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歴史

 美容整形熱がまたぶり返してきた プチ整形みたいな、やったのかわからないものばかりだけど、整形は経験したことがある 麻酔をするものもやった それでも歯の矯正と最後の仕上げよりは痛くないやつばかりだ 歯は八重歯がひどく、子供の頃にちゃんとしなかったので大人になってから子どもがやる歯列矯正をしたのだ なぜあのときちゃんと歯医者の言う事を聞かなかったんだろう
 わたしはそこまで美人ではない ただ、整形でどう治すか?と問われるとプロでないとわからないレベルの不美人なのだ 目は二重で切れ込みが大きく、鼻は鼻根からせりあがって低くない 唇はぷっくり その愛らしい全てを並べるとなぜか十人前の並の顔ができあがる 正直、二重になんか金をかけたくない 不美人なのに顔にいっさいコンプレックスが無いのだ
 さいきん、眼科にいくことがあり、まぶたを支えられた もしかして、眼瞼下垂? 気になると二重整形がやりたくなってくる 眼瞼下垂はなぜか生命保険の適応が多い気がしている それなら実質無料 でもなあ、どう切って、縫うんだろう?作ったしわにアイシャドウが入り込むのはいやだなぁ、が目下の悩みである
 ほんとうは切れ長の一重が好きなのだ 自分の顔と正反対、細面で一重、凹凸のないようなのぺっとした顔と体型 まな板の胸 低い身長 わたしはそれが好きなのだ
 骨格から治してもそうはならない 人間は欲しいものは手にはいらない