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孤島の窓辺から #006「変えてはいけないこと」
遥か孤島の窓辺がら、
耳を澄ませていると、
遥か彼方から鐘の響きが聞こえてきます。
どこかの教会からでしょうか。
不思議ですね、
この近くにそんなものはないはずですが。
そういえば、
先日、消失してしまったフランスのノートルダム大聖堂が、
復元されるそうですね。
現代的なデザインや、
新しい試みも検討された結果、
「昔のままの姿」で復元するべきだとの声が広がっているようです。
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残すべきことと、
変えなければいけないこと。
そのことについて、
海を眺めながら考えています。
変えてはいけないものを
変えてしまったという経験が
僕個人の経験としていくつかあるからです。
例えば、
企画の仕事をしている人は
よくわかると思うのですが、
現状の企画やデザインが素晴らしいのに、
会社の利益を確保するために
無理に何かを変えてしまうことが度々ありました。
一部を変えて、
全体として作り上げられていた
秩序を崩してしまうこともありました。
また、日常を眺めていても
予算を使い切るためだけに、
街のインフラをいじり、国中を継ぎはぎにしていく
なんてことは毎年してますよね。
無理に何かをしなければいけない。
変えていかなければいけない。
それならば、
いっそのこと変えなければいい。
そういう選択もあるのだと思うんです。
目的を間違えて、
そのものの本質を書き換えてしまわぬように。
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良いところは受け継ぎ、
継承していくべきものは継承していく。
その裏側で、
現代の先端技術や仕組みで補うことで
伝統と共存することもできます。
「一時代の軽薄な判断」によらずに
素直に伝統を受け継ぐべきこともあるのかなと。
今回のノートルダム大聖堂の件で、
フランスの人々の伝統への
敬意の姿勢を感じています。
変えるべきところと
変えてはいけないところ。
そのバランスを常に失わないように。
両方の視点を持って、
物事と向き合っていきたいものです。
自分自身への自戒も込めて。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。