まーみ

名刺に書いているのは 「(某)大学 地域共創・人材育成研究所 学外研究員」 「学習法コ…

まーみ

名刺に書いているのは 「(某)大学 地域共創・人材育成研究所 学外研究員」 「学習法コーディネーター」 「地域共創コーディネーター」 です。 情報を無意識に受信してしまうアンテナ過多傾向アリ。 少し前向きになれることを書こうと心がけながら、日々のテーマについて書いています。

マガジン

  • 日本語教育

    2017年にALLEX財団の日本語教育法受講。 同年、アメリカ某大学にて講義。 2018年日本語教育能力検定合格。 2023年〜地元で日本語教育ボランティア。

  • ”学習プロセスコントロールの支援”の実践

    私が実際に大学で行っていた実践と雑観(2021年度〜2023年度) 新しく始める学習支援の実践と雑感(2024年度〜)

  • 認知処理スタイル(同時・継次)を活かした学習

    私が魅せられて離れられないテーマ。気づいたことなどを書き留めています。いつか、全国の人の「気づき」を集積するプラットホームを作りたい。

  • 自分のことなど

    私自身のことを書いています・・・

  • 中3専門学習塾の経験から

    2007年から2016年まで運営していた「中3専門学習塾」での経験や考えたことを書いています

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固定された記事

このnoteは、「学習プロセスのコントロール」支援を中心に書いています

学びが楽しいとは、 ひとつに、知的好奇心をそそられること、 ひとつに、目標があるなら、それを達成すること、 そして、学びのプロセスを自分でコントロールして楽しむこ…

まーみ
6か月前
21

(つづき)日本語初級を、カンボジアから来ている人に教えて気づいたこと(結構たくさんあるので吐き出し)2

(前回の続きです) 今回の学習者たちが小学校へ入学したと思われる1980年代〜2000年頃のカンボジアの教育制度へと、私がだんだんと知識を深めていく様子を書いています。 …

まーみ
3日前
8

日本語初級を、カンボジアから来ている人に教えて気づいたこと(結構たくさんあるので吐き出し)1

「全然意思疎通ができないから、ゼロから教えて欲しい」 と言ったという雇い主には、いろいろ、いろいろ言いたいことがある。 が、私にそう伝えたのは、ボランティアと地域…

まーみ
3日前
14

日本語教育:自身の生活を聞く/隣の人インタビュー/七夕の短冊を書く(習得事項の応用;初級)

日本で技能実習生として働くカンボジアの女性9名にボランティアで初級日本語を教えている。 前回、「クイズで、ドン!」のような実践を報告をしたが、その後もいくつかプ…

まーみ
4日前
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クイズ番組の真似 講師生徒双方メリット(日本語教育)

昨年の12月から始めた日本語教育ボランティア。 ベトナムからの技能実習生と、ブラジルからの会社員との混合で3名ほどを、大体「みんなの日本語」初級の20課前後あたりを…

まーみ
3週間前
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同時処理傾向のある人は、計画を立てるのが得意だ。けど、やらない⁈

同時処理傾向のある人は、学習計画を立てるのが得意だ。 学習法を考えるワークショップで、計画立てにとりくむと、 「こんな当たり前のことをやるのがワークショップ? ま…

まーみ
2か月前
8

継次の人>学習計画を立てることを支援する2(全体を見るという発想へいかない傾向があるが、一度計画を立てきれたら万能である…

やるべきことを、日数で割る。その方法に気づかない 再度その傾向を見た。(継次傾向が強い人の例2) 全体を分割して、それを計画に落とし込む。それが継次傾向の人はそ…

まーみ
2か月前
5

多様性、どこから始まりどこへいく〜魂の叫びシリーズ〜

(いつも、なるべく正確であるとか、公平であるとか、冷静・論理的(私なりに)であることを意識してnoteを書いているのですが、時々、感情的な面も書こうかな、と思って”…

まーみ
3か月前
5

継次の人>学習計画を立てることを支援する(そういう支援が大事だと気付かせてくれた塾の卒業生の話)

到達目標のある学習のためには、”学習計画”が必要だ。 学習計画というのは「学習手順を明確にする」ということだ。 継次処理の人は、手順がはっきりしていれば、うまく取…

まーみ
3か月前
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2017年。アメリカ横断皆既日蝕。大学の授業は休み(52歳の田舎のおばさん留学記;番外編)

今朝、テレビのニュースを見ていたら、昨日はアメリカで皆既日蝕が見られたとかで、嬉しそうに空を見上げるアメリカ国民が映し出されていた。 前回は7年前の2017年。私はア…

まーみ
3か月前
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軽い気持ちで参加したツアー。行きは良い良い帰りは・・・(52歳の田舎のおばさん留学記21)

アメリカ上陸2日目。アメリカに馴染むために(?)シカゴのホステルにあったボランティア「歴史博物館ツアー」に参加した話です。 午後1時半。 ホステルのインフォメー…

まーみ
3か月前
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同時処理傾向のある人は、情報が1枚に収まっている方が良い(仮説)

同時処理傾向のある人は、情報を取り込む時、 文字の羅列よりは→表で 表だけよりは→矢印などで思考に動きがある ページをまたいだ説明よりは→その単元が見開きや紙1枚…

まーみ
3か月前
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困っている人が、”支援者”に「助けて」と言うまでに

「困っていたら声をかけてね」 と発信することはとても重要だ。 今困っている人に対して、 支援している人が存在する、ということを知らせることになるし、 繋がろうと思え…

まーみ
4か月前
8

ディスレクシアが強く疑われる中1生の指導覚書

「書き」に強い困難が見られる中1生。 読書はよくしていて、知識や理論(理屈)も強いが、成績は学年でもほぼビリみたいな感じらしい。 先日、本人に会って、少し話をし、…

まーみ
4か月前
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中3専門塾で、たまに使った早押しピンポン

中3専門塾で使っていた早押しピンポン。 少し利用してみたいことがあって、今日、棚の奥から引っ張り出しました。 調子の悪いものがあるので、電池を変えたり、分解して調…

まーみ
4か月前
7

できるところより、「少し」難しいところを学ぶのが効果的(発達の最近接領域)

アメリカ留学の奨学制度を利用するための面接の中で、 初めて「教育心理学」という言葉(学問領域)を知った7年前の私。 アメリカでの冒険を経て、近場の大学院修士課程…

まーみ
4か月前
7
固定された記事

このnoteは、「学習プロセスのコントロール」支援を中心に書いています

学びが楽しいとは、 ひとつに、知的好奇心をそそられること、 ひとつに、目標があるなら、それを達成すること、 そして、学びのプロセスを自分でコントロールして楽しむことがある、 と、私は思う。 自分で自分の学びのプロセスをコントロールするのは面白い。 学びのプロセスとは、つまり、学習方法だ。 学びのプロセスをコントロールするとは、 自分に合った学習方法を自分で作っていくということだ。 そして、それを日々、状況によって変えていくことだ。 ただ、この「学びのプロセスをコントロール

(つづき)日本語初級を、カンボジアから来ている人に教えて気づいたこと(結構たくさんあるので吐き出し)2

(前回の続きです) 今回の学習者たちが小学校へ入学したと思われる1980年代〜2000年頃のカンボジアの教育制度へと、私がだんだんと知識を深めていく様子を書いています。 4.針のある”時計”が読めない人がいる? 午前と午後の概念がわからない人がいる? 一緒に学んで、数字は結構すらすら読めるようになった。 デジタル式の時計や、チラシにある”時刻”は読めるし、わかっていた。 ところが、『みんなの日本語』でいえば4課あたりにでてくるアナログ式の時計の読みで、大苦戦した。数字がわ

日本語初級を、カンボジアから来ている人に教えて気づいたこと(結構たくさんあるので吐き出し)1

「全然意思疎通ができないから、ゼロから教えて欲しい」 と言ったという雇い主には、いろいろ、いろいろ言いたいことがある。 が、私にそう伝えたのは、ボランティアと地域在住の外国からいらした方を結びつけている財団であり、その人たちに言っても仕方ない。”いろいろいろいろ”をぐっと飲み込んで「そうですか。はいわかりました」と返事するしかない。 技能実習生。カンボジアから来た9名の女性である。普段は縫製の仕事をしている。 今のところ行った授業回数は2ヶ月で7回。 カンボジアのことは、国名

日本語教育:自身の生活を聞く/隣の人インタビュー/七夕の短冊を書く(習得事項の応用;初級)

日本で技能実習生として働くカンボジアの女性9名にボランティアで初級日本語を教えている。 前回、「クイズで、ドン!」のような実践を報告をしたが、その後もいくつかプラクティスをトライアル的に行っているので、やったものを備忘録的に記しておく。『みんなの日本語』4課あたりである。全部オリジナル。 日本在住でありながら、日々の暮らしの中でほとんど日本人と接する機会のない外国語話者にとって、地域の日本語教室は一つの「居場所」である。 そのことに気づいてから、 自分がボランティアしている

クイズ番組の真似 講師生徒双方メリット(日本語教育)

昨年の12月から始めた日本語教育ボランティア。 ベトナムからの技能実習生と、ブラジルからの会社員との混合で3名ほどを、大体「みんなの日本語」初級の20課前後あたりを教えていた(ボランティアで初級を教えられる人は少ない)。 が、5ヶ月を過ぎた5月下旬に、彼らとお別れし、今度はカンボジアからの技能実習生9名を、0から教えている。 カンボジアで話されている言語はクメール語だ。 完全に日本語オンリーの直接教授法でしか教えられない。 しかも0ベースから。 それができる講師(ボランティ

同時処理傾向のある人は、計画を立てるのが得意だ。けど、やらない⁈

同時処理傾向のある人は、学習計画を立てるのが得意だ。 学習法を考えるワークショップで、計画立てにとりくむと、 「こんな当たり前のことをやるのがワークショップ? まあ、自分に向き合える時間になるからいいか」という感想を持つようだ。 しかし、 これが実行となると、なかなか難しそうだ。 前回書いた継次処理傾向の人とは真逆になる。 なぜなのか? 考えてみた。 「同時処理傾向にある学習者と学習計画」というお題で、 ネガティブ面を書くと、結構ある。 以下のような傾向のある人が多いように

継次の人>学習計画を立てることを支援する2(全体を見るという発想へいかない傾向があるが、一度計画を立てきれたら万能である)

やるべきことを、日数で割る。その方法に気づかない 再度その傾向を見た。(継次傾向が強い人の例2) 全体を分割して、それを計画に落とし込む。それが継次傾向の人はそれが苦手なのかもしれない。そう思ったのは、大学の学部で学生の学習支援を始めてからだった。 大学で実施していた”個別学習相談”に申し込み、やってきたその学生の「悩み」は多かった。 学習の進行のみならず、学習時間を奪う家庭内の家事や友達付き合いなどなど、悩みを聞くだけで、かなり時間をとった。 「じゃぁ、まずは、今考え

多様性、どこから始まりどこへいく〜魂の叫びシリーズ〜

(いつも、なるべく正確であるとか、公平であるとか、冷静・論理的(私なりに)であることを意識してnoteを書いているのですが、時々、感情的な面も書こうかな、と思って”魂の叫びシリーズ”という言い訳をつけて書いてみることにしました) いつも、「同時」だの「継次」だの、固い言葉で書いているけれど、 この話を噛み砕いて周りの人にすると、 たいてい、ものすごくウケる。 笑ったり、そうそうそう!と言ったり、だったらこれもそうかな? なんて、話が止まらない。 血液型とか星座とか、そういう

継次の人>学習計画を立てることを支援する(そういう支援が大事だと気付かせてくれた塾の卒業生の話)

到達目標のある学習のためには、”学習計画”が必要だ。 学習計画というのは「学習手順を明確にする」ということだ。 継次処理の人は、手順がはっきりしていれば、うまく取り組めることができるのだが、その前段階にあたる「”手順”を自分で作ること」は、比較的苦手である。 このあたりに支援が必要なことがある。 やるべきことを、日数で割る。その方法に気づかない それを教えてくれた塾の卒業生(継次傾向が強い人の例1) 修士時代(54歳頃)に、私の学習塾卒業生で「これぞ同時処理傾向の強い人!

2017年。アメリカ横断皆既日蝕。大学の授業は休み(52歳の田舎のおばさん留学記;番外編)

今朝、テレビのニュースを見ていたら、昨日はアメリカで皆既日蝕が見られたとかで、嬉しそうに空を見上げるアメリカ国民が映し出されていた。 前回は7年前の2017年。私はアメリカにいた。 今回は2024年。次回は2045年だそうだ。 21年後。私、生きてるかなぁ・・・。 そう考えると、2017年の皆既日蝕をアメリカで見たことも、結構貴重な経験に思えてきた。 ニュースでは、皆既日蝕による経済効果は1兆円弱である、としていた。 なるほどー! わかる気がする・・・。 2017年8月21

軽い気持ちで参加したツアー。行きは良い良い帰りは・・・(52歳の田舎のおばさん留学記21)

アメリカ上陸2日目。アメリカに馴染むために(?)シカゴのホステルにあったボランティア「歴史博物館ツアー」に参加した話です。 午後1時半。 ホステルのインフォメーションセンターの前に集合する。 メンバーは、まず、メキシコから来た二人はキャンセル。 ドイツからの若い女性一人。アメリカユタ州からの高校卒業旅行というティーンの女性二人組(「大学には行かないの!」と言っていた)。それから、カリフォルニアのなんたらの委員会に民主党から立候補するという日系の女性Okuzumiさんと、私で

同時処理傾向のある人は、情報が1枚に収まっている方が良い(仮説)

同時処理傾向のある人は、情報を取り込む時、 文字の羅列よりは→表で 表だけよりは→矢印などで思考に動きがある ページをまたいだ説明よりは→その単元が見開きや紙1枚に収まっている 方が理解や記憶に効果があると考えている。 同時処理は、「視覚型」とも言われる。 私は同時処理を語る時、あまり「視覚型」と言いたくない、と思っている。 「視覚型」という言葉からイメージする範囲が広すぎるので、少しずれた使い方をされているように思う例があるからだ。 でも、上記の事柄は「視覚型」と言われる

困っている人が、”支援者”に「助けて」と言うまでに

「困っていたら声をかけてね」 と発信することはとても重要だ。 今困っている人に対して、 支援している人が存在する、ということを知らせることになるし、 繋がろうと思えば繋がれる、と知っていることは、何かが起こった時や何か行動するときの安心材料や自信につながるからだ。 けれど、 「いつでも相談に乗るよー」 と支援室の椅子に座っていても、 ”困っている人”はそこに来るまでに様々に葛藤する。 「援助要請プロセスの段階」というものがある。 様々な研究から一定程度の結果がそこにまとめ

ディスレクシアが強く疑われる中1生の指導覚書

「書き」に強い困難が見られる中1生。 読書はよくしていて、知識や理論(理屈)も強いが、成績は学年でもほぼビリみたいな感じらしい。 先日、本人に会って、少し話をし、 もし、本人の気が向いたら、学習指導を始めるかもしれない。 まだ、教え方がしっかり定まっていない、 というか、本人の内的外的状況を見ながら、本人と話し合いながらどう学んでいくか決めていくことになるだろう。 でも、私の方ではある程度、心構えを作っておかないと、繊細な学習者を傷つけてしまうことになるかもしれない。 そこ

中3専門塾で、たまに使った早押しピンポン

中3専門塾で使っていた早押しピンポン。 少し利用してみたいことがあって、今日、棚の奥から引っ張り出しました。 調子の悪いものがあるので、電池を変えたり、分解して調整したり。 まぁ、今回は大人が使う予定なので、多少不具合があっても大丈夫でしょう。 これが中学生となると、違います。 この早押しピンポンを配るや否や、ピンポンピンポン鳴らしだし、 「先生!オレのだけ、ちょっと反応遅いんですけど!」 と、大不正を告発するかのような口ぶりで、口をとんがらせて抗議してきます。 「私の、鳴

できるところより、「少し」難しいところを学ぶのが効果的(発達の最近接領域)

アメリカ留学の奨学制度を利用するための面接の中で、 初めて「教育心理学」という言葉(学問領域)を知った7年前の私。 アメリカでの冒険を経て、近場の大学院修士課程に入り、教育心理学あたりのことを研究した。 その研究過程で、何より良かったのは、 10年間の学習塾運営の中で、自分のやってきたことに、「言葉」がついたことだ。 大学に私のやりたいことの専門の教員はいなかったので、ほぼ独学だったが、様々な文献や論文を読み漁るうちに、「あの時やっていたことは、この言葉(概念)で表現できる