フランキー

普段はサラリーマン。 学校では政治学と国際関係を勉強し、一応修士号まで取得。 気ままに…

フランキー

普段はサラリーマン。 学校では政治学と国際関係を勉強し、一応修士号まで取得。 気ままに国際情勢のことについて、一風違った観点から投稿していきたいと思います。 どうぞ宜しくお願い致します。

最近の記事

勝手に占い:露特別軍事作戦のグローバル戦略

勝手に疑問 露特別軍事作戦を語る軍事や政治に詳しい評論家たちは良く、露がウクライナに対し20万人程度の兵隊しか使っていないことへの驚きを口にする。それもその筈、欧州最強と言われていたウクライナ軍の規模は、露の特別軍事作戦開始当初、20万人を大きく上回っていたからだ。この様な人数比率では、露が特別軍事作戦の目的と定義づけているウクライナの非ナチ化は非現実的にも見えなくない。半年以上続く戦闘は長期戦モードに移りつつあるのもひょっとしてこれ故なのかと思われるのかもしれない。そもそ

    • 和訳:日本はウクライナ民族主義者を「ひもにつないでいた」ことが公開文書から判明。

      7月1日露のリア・ノヴォスチ通信が、露連邦保安庁が公開した情報を基に、第二次世界大戦の日ソ直接対決に先立って、日本がウクライナ・民族主義者(実質的にはナチス)と提携し、沿海地方の当時のソ連からの分断を計画していたと報道した。今回は、当方の評価・見解を加えず、当記事を和訳し、紹介したい。 ※いつか機会があったら露沿海地方に20世紀初頭に設立され始めたウクライナ系(当時:マロロッシヤ(小露))植民地の生い立ちを紹介したい。 モスクワ、7月1日、リア・ノヴォスチ。1930年代、日

      • 今年のBRICSとG7会合の感想。

        2022年は中国が主催者だったBRICSおよびBRICS+集会が世間を賑わわせたあまり、僅かな時間差で開催されたG7の首脳会議の存在感も例年と比べて薄れた様に感じた。BRICSは、露からの域内予備通貨の提案、アルゼンチン、イランの加盟申請とサウジアラビアの加盟を示唆する勢いが見えている一方で、他方のG7は、写真の撮影の話しと、抽象的な表現だらけの共同声明と、ウクライナ支援の掛け声程度で終わった。今回はこれらの一連の出来事について感想を述べてみたい。 BRICS BRICS

        • 感謝しよう。

          今回は、普段と違った内容と雰囲気で書いてみたい。 そしてかなり短めにしたい。 例えば、感謝の気持ちについて。 地球上に暮らす人口は約78億人。大きな値ではないだろうか。 この値を少し分解してみたい。   78億人を100%とすると、 11%は欧州 5%は北米 9%は南米 15%はアフリカ 60%はアジアに暮らす。  78億人を100%とすると、49%は田舎に、51%は都会に暮らす。   12%は中国語 5%はスペイン語 5%は英語 3%はアラビア語 3%はヒンデゥ語 3%

        勝手に占い:露特別軍事作戦のグローバル戦略

          1941年6月22日―大祖国戦争が始まった日、都合の悪い話し

          6月22日、旧ソ連のほぼ全土で「記憶の蝋燭」に火がつけられ、各国の国民が改めて、大祖国戦争で命を落とした祖先の冥福を祈った。こんな日なので、少々都合の悪い(数字の)話しでもしてみようかと思った。では早速、そして手短に。 都合の悪い話し 割と知られている事だが、1941年にソ連を攻撃したのはナチス・ドイツ軍だけではなかった。もっと言うと、セルビアとギリシャを除く欧州の全域が総動員でソ連への侵攻を開始したのだ。スペイン、フランス、イタリア、ルーマニア、ハンガリー、フィンランド

          1941年6月22日―大祖国戦争が始まった日、都合の悪い話し

          米国の弱体化を覗わせた、今年の米州首脳会議

          2022年6月6日∼10日、第9回目の米州首脳会議(Summit of Americas、略:SOA)が米ロスアンゼルスで開催された。SOAとは元々、米州機構(Organization of American States、略:OAS)加盟国の首脳が集う場ではあるが、これの主役を務めるのはやはり米で、他の国はそれに倣う構図だ。しかし今年、米が主催国を務めた第9回目の会議は一筋縄ではいかなかった。今回は、題名の如く、この状況が何を意味するかについて考えてみたい。 出席率 S

          米国の弱体化を覗わせた、今年の米州首脳会議

          プーチン大統領の言葉を勝手に解説してみた。

          日本のメディアでも取り上げられる程の反響だった、露のプーチン大統領が6月9日に開催された若手実業家との対話集会での「主権を持たない国」は「厳しい地政学的争いの中で生き残ることはできない」という言葉。これに次ぐ程の反響があったのはピョートル1世に関する「ピョートル大帝は偉大な北方戦争を21年間も展開した。スウェーデンから何かを奪ったと思えるが、何も奪ってはおらず、取り返しただけだ」という言葉だ。メディアあるあるの事案だが、やはり文脈から一部が抜き出されており、バズワード化されて

          プーチン大統領の言葉を勝手に解説してみた。

          食糧難と新世界秩序(NWO)との闘い

          今年の3月、露のラブロフ外相は、モスクワ国立国際関係大学で上げたスピーチの始まりのフレーズは『今日の世界情勢を考える際、ウクライナを見るのではなく、新世界秩序が構築されようとしているのを見ないといけない』だった。実にウクライナでの特別軍事作戦開始とともに、第二次世界大戦来の激しさで西側と露の戦いが繰り広げられている。いいか悪いかの議論をさておき、NWOについての情報は大量にある一方で、それに対して露がどの様な世界観・価値観を差し出そうとしているのかが解り辛い。今回はこの辺につ

          食糧難と新世界秩序(NWO)との闘い

          勝手に分析:何故プーチン大統領はここまで支持されるのか?

          ウクライナ情勢を踏まえ、露のプーチン大統領への注目度がより一層高まった。露国内でも、彼の功績が再認識されようになっており、支持率もうなぎ登り状態。今回はそんなプーチン氏の大統領としての功績を振り返りながら、同氏が支持される理由について再度考えてみたい。勝手な分析につき、情報源へのリンクを貼らずにおく(時間がかかるため)。この点はご容赦頂きたい。では、早速・・・  大統領功績ハイライト まず、プーチン氏が露を率いてきた約17年間の間大きく変わった点をお浚いしよう: 露の国

          勝手に分析:何故プーチン大統領はここまで支持されるのか?

          恐怖感と歴史を忘れた北欧

          フィンランドとスウェーデンがなぜ急にNATOに加盟したくなったのか。 先に当方の予測(率直に言うと「結論」)を述べると、上記2ヵ国のNATO加盟は、この2ヵ国よりも、今の露の状況を表していると考える。というのも、フィンランドもスウェーデンも軍事力の面ではやはり小国。フィンランド若しくはスウェーデンにNATOの核兵器を始めとする攻撃用武器が配備される可能性を見ても、既に加盟しているバルト三国と(エストニアからも、ラトビアからも露をリーチ出来る為)何ら変わらないので、専門家を名

          恐怖感と歴史を忘れた北欧

          アゾフスタルが降参した理由

          5月21日、ショイグ露防衛相、アゾフスタル製鉄所敷地のナチ集団のアゾフ大隊からの完全開放を最高司令官であるプーチン大統領に報告した。これに先立ち、5月16日から(21日迄の間)2,439人のナチ集団アゾフ大隊の司令官を含む隊員およびウクライナ軍メンバーが捕虜となった。300人のスパルタンに例えられたアゾフスタル内に隠れていた武装集団の武勇伝は早くも幕を閉じた。では、なぜアゾフ大隊やウクライナ軍は、祖国の為に死ぬまで闘い続けないで、捕虜になる道を選んだのか?これについてぼやいて

          アゾフスタルが降参した理由

          国連安保理2022年5月13日会合とWHOパンデミック条約とサル痘

          過去に触れてきたウクライナ生物兵器研究所の件の続きとして、5月13日に露の要求で開催された国連安保理の会合で、またもや同件について話し合われた。報道ではやはり表面的に、断片的に取り上げられている事案だったため、当日の議事録を一度自分の目で確かめ、要点をハイライトしたい。 国連は何も知らん! お断りを入れておかないといけないのは、この会合の議長を務めたのは米のリチャード・ミルズ副代表だ。従って、議長の発言は中立の立場から発されていない。従って議長コメントの趣旨もここでは割愛

          国連安保理2022年5月13日会合とWHOパンデミック条約とサル痘

          露は降伏しない?

          自国と大統領を誇りに思う ❝私は自国と大統領を誇りに思う❞。戦勝記念日(5月9日)にワルシャワのソ連軍墓地の参拝直前に、ウクライナの「応援団」に道を塞がれ、赤いペンキを浴びせられたアンドレエフ露駐ポーランド大使が、集団攻撃を受けた直後に発した言葉だ。その数日後、5月14日外交および防衛政策会議の開会挨拶の際に❝時代の要求に従って、我々外交官は自任務を良心持って全うし続けている。国内外から様々な圧力や試みがあったにも関わらず、外交官の中に裏切者は出て来ていない❞と発言。同じ日

          露は降伏しない?

          【和訳】 露の崩壊を狙う欧米の嘘の帝国。その④

          過去3回の投稿(1回目、2回目、3回目)で、露安全保障会議のパトルシェフ書記のインタビューを紹介してきた。今回はこの話題の最終回。ちなみに今までの回でも当方の独断と偏見でパート分けしているので、悪しからず(元々はQ&Aしかない)。 インタビューの終盤というのもあり、パトルシェフ氏からのストレートな表現も多い。これ以上前置きは不要だろうから、早速本題。  露主権の復活 質問:ルーブルの主権を確保するためにどうすべきか? 回答:如何なる国家金融システムであれ主権確保のためには

          【和訳】 露の崩壊を狙う欧米の嘘の帝国。その④

          【和訳】 露の崩壊を狙う欧米の嘘の帝国。その③

          前回、前々回に続き、露安全保障会議書記パトルシェフ氏のインタビューの紹介。では早速。 米中心の一極集中型世界の終わり 質問:米中心の世界が本当に崩壊するのか? 回答:それは最早現実であり、その現実に沿った態度をとる必要がある。その点に関し、露は主権、国益、文化的そして精神的アイデンティティ、伝統的価値観と歴史観の確固たる防衛と保護の道を選んでいる。 我々の精神的、道徳的価値観は、我々が自分を失わず、祖先に対して正直であり、個人や社会そして国家を守り抜くことを重要視している

          【和訳】 露の崩壊を狙う欧米の嘘の帝国。その③

          【和訳】 露の崩壊を狙う欧米の嘘の帝国。その➁

          今回は、前回の投稿で紹介を始めた、ロシア新聞(Российская Газета)がパトルシェフ露安全保障会議書記(議長)に取ったインタビューの続き。尚、後➁回(全部で4回)で、このインタビューの紹介を終える予定(希望的観測)。 歴史は繰り返される 質問:欧米は1939年まで独のナチ・レジームの危険性を否定し、例えば1938年にはタイム誌は、ヒトラーをマン・オブ・ザ・イヤーにまで認定した。歴史は繰り返されるということなのか? 回答:1930年代は、欧米は危険性を否定してき

          【和訳】 露の崩壊を狙う欧米の嘘の帝国。その➁