見出し画像

露がドンバス2か国を認める。

世界中が注目して、今にでも起きるのかと恐れていたことがとうとう起き、露がドンバス地区にある2つの人民共和国を国として認め、プーチン大統領が空かさず外務省には国交構築、防衛相には軍事支援の検討を命じた。これで、露が世界秩序を全面的に変えられる強力な武器であるミンスク議定書を失うのに等しいと言えよう。ただ、この辺は露外相もプーチン大統領も重々理解している筈。故に、他に選択肢が無い程追い込まれたのか、ミンスク議定書に勝る程の切り札を持っているのかの何れかの可能性も現時点では否めない。

将来予測は面白い一方で無責任な話しになるから、ここでは露の昨晩(日本時間)の決断に至るまでの経緯について簡単にまとめてみたい。

まず、米を始め、西側の高級官僚やメディアが主張に反し、露が2月16日ウクライナ侵略をしなかった。その後、2月20日という日付があちこちにまかれ始めた2月16日はウクライナでは『国民統合の日』ろ宣言され、流石に米の手玉のウクライナですら露侵略の根拠が欠けていることを示し始めた。余談になるけど、『国民統合の日』の宣言と時を同じくしてウクライナのゼレンスキー大統領が両親をスペイン若しくはカリブ海方面に避難させようとしていたとの同国ラーダ(国会)議員が自身のフェイスブックに投稿した。そして、なんなら19日、ミュンヘン・セキュリティ・カンファレンスにも参加し、同じく暇な米のハリス副大統領と会ってきた。所詮そんなもん(何かを決められる立場でない)だろうと思わざるを得ない。
それで、2月20日に話しを戻すと、2月17日∼19日辺りからウクライナ側のドンバス境界線沿いの動きが活発かし始め、最終的に20日時点で37回も迫撃砲し、死者も出ている。そして、偶然にも(←皮肉)弾頭が3本露両道に落ち、露捜査当局がこれの操作を開始した。ところで、露がこの時点でもベラルーシとの(核武装を視野に入れた)軍事演習を進めてていた

 ちなみに、ウクライナがドンバス地区の露系一般人を『虐殺』していたという主張に対し、米のブリンケン外相独のショルツ首相ともに見下して公の場で明らかに茶化したことも、ただでさえ緊迫している状況の更なる緊迫しか繋がらないと素人でもわかる筈。特に独の首相が『虐殺』関連でこのような発言をする前に歴史をよく思い出しながら、よく考えるべきだった。

 ところで、大統領選を控えているせいか、最近活発な動きを見せている仏のマクロン大統領開催しようとしている米露首脳会談を設定しようとしていたんだけど。。。この米露首脳会談に先立って、2月24日に米露外相会談が予定され、首脳会談内容に関する事前合意がなされると言われていたんだけど。。。ま、この首脳会談tかの動きに水を差すかの如くホワイト・ハウスのサキ報道官が『露がウクライナを侵略する瞬間まで外交的手段を踏襲する』、『露が全面的な攻撃の準備を進めている』等と言ってしまっていた辺を見ると、米政府の間でも一貫性が無いか、若しくはそもそも協議をしようとしているのは単なるパフォーマンスだけなのかの何れかだろうと思えてくる。そんな米の国内は今とんでもないことになっている。ダラム報告の結果が引き起こしている騒動も然り、ハンター・バイデンの『親友』でもあるカザフスタン諜報局長の反逆罪での告訴も然り、ウクライナでの汚職事案も然り、他にも沢山ある問題が山積みとなっている中、本来は露と交渉するタイミングではないだろう。それにAUKUSで、米が事実上仏を裏切っていることも全世界が見ているし、それなりの判断(教訓)にもつなげているだろう。更に、欧州のNATO加盟諸国が露との直接対決を望んでいない故、ウクライナのNATO加盟も望んでいない中、米英が露のウクライナ侵略、そこからの露との正面衝突を示唆しながら煽っていることをおさえていきたい。これには、少なくとも英米の国内問題から国民の目を逸らす意図があり、そして、ウクライナなんかは、残念ながら、大砲飼料に過ぎないと言わざるを得ない。要は、英米(アングロ・サクソン系)が狙っているのは世界制覇で、世界制覇をする上でユーラシア大陸を制覇する必要があり、ユーラシアを制覇は露の制覇なしでは成り立たない。最終的な狙いは露の制覇だと言っても差し支えないだろう。これを露(具体的にプーチン大統領)が黙って受け入れる訳が無いのは言うまでもない。ただ、その露も今は戦争を望んでいない筈。戦争を望んでいないながらも、ベラルーシとの軍事演習も予定通り実施しているどころか、『念のため』延長までしている。米英を筆頭に、西側がいくら吠えても、露が動じない姿勢を保ち続けてきた結果、米露首脳会談だった。つまり、西側からすると既に譲歩せざるを得ない状況にも見えていた。が、露がドネツク、ルハンスク人民共和国を認めている。協議どころでなくなってきたにも見える。どうなるかは、近日中にはこの辺の方向性もボチボチ見えてくるだろう。

 今日はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?