【仕事】【就職活動】『成長』ってなに?
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先日、就活生のES(エントリーシート)を読ませていただく機会がありました。そのESには『成長』という言葉がちりばめられていました。中には『圧倒的成長』という言葉もありました。素敵なESではありましたが、『成長』という言葉について懐疑的な私は、『成長』という言葉が目に入った瞬間に少し身構えてしまいました。
『成長』を否定するつもりは毛頭ございません。『成長』はポジティブでとても素敵なことだと思います。しかし、正直なところ、私自身が就活生だったときにも『成長』ということがどういうことか分かりませんでしたし、社会人になった今でも『成長』とは何たるかが分かっていません。
このnoteでは、『成長』というものについての私の考えを書きます。
✅1、『成長』できる会社
『御社は成長できる場として最適であると判断し、(うんたらかんたら)』等、多くの就活生あるいは転職活動者は『成長』を求めています。かく言う私も『成長したくないのか?』と聞かれれば、自信をもって『成長したいです!』と答えることでしょう。
少し不思議なのは、世の中には『成長』できる会社とそうでない会社があるという前提です。『御社は成長できる場として最適であると判断し、(うんたらかんたら)』と言うということは、『成長』できない会社というものが暗黙の前提として存在しているわけです。
しかし、『成長』できない会社とはどういう会社なのでしょうか。私はいまいちピンときません。新卒就活であれば、そもそも学生から社会人に変わりやることが大きく変化するわけですから、『成長』しないわけがないと思ってしまうのです。
✅2、休職は『成長』ではないのか
少し具体的な事例について考えてみます。例えば、メンタルを病んでしまい数か月休職してしまった方がいたとします。この経験は『成長』なのでしょうか。皆さんはどう思いますか?
多くの方はマイナスの印象を持つような気がします。実際、転職活動中に企業側から求められた提出書類の質問事項の中に『休職した期間はありますか?』という質問がありました。その休職がメンタル的なものであったかにもよりますが、こういった情報を選考の1つの参考要素にしていることが考えられるため、マイナスポイントになる一つの要素になっているのでしょう。
私は全く逆の印象を持ちます。メンタルが原因で休職した経験は、『成長』以外の何物でもないと思います。要するに、休職した方は何がどうなったら自分に限界が来てしまうかが客観的に分かったわけです。いうなれば、二十歳になったばかりの大学生が先輩から『一度、思いっきり飲んで潰れた方がいいよ。どこが自分の限界か分かるから。限界が分かれば、飲みの席で失敗することが少なくなるよ。』とアドバイスを受けるのと同じです。
✅3、『成長』とは『before』と『after』
私は、『成長』とは『before』と『after』のセットだと考えています。0が10になることも成長ですが、0が-10になることも成長です。なぜなら、『before』と『after』があるからです。
その前後を人に説明することができれば、『成長』と言えます。つまり、どんな形であっても変化し続けているのであれば『成長』しているのです。『0が-10になったことも『成長』と言っていいのか?』と疑問に思われる方もいるかと思います。
しかし、これこそ失敗経験を活かすということにつながるわけです。何をどうすればマイナスになるかが分かったのであれば、今度はプラスを創っていくことができるようになるでしょう。『before』『after』がマイナスだからといって『成長』していないわけではないのです。
✅4、まとめ
まとめると、『before』と『after』があり変化を生み出す限りそれは『成長』です。それに当てはまる限りどんな会社であっても『成長』できる環境であることは間違いないのです。
一方で、『成長』という言葉の定義は人によって異なり、上手く定義することができない言葉でもあります。もしかしたら、『成長』というものは答えがないから考えなくてもいいものなのかもしれませんね。
GLOBISでは、『成長』ということを自分なりに定義することについて書かれていました。参考までに読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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