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【読書感想文】『限りある時間の使い方』

(このnoteは3分で読めます。約2,600文字)
ふと、書店に入ったときに目に入ったのが『限りある時間の使い方』という本でした。最近、仕事が忙しかったということもあり、より目につきやすくなっていたのだと思います。時間術的なものを求めていたのでしょう。早速購入して読んでみました。

日本で和訳版が出版されたのは2022年6月だそうです。現在は2022年10月で約4か月が経過しましたが、Amazonレビューは600件近くあり、評価は4.3と高評価です。既に15万部を突破しているようです。驚くべきは、広まるスピードでしょう。私と同じように皆さん多かれ少なかれ時間に関して悩みを抱えていることの裏返しだと思います。

このnoteでは、『限りある時間の使い方』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★★☆☆☆
読みやすさ:★★★☆☆

【対象とされる読者層】
・タイムマネジメントに悩むビジネスマン
・転職を考えている方
・最近忙しい方
・哲学が好きな方

約260ページほどで、2時間半~3時間で読了することができます。ハウツー本だと思って購入してしまうと、期待が裏切られてしまうと思います。具体的な方法論ではなく、根本的な問いを考えるような書籍です。

✅1、総評

1-1、具体的な方法論ではなく、もっと概念的な話

Amazonレビューでも記載している方がいらっしゃいましたが、『限りある時間の使い方』はハウツー本ではありません。そもそも『時間とは何か』から考えるような概念的な話が多い書籍です。その方は『エッセイ』と表現されていましたが、それもあながち間違っていないような気がします。

『『忙しい』と感じているのはそもそも時間の捉え方の話で、別の角度から考えてみようよ。』と提案されているようなイメージです。そのため、効率化を求めて本書を読もうとすると裏切られると思います。

1-2、ホリエモンの書籍を読んでいる人は読まなくて良い気がする

私が感じた結論としては、『今現在に集中して自分が楽しいと思うことをやりなさい。』でした。この点においては、堀江貴文氏の『将来の夢なんか、いま叶えろ』などと近い内容かと思います。割と堀江貴文氏の主張に近いことが述べられていると思うので、堀江貴文氏の書籍を読んでいる方は本書を読まなくても良いと思います。

『結局、既に知っている内容がまた書かれていただけだ』と思ってしまうでしょう。

1-3、哲学が好きな方はハマる本かもしれない

ドイツの哲学者であるハイデッガーが多く引用されます。他にも『霧と夜』の著者であるヴィクトール・フランクルなどが引用されています。他にも哲学者の書籍が引用されているため、哲学が好きな方はハマるかもしれません。

ただ、引用されているだけでそこから著者の新たな意見が付加されるわけではありません。


✅2、印象に残った内容と感想

前述の通り『今現在に集中して自分が楽しいと思うことをやりなさい。』というのが本書の一文要約だと思いました。全14章に分かれている本書は多かれ少なかれ、どの章でもこの要約について語っていたと思います。ここでは、その中でも印象的だった内容について書きます。

2-1、第2章 効率化ツールが逆効果になる理由

第2章の中に『シーシュポスの受信箱』という項が出てきます。『シーシュポスの受信箱』というネーミングセンスが面白かったため印象に残りました。

受信箱とはメールの受信箱のことを指しています。日々受信する何十通ものメールを即レス対応するために返答していっても、結局その返答に対してまた返答が来るため、永遠に受信箱は空になりません。

この状況を、ギリシャ神話のシーシュポスの岩をもじって表現しています。シーシュポスについてご存じない方は以下サイトを読んでみてください。『なるほどな』とこのネーミングセンスの高さが分かるかと思います。

2-2、第5章 注意力を自分の手に取り戻す

TwitterなどSNSにおいて人の注意を引き付ける方法について説明されます。この内容はまさに、2021年のベストセラー『スマホ脳』に記載されている内容でした。『スマホ脳』を読んだことある方はスキップして良いかと思います。

2-3、第12章 時間をシェアすると豊かになれる

『時間は「ネットワーク財」でもある。』という表現が出てきます。結構好きな表現でした。ここでは、ソ連が実施した、国民の休日を分散し工場を365日稼働させる施策の失敗などが紹介されます。そして、時間を誰かと分かち合うことで得られる幸福についての説明がなされています。

『時間は「ネットワーク財」でもある。』とはそれを端的に表現したものです。


✅3、書籍紹介

※冒頭部分に記載した内容を再掲します。

【総評】
オススメ度:★★☆☆☆
読みやすさ:★★★☆☆

【対象とされる読者層】
・タイムマネジメントに悩むビジネスマン
・転職を考えている方
・最近忙しい方

約260ページほどで、2時間半~3時間で読了することができます。ハウツー本だと思って購入してしまうと、期待が裏切られてしまうと思います。具体的な方法論ではなく、根本的な問いを考えるような書籍です。


✅おまけ。今後読む予定の本。

『日本の「運命」について語ろう』

会社の同じ部署の大先輩がオススメしてくれた本。浅田次郎の他著書『世の中それほど不平等じゃない』は『地元の図書館でレンタルして読むのがちょうどよい』とのこと。

『THE MODEL』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『リーダーシップ進化論』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『経営は実行』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』

前職の同期にオススメしてもらった書籍。

『麦の海に沈む果実』

中学・高校時代の同級生のオススメ小説。

『論より詭弁~反論理的思考のすすめ~』

論理というものについて少し勉強したいと思ったため。

『世界最先端の研究が教える すごい脳科学』

書店で出会った1冊。

皆さんもおすすめの本がありましたら、ぜひ、コメント欄で教えてください。

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