福度は先進国の中でとても低いという結果も報告されており、価値観や教育を見直す必要性を強く感じています。

平成26年版 子ども・若者白書(概要版)

平成26年版 子ども・若者白書(概要版)より


また、日本では図工や音楽などの芸術分野の授業数削減が進んでいます。
授業内容も、欧米に比べると感性への働きかけが非常に限定的です。

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写実的に描けたか?楽譜通りに演奏できたか?など、技術指導が基本となっていることから
「絵はうまく描けなければいけない」
「芸術は才能あるひとのもの」
などの概念が生まれているように感じます。
社会的にも、アーティストへの助成金などのサポートやアートを普及するシステムも少なく、日本は欧米に比べまだまだアートに厳しい国と言えます。

これらの価値観やアートのあり方への危機感から、おとなもこどももすべてのひとが
アートで思いっきり自己表現を楽しみ
自分の感性を知る、使う、育む
感性にはたらきかける体験の場をつくろう!
アートに親しみ、心が豊かな社会をつくろう!

と始まったのがUMUMです。

2.UMUMの活動

UMUMは、現在進行形でたくさんのコンテンツが生まれています。

①こどもアトリエ
②こどもワークショップ
③おとなアトリエ
④オンラインコンテンツ
⑤アートラボedu
⑥アートラボbiz
⑦アートラボArt × Well-being
⑧UMUMオーダー
⑨海外研修
(たくさんやってる...!)

それぞれの概要を、ざっくりとご紹介します。


①UMUMこどもアトリエ

対象:おおむね2歳半〜

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こどもたちが主体的にかんがえること、つくることを楽しむ少人数制のアトリエです。
ここで大切にしているのは、技術指導ではなく、こどもたちそれぞれがもつアイディアを形にする実験。
おとなは"先生"ではなく、こどもの活動を見守る"ファシリテーター"として、こどもたちの「いいこと考えた!」を誘発する提案や、形にするサポートをします。
こどもたちは「せん」「えのぐ」「ねんど」「ひかり」などのテーマのもと、たくさんの画材の中から好きなものを使って実験をします。
それぞれの感性を使って独自の表現をすることで、お互いに刺激しあい、表現力や発想力を発揮!
また、表現することを楽しみ、好きになることで、目標を達成しようとする粘り強さや工夫する力を自然に培っています。

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②UMUMこどもワークショップ

対象:概ね3歳〜(企画内容によって異なります)
アートキュレーターやパフォーマー、デザイナーなどさまざまな仕事や個性をもったおとなをゲスト講師に招く、キッズワークショップも開催しています。
2020年1月には、アートキュレーターと府中市美術館へ遠足にでかけ、彫刻家:青木野枝さんの大きな作品をみんなで鑑賞しました。

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府中市美術館「青木野枝展 "霧と 鉄と 山と"」
(※府中市美術館に特別許可を得て撮影しています)


③UMUMおとなアトリエ

対象:おおむね15歳〜
感じたことを感じるまま、表現を楽しむ、おとなのためのアトリエです。
デッサン力やクラフトスキルなどの技術向上ではなく、凝り固まってしまったおとなの感性をアートでやわらかくすることがテーマ。
「感性のストレッチ」「えのぐあそび」などの独自のプログラムのほか、「現代アート」「デザイン」など美術のキーワードをテーマに、美術史や概念などの座学と、画材の感触を楽しみながら自分の感性で行う作品制作、そしてみんなで対話しながら作品を鑑賞する鑑賞会を楽しみます。

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④UMUMオンラインコンテンツ

対象:3歳〜
コロナウイルス禍の外出自粛をきっかけに生まれたオンライン企画。
対面でのアトリエ開催が難しくなってしまい
それでも「こんな時こそ表現の場をつくりたい!!」という思いから
いろーんなトライアンドエラー(記事あり)を繰り返して生まれました。
Instagramでのライブ配信
YouTubeでの動画配信
そしてオンラインワークショップ
2020年8~12月の期間は、隔週で2つのアトリエを開催しています。

3〜7歳推奨のかぞくアトリエ
親子一緒に作品をつくったり、保護者のかたにアシスタントやカメラマンになってもらったり(!)しながら、ご家庭でご用意できるものを使って、えのぐ、デッサン、デザイン、粘土...さまざまな表現を楽しみます。

8~13歳推奨のこどもアトリエは、かぞくアトリエの内容をすこしオトナモードに。さまざまな表現技法にふれながらアートやデザインの作品制作を楽しむほか、鑑賞や美学などの授業も行います。

いずれも締めはUMUM一押しの自由表現!
自宅でできるからこそ、お子様の持続可能な表現活動のシェアにも役立てたらいいなと思っています。

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(ちょっと専門的な画材にふれたい方むけに
田中が選ぶ、おこさまでも扱いやすいお届け画材も承っています○)


⑤UMUMアートラボedu

対象:こどもと関わるおとな
保育士、幼稚園教諭、学童支援員など、こどもと関わるみなさんとよりよい幼児教育を考える研究会です。
-こどもたちの創造活動を、どんな声かけで促進するか
-感性や創造力はどのような活動で育まれるのか
-どんな道具、どんな環境を用意したらいいのか...
こどもを取り巻く現場に立つみなさんの疑問や課題を起点に、セッション、アートワークショップ、鑑賞を通して、明日の現場に活きる学びを研究しています。
詳細はこちら👇


⑥UMUMアートラボbiz

対象:18歳以上のおとな
さまざまな仕事やビジネスに携わるみなさんと、「アートとビジネス」について考える研究会。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?(山口周 著)」や「アート・イン・ビジネス〜ビジネスに効くアートの力〜 (電通美術回路 著)」など多くの書籍が書店のビジネスコーナに並び、ビジネスの世界でアートに注目が集まっています。

この研究会では職種やアートとの関わり問わず様々な方と
-アートはビジネスにどのように活かすのか?
-ビジネスとは?仕事とは?
-こじつけ(理論)とアート
などの概念的なテーマを、対話と作品制作、作品鑑賞を通して考察しています。
現在は、この研究会での考察をもとに第三者にアプローチするワークショップの企画運営も行っています。
研究会参加者によるマガジンもあるのでぜひ○

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⑦UMUMアートラボArt × Well-being(supported  by マチマニア)

対象:アート、健康、Well-beingに興味がある方
医療従事者や関係者のほか、アートや健康に興味をもつみなさんと「アートとwell-being」について考える研究会。
若手医療集団マチマニアのみなさんと、東京都内の様々な会場で開催しています。
欧米では、主に心の健康を意味するwell-beingとartの関係についての研究が進んでいます。
本研究会では、UMUMのアート活動を通して
-well-beingとはなにか
-自分がwell-beingでいるための活動とはなにか
などを考察しています。

また、2020年からはオンラインでのwell-being研究著書の輪読会や
医療現場へのプロジェクト事業もスタート!
こちらもUMUMとマチマニアによる研究記事マガジンがありますのでぜひ○

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⑧UMUMオーダー

上記以外にも
-保育園や幼稚園での芸術講師
-芸術教育環境コンサルティング
-小学校の図工教師
-幼児教育やアートワークショップに関する研修や講演
-イベントなどの出店
-出張ワークショップ

などを行っています。
ご依頼に合わせて、オーダーメイドした内容をお届けしています。

<これまでのオーダー>
-withchild さくらがおかこども園 保育士対象ワークショップ
-都立美原高校 選択授業にて高校生対象 ワークショップ
-就労継続支援B型事業所 TENTONEにて 利用者対象定期ワークショップ
-株式会社ビックカメラ 人事部ダイバーシティ推進室 ビックカメラ労働組合主催 企業研修託児アトリエ
-中之条ビエンナーレ2019 町民プロジェクトとして アートラボedu
-ひの市民大学(日野市生涯学習講座)にてキッズアートワークショップ&おとな向けアートワークショップ
-東京蚤の市2019ワークショップ出店
-株式会社ゼブラ協賛 オンラインコンテンツ「カラーペンアートを楽しもう!」instaLIVEとYouTubeにて公開  ほか

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⑨海外研修

様々な文化、宗教、価値観に触れることで自らの感性をやわらかくし、ファシリテーションや環境設計をアップデートするため、UMUMは定期的に海外にでかけています。
アジアやヨーロッパの美術施設や教育現場を視察するほか、現地のこどもたちにワークショップを開催するなど、たくさんの刺激をもらう時間です。
(小声:こどもアトリエやおとなアトリエで使用する、日本ではなかなか見かけない画材を仕入れたり、海外の香り漂う雑貨を販売する物産店を開催することも○)
海外研修の様子を綴ったマガジンはこちら👇


<これまでの研修>
-National museum (Stockholm,Sweden)
-Astrid Lindgren Children's Hospital (Stockholm,Sweden)
-Moderna museet (Stockholm,Sweden)
-National gallery (London,UK)
-Design consult by Spicii Chocolate(Berlin,Germany)
-Bhume basic school(Tangram,Nepal)
-Mother baby school(Varanasi,India)
-Playeum Children's Centre for Creativity(Singapore)
-ホーチミン市内にてキッズワークショップ開催(Ho Chi Minh City,Vietnam)
-Royal university of fine arts(PhnomPenh,Cambodia) ほか

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3.Future:今後やりたいことと、コンタクト

最後に、UMUM田中が今後取り組みたい妄想メモ。

・障がい、性、国籍など、この世界にある様々な「違い」を体験し、楽しむワークショップ
・こども、おとな、限定せずに「自己表現」した作品を集めた大展覧会
・☝︎の世界ツアー
・アートは人を健やかにする学術研究とその発表
・こどもの表現の自由を担保した環境を、既存の教育現場につくる
・学校をつくる

などなど...
こちらも日々アップデート中です。

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企画に参加したい!という方は、peatixにて。
参加受付中の全ての企画はワークショップ形式のため
単発でも定期的でもご参加いただけます。

お仕事を依頼したい!
妄想を詳しく聞きたい!
企画を見学したい!という方は
メール(hello@umum.art)/LINEまで
お気軽にお問い合わせください○
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4.おまけ:UMUMの由来

参加者の方に「UMUM」ってどういう意味ですか?とよく聞かれるので、ちょこっと解説。
UMUMは「ウムウム」と読みます。
由来は
-クリエイションの”生む”
-あたらしい存在の”有無”
-作品、アイディアの産みの苦しみの"産む"
-考える時の"うーむ"
-納得した時の"うむ!"
など、創造活動と親和性が高い言葉だなと思ったこと
umumumumumum....
UMUMUMUMUMUM....
小文字も大文字も一本の線につながる、形がおもしろい!ということから決めました。
ロゴにもたくさんのコンセプトが込められているので、誕生秘話もぜひ笑


それでは!
今後ともご支援のほど、宜しくお願い致します!


\おしまい/

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田中 令|UMUM
いつも長文を読んでいただきありがとうございます! サポートは、企画のための画材&情報収集に活用させていただきます。