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あくまちゃん

 ハラスメントというオブラートで包まれた単語は日本語に直すと傷害罪とかになるらしい 直訳ではない、そういう意味だということだ
 人間には悪意をもっている人がいる 悪意のかたまり 意味がわからない人
 むかし、法学部で勉強していたころは刑法は好きではなかった 必修だからやるし、覚える法律は少ないので判例もすぐアタマに入る 点数とるのには困らなかったが、心のすみに何かが残る法律だった 卒業のときにロースクール制度ができ、弁護士を目指した同級生も多かった わたしは思ったことを吸収して産婆に戻った
 何がひっかかっていたのか 人権だ 社会にでるとケモノでさえない、悪意の塊の人間がいる そういうものを見る機会がでる 法の番人はその人たちも被害者もどちらも味方にならないといけなかったのだ 卒業してかなりたっているが、やっと言語化できた 味方にはなれない
 殺伐とした日常さえも氷のように冷やしてしまう出会ってはいけない人種のことを思い出していた