F.クマヲ

忘れな草/老人とくゆうのモノ/メメントモリ

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最近の記事

異世界人

 さいきん、珍しいものをみた まったく英語のできないドクターだ 産科ではないのだが、40にはならないのか若いのにまったく英語がわからない人間に人生で初めて出会った  年に数回、英語の診断書の依頼があったり、母子手帳の英語版をみる わたしはマクドナルド式の英語だが、スマホの翻訳のない時代からずっとコミュニケーションをとってきた  仕事場に元JALの若い人がいて、英語がペラペラならしいが、そのドクターに連れ回されて最後は血を吐いて救急車に乗ってしまった それは、彼が前の週に亡くな

    • 我が城

       怖いはなしの続編を聞いた まえのパワハラ上司は借金苦の人だったが、後日談を聞いた どこに天下っても払える金額ではないのだが、そもそも総額がめまいのするものだった  家、自宅というものはフルローンで買っても、クルマのように下取りして買い替えることができるらしい その上司は界隈では有名な人らしく『また引っ越しした人』というほど家を買い替えていたらしい  なので、今年くらいには還暦のはずだが五千万か一億か、家のローンは1円も減らずに残っているらしい 長男が母親の終の棲家の、一人暮

      • 知識と経験

         お腹のキズはひとまずケロイドにならず、線のように治っている 3ヶ月をこえ、キズは保湿してればなんとかなる気がする 輸入した医薬品ケロコートを使い始めたが、確かに有能だ ただ、手術直後にはこれは塗りにくそうだ ビタミンAの入ったバイオイルで手入れしていたのが、ぶっかけたらなんとかなるので正解だった 予想外のことは、10センチほどのキズに、毛がボーボーなのだ わたしは腹には毛なんか生えていなかった というか、キズ以外の腹には、バイオイルを塗ったところにも生えていない うっすらと

        • 左遷

           仕事場は、単独でグループ経営でもないのだが、どうも隣より楽で左遷でまわされるところ、みたいな印象がある  昨年から、部下に集団訴訟されたりしたのがわんさか異動してきて、厄介さんが結束をかため始めた ここでも裁判をされるのだろうか  彼女たちはここを以前の部署に近づけたい 「前はこうしてた」なんでも前のやり方だ その先にあるのは上昇ではない 誰にも評価されない『本家の真似っ子』、かわいそうな仕事場ができあがるのは想像できない 左遷でなくても、そんなことをしてたら左遷であり、負

          歴史

           美容整形熱がまたぶり返してきた プチ整形みたいな、やったのかわからないものばかりだけど、整形は経験したことがある 麻酔をするものもやった それでも歯の矯正と最後の仕上げよりは痛くないやつばかりだ 歯は八重歯がひどく、子供の頃にちゃんとしなかったので大人になってから子どもがやる歯列矯正をしたのだ なぜあのときちゃんと歯医者の言う事を聞かなかったんだろう  わたしはそこまで美人ではない ただ、整形でどう治すか?と問われるとプロでないとわからないレベルの不美人なのだ 目は二重で切

          子宮ホロスコープ

           占いは直感というか、モノを使うもののほうが得意だ ホロスコープや四柱推命みたいに緻密につくりあげていくものは読めない  読めないことはないが、一部を見ても仕方ないのだ この星があるとコレコレ、では占いにならない カードはめくったあとにすべてのストーリーが浮き上がってくる めくる前に見えるときもある、水晶玉よりカードのほうが私にはいい  他人のホロスコープをYouTubeで見ていて、「子どもに縁が無い」星の配置が私とおなじだった 夫もだ  そんなことで子どもに縁がなくなるか!

          子宮ホロスコープ

          ドメスティック

           仕事場で絡まれて疲れることがあり、旦那に八つ当たりしてしまった そのときは深く考えていなかったが、疲れと欲しいものと、これから先に仕事を続けるかという感情がまざり自分が悪いのだけどこのかたまりは何なのかわかっていなかった  夫はショックを受けていた すぐに謝らないといけなかった それを見て、悪いのはわたしだと気がついた  DVというのは、このあと相手を攻め続ける人だと思う それは家族への甘えだ 壊れるのがわかって自分で選択するのだと初めて理解した  出勤して冷めてきたアタマ

          ドメスティック

          あくまちゃん

           ハラスメントというオブラートで包まれた単語は日本語に直すと傷害罪とかになるらしい 直訳ではない、そういう意味だということだ  人間には悪意をもっている人がいる 悪意のかたまり 意味がわからない人  むかし、法学部で勉強していたころは刑法は好きではなかった 必修だからやるし、覚える法律は少ないので判例もすぐアタマに入る 点数とるのには困らなかったが、心のすみに何かが残る法律だった 卒業のときにロースクール制度ができ、弁護士を目指した同級生も多かった わたしは思ったことを吸収し

          あくまちゃん

          アルティメット自己再生

           手術になる前、何をしたらいいのかわからずただただ、お腹のキズのことを調べていた 本当はキズもケロイドもどうでもいい、わたしはズボラで他人からの評価なんか気にしてないのだ ただ、仕事ではいつもキズに対して有効なのか試したいが、開腹手術をいじくりまわせない葛藤とも戦っていた 自分を実験台にできる  主となる軟膏など、試せるのかわからない状態で手術になり、結局はテープ療法をずっとやっている  ケロイド予防の創傷軟膏は出番がまだなく、点滴のあとの色素沈着に使っている ビタミンが効く

          アルティメット自己再生

          意味を知っているか

           わたしはキリスト教ではない だけど聖書は大好きだ とくに新約聖書  大工の息子、イエス・キリストの偉大なストーリーが書かれていて、箸休めに例え話がでてくる 例えているのにまったく意味がわからない なぜか それは文化がまったく違うから  好きな話に『叩けよ!さらば開かれん』というのがある ともだちが泊まりに来たからもてなしたいが家に何も無い、隣の家の扉を叩くと夜中にやめてくれ、明日にしてくれと言われてしまう  そこで 叩くのだ 隣の家のとびらを叩きつづけるのだ 最期にその扉は

          意味を知っているか

          芽吹き

           体調がボツボツ戻り始めた はじまりの段階だ 泥のようになるが、疲れを体感できるまでになった 今まで、5分立つのが無理だったのだ 疲れになれないくらい、体が保たなかった 約一ヶ月  カラダも変わってきた モノを取り出された腹は少し引き締まり、昔の体型に戻りつつある これから運動すれば自分なりの健康な体型になるだろう 手術前はウエストが110センチに到達し、苦しいのもあるが着る服がない、着ても腹からずりおちるという、いろんな苦しみを抱えていた  髪を切り、ボブにしているが薄毛が

          なんでだろうなんでだろう

           司法書士の失敗小僧さん、家庭は高学歴ばかりで大学教授とかそんな人ばかりらしい 1日にすごい時間の勉強をして、本当は賢いのだろうが家族より秀でなかった小僧さんは褒められることはなかったらしい  なぜか褒めずに育てると賢くない子、多い 1日に8時間の勉強を親もつきっきりでやったのに、中学受験失敗、その後に定時制みたいな高校も不合格、そんな人を何人も見たことがある 逆にすごい  そこまで何ができないのか できない才能である そんなことを考えていた

          なんでだろうなんでだろう

          あか靴下のピッピ

           仕事に復帰して2週間、夜勤の前にギブアップした 腹も痛いが、歩けない 歩けないからには何かおかしいわけで、今日はすこし立ったかな?と思ったら膝下が真っ赤になり、蜂窩織炎のようになるのだ 休んで次の夜勤はそこまで動かなかったので、腫れなかった リンパにさわったわけでもないのに、こんな足になるのは聞いてないよ  養生が足りてないのが身に沁みる もっと休むべきだったのか

          あか靴下のピッピ

          異文化

           差別とかは置いておいて、外国人を見たときに本能的に『怖い』と思う気持ちは世界共通だと思う 大人なので、そんな一瞬のためらいは心の箱に閉じこめて「どうしましたか?」とふつうにコミュニケーションをすすめていくわけなんだけど  小さい頃は小学校や中学校のクラスに何人かは在日の友達がいた その当時はなにもわからず教室にほおりこまれた同士だった 養護学校レベルのかなり知的な学生はよけて違う教室にされていたが、今から思うと障害と呼べる知的に低い子もおなじクラスにされていた 神戸の街の縮

          ひとりかくれんぼ

           仕事に復帰したが、なんやかんやあってほぼ前日までリハビリできていない 家のとなりのスーパーなんか4回しかいってないが、まともに立っていられない ハチワレの『なんとかなれ〜』の勢いで出勤した  立っているだけで、腹のキズが破れてどうにかなりそうだ 補正下着で支えているが、腫瘍の分だけ痩せてるので着心地は悪くない  もう限界だ、を何回か繰り返しながら「わたしも帝王切開で切ったけど、無理したら開くわよ」という恐ろしいことばをいただいた 3人目くらいに聞いたところで、ああ腹圧かけた

          ひとりかくれんぼ

          さかなさかなさかな

           西日本の食が好きだ 東京は洗練されて美しく美味しいものが食べられるけど、醤油やソースがイマイチなときが多い 味覚のちがいも大きい  まわりの人にはわたしは魚嫌いだと思われている 生臭いものは苦手なのでもっぱら白身ばかり好むのもあるが、魚は嫌いではない 幼少期に両親が田舎にもどり、漁師をしていた時期がある、そのため魚に関しては舌が肥えてしまった お父さんはしばらく実家の近くで田舎人のマネゴトをしていたが、もともと旅行したり繁華街で遊び回りたいという田舎をこじらせた人間なので長

          さかなさかなさかな