fornoscene

聴いたアルバムの感想とライブレポ。

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聴いたアルバムの感想とライブレポ。

最近の記事

最近聴いている音楽 (8月〜9月)

 年の瀬に「今年よく聴いたアルバム」にかんする記事を書く心づもりだったのだが、いろいろと書きたいことがあったので10枚だけアルバムを挙げることにする。りちぎに聴き終えたアルバムをぜんぶメモ帳にまとめているのだが今年に入ってそんなに聴いていない。まあ数だけ多ければいいというわけでもなく。おもにこの休み期間中に聴いたアルバムになる。 1. African Piano / Dollar Brand https://music.apple.com/jp/album/african-

    • 死について考えていた時期

       小3くらいの時期にいちばん死について考えていたと思う。当時テレビでやってた「アンビリバボー」(司会が所ジョージだった頃)のある回でマヤの予言が取り上げられた。古代マヤ暦には2012年12月○○日以降の暦が欠落している、そのため2012年のその日に地球が滅ぶという予言である。まことに馬鹿げているが、小学生の僕には大真面目な問題だった。ちょうどその頃このマヤの予言に取材した『2012』というパニック映画も公開されていた。  それで「アンビリバボー」ではその滅亡に至るプロセスを検

      • my essential albums (26〜50)

        26. Nas - Illmatic (1994)  Nasの1st。聴けば聴くほど味が出てくる一枚。これも超好きだな。よく聴いた。「Life's a Bitch」が自分の金科玉条だった。「Life's a bitch and then you die / that's why we get high cause you never know when you gonna go」明日死ぬかもしれない状況下で歌われるきわめてアクチュアルなメッセージは、僕にも同様強い意味をもって

        • my essential albums (1〜25)

          20歳になったので、この機会に自分の人生で(おもに高校生の頃)よく聴いたり、心の支えになったアルバムを50枚(1アーティスト1アルバム)、エピソードや所感も含め紹介したいと思います。思い入れの強さでランキング形式にしてもよかったんですが、収拾がつかないのでアルファベット順に。高校当時に書いた各アルバムの所感みたいなのも見つかったのでそれも合わせていれときます(※マークが当該文章)。 1. American Football - American Football (1999

        最近聴いている音楽 (8月〜9月)

          【歌詞対訳】Sun Kil Moon - Coyote

          アルバム「I Also Want To Die In New Orleans」についてSun Kil Moonの10枚目のアルバム「I Also Want To Die In New Orleans」は2019年の3月にリリースされました。アルバムタイトルは2018年にリリースされたSuicideboysのデビューアルバム「I Want To Die In New Orleans」に基づいています(Wikipediaより)。7トラックで90分という長大さからとっつきやすさはな

          【歌詞対訳】Sun Kil Moon - Coyote

          ZAZEN BOYSのライブに行ってきた。

          (2019/12/04) ZAZEN BOYSのライブ。メンバーが出てきてまず思ったのは、この人らってほんまにおるんやなあという感想。1曲目は「Honnoji」。これマジですごくて、インターネットに上がってるライブ映像で見ても「すげ〜〜」ってなる演奏をまさに目の前でやってるので、かなり本当に足が震えて口がぽかーんとなってしまった。なんで合うねんの連続。あたかも一つの精神が四つの肉体をあやつっているかのよう。松下敦のリズムキープ力は異常だし、MIYAさんのベースは(ニコニコ笑

          ZAZEN BOYSのライブに行ってきた。

          11月に聴いたアルバム

          11月1日(金) ・NOT WONK - This Ordinary (2016)  NOT WONKの2nd。「Unsad」突き抜ける感じがいい。「Don’t Get Me Wrong」いい曲。「Everything Flows」かっけ〜〜。「Older Odor」アウトロが良い。ライブで映えそう。「This Ordinary」名曲。「Golden Age」これもいい。「I Give You As You Gave Me」これもいい曲。正統派のギターポップという感じ。「W

          11月に聴いたアルバム

          豊田道倫のライブに行ってきた。

          (2019/11/02) 豊田道倫のライブ。前日まではべつに行く気はなかったのだが、やっぱり後悔するよな、と思い、学祭ののち梅田のムジカへ向かい当日券で入場。バーでライブを見るというのが初体験だったのだが、少人数のアットホームな雰囲気だったので、ふだんオールスタンディングで見るライブとはまったく異なる雰囲気があった。19時を超えた頃、豊田さんがステージに出、SEに被るように演奏が始まる。始終けわしい表情で譜面を見つめ演奏する姿は、ふだん自分の生きる生活というのを考えさせる力

          豊田道倫のライブに行ってきた。

          10月に聴いたアルバム

          10月5日(土) ●ペトロールズ - GGKKNRSSSTW (2019)  ペトロールズの2nd。「GIRL」イントロがないのがすごい。ぬるっと始まり爆発しぬるっと終わる。「GO AHEAD」展開が少なくシンプル。良い曲。「KAMONE」多幸感のある曲。EDに流したい。「KOMEKAMI」コーラスがいい。アルバム全体で音がこもってる感じがする。「NIGERO」長さを感じない。「REVERB」2:10〜あたりからの展開が好み。良い曲。「SEKKINSEN」特に音数が少ない。

          10月に聴いたアルバム

          9月に聴いたアルバム

          9月は全然聴かなかったです。 9月5日(木) ・Dos Monos - Dos City (2019)  Dos Monosの1st。めちゃめちゃかっこいい。トラックはフリージャズをベースにしたものが多く、その上に癖の強いラップが乗っかる。陳勝呉広だったりバース掛布岡田だったりあしたのジョーだったりとにかくいろんな方面からワードが飛び出て(なかんずく「生前退位」はすごい)、それがリリックとして成り立っているのが不思議な感覚。Siriを曲間に使ってきたのには驚いた。総括して

          9月に聴いたアルバム

          ペトロールズのライブに行ってきた。

          (2019/09/20) ペトロールズのライブ。まずもって注目の的は物販先行販売の新譜と旧譜2枚。この3枚はなにがなんでも手に入れたかったので良かった。 19時を過ぎた頃に3人ステージに出てきて演奏がスタート。新譜からの曲をメインに進んでいく。まず思ったのは、みんなとにかく演奏が上手いということ。ドラムもベースもギターも手数が多いにもかかわらずさらっと弾いてのけてその上コーラスも上手い。生で見ると3ピースの音の少なさをまったく感じなかった。既発の曲もこれまたクオリティが高く

          ペトロールズのライブに行ってきた。

          black midiのライブに行ってきた。

           black midiのライブ。すげえ。としか言えない。いまだに耳がキンキンする。 まず思ったのは、客の年齢層が幅広かったこと。若者もいればおじいさんもいる。多様な音楽性を持ち合わせるバンドならではと感じる。  狂ったAnimal CollectiveとMGMTを混ぜたようなSEののちメンバーがステージにあらわれ、特になにを言うでもなく演奏が始まる。一曲目はNear DT, MI。この時点でだいぶヤバい。ノイズノイズノイズ音圧音圧音圧の波もそうだが、とにかくドラムがいい。ただ

          black midiのライブに行ってきた。

          8月に観た映画 (激しくネタバレあり)

          タクシードライバー  トラヴィスの行動はどこか「ずれている」と感じる。ベツィをポルノ映画に誘って当然振られ、それで逆上して会社に踏み入り「殺す」とまで脅すのはどうもずれている。というか、この映画の概要がそもそもずれている。未成年の売春婦を救うとはいうが、その話は物語の後半部分にしか出てこないし、その救う段取りにしたって、次期大統領候補のパランタインをビビって殺せなかった腹いせにしか感じられない。どうもトラヴィスの行動は首尾一貫しておらず、行き当たりばったりで、次に何をしでか

          8月に観た映画 (激しくネタバレあり)

          8月に聴いたアルバム

          ●=個人的に良いアルバム/◎=再聴したアルバム 8月2日(金) ・WANDS - PIECE OF MY SOUL (1995)  WANDSの4th。ロック色の強いアルバム。「Love & Hate」サビが良い。「世界が終わるまでは…」名曲。全編サビのような構成が良い。いかにも90年代というようなオーバードライブをかけたAlice In Chains的サウンド。「DON’T TRY SO HARD」歌詞がいい。「Secret Night」イントロや逆再生が面白い。遊びの

          8月に聴いたアルバム

          7月に聴いたアルバム

          ●=個人的に良いアルバム/◎=再聴したアルバム 7月1日(月) ・Black Sabbath - Paranoid (1970)  ブラック・サバスの2nd。「War Pigs」めちゃめちゃかっこいい。ギターが一本しか鳴ってないのでこの頃は3ピースなのかな? とYouTubeで「Paranoid」のPVを確認したが、普通にオジーがギター弾いてないだけだった。「Iron Man」イントロのリフに帰っていく展開が良い。基本的にどれもリフがいい。僕が中学生でギター小僧だったらの

          7月に聴いたアルバム

          2〜5月に聴いたアルバム

          2月15日(金) ・MGMT - Oracular Spectacular (2007)  ながらく聴いていなかったという感じ。デビューアルバムとしてはなかなかフックが強い。歌詞もなかなかドギツイし。個人的に「Kids」と「Electric Feel」が好き。 ・SUGAR BABE - SONGS (1975)  山下達郎が七〇年代に組んでいたバンドの唯一のアルバム。全体的に荒削りな感じ。曲の完成度は高い。よく演歌がバリバリ流行っていた頃にこんなシティポップを作れるよな

          2〜5月に聴いたアルバム