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夜行バスにはドラマがある
社会人になって、大学生よりも時間がなくなった。けれど、その分お金に余裕ができた。
お金に余裕ができると、いろいろな選択肢の幅が広がった。一方で大学生のころはよく選んでいたのに、選ばなくなったものも増えた。
夜行バスもそうだ。
乾燥したあの車内に閉じ込められるよりは、4列シートのリクライニングをギリギリ下げても首がいたくなるよりは、まだ到着じゃないのかなと目を開け時刻を気にするよりは
どうせ
相談前から「答え」は決まっている
大学生のころ、社会人になったら悩みなんてなくなるものだと思っていた。でも、そんなこと一切なくて、社会人になっても悩みつづけることはたくさんある。仕事に恋愛、そして将来のことも。
人生「悩み」がなければ、つまらないよねと強がってみるけど、悩んでいる時期は正直しんどい。
「仕事を続けるべきか、転職すべきか」
「恋人と続けられるのか」
「引っ越しする時期なのか」
なんでも選択できる「自由」
「あのころはよかったな」にひそむ魔法
ヨーロッパに住む、3つちがいの姉がいる。
「結婚したい結婚したい」と一昨年ごろまで騒いでいた姉も、今年の春、 現地で出会ったすてきな人と結婚した。一人の女性から「妻」という顔をもつようになった。
が、いまやLINEで「結婚早まったかなぁ」とこぼすときがある。旦那さんは外国人だから、文化の壁もあるのかもしれない。
わたしが夏休みに、ぶらりと海外へ行くのを見て、「いいなぁ。どこでも行けて。わたし
その「いつか」は、やってこない
「なにか、やりたいことはあるの?」
と聞かれると、ウッと構えてしまう。即答しないと「なんも考えていない子なんだな」と思われてしまうのもいやだし、かといって、思ってもいないかっこいいことばを並べるのもいやだ。「いずれ海外ではたらきたいと思っています」という昔からある思いは伝えて、乗り切ってきた(つもりだ)。
自分の人生をふりかえりながら就職活動にのぞんだのは、もう5年前になる。
例年よりも雨が