9月に聴いたアルバム
9月は全然聴かなかったです。
9月5日(木)
・Dos Monos - Dos City (2019)
Dos Monosの1st。めちゃめちゃかっこいい。トラックはフリージャズをベースにしたものが多く、その上に癖の強いラップが乗っかる。陳勝呉広だったりバース掛布岡田だったりあしたのジョーだったりとにかくいろんな方面からワードが飛び出て(なかんずく「生前退位」はすごい)、それがリリックとして成り立っているのが不思議な感覚。Siriを曲間に使ってきたのには驚いた。総括してまとまりのあるいいアルバム。
9月12日(木)
・Thom Yorke - Anima (2019)
トム・ヨークの3rd。『Tomorrow’s Modern Boxes』に比べると、音が増えてよりダンスミュージックぽくなった印象。「Last I Heard (He Was Circling The Drain)」は2ndにあっても遜色ない曲。「Twist」チープな電子音にトムヨークのお経みたいな声が乗っかる。「Dawn Chorus」単調なメロディに語りが入る。歌詞は示唆に富むがよくわからない。「I Am A Very Rude Person」展開が面白い。「The Axe」痛烈な政治批判(と思われる)。やはりあまり歌わない。「Impossible Knots」ベースが良い。「Runwayaway」珍しくギターが入る曲。ボイチェンが使われている(?)ので変な声。まだよくわからない。
・The Lounge Lizards - The Lounge Lizards (1981)
ラウンジ・リザーズの1st。「Incident On South Street」リンゼイ節全開のギターが良い。短めのジャズ風の音楽に不安要素のように食い込んでくるギターの不穏な音。なんだか気色が悪い。ドラムもサックスもベースも、それぞれ抜き出せばたしかにジャズっぽいけど、全部いっぺんに演奏するとなんだか気味が悪い。「Ballad」なんか特にそう。「Conquest Of Rar」やたらソウルフル。「I Remember Coney Island」一寸先の展開が読めない曲。ドン・キャバレロを彷彿させる。「Epistrophy」もう好き放題やってくれという感じ。こういう音楽があってもいいんだな、と思わせる良いアルバム。
9月13日(金)
・Mazzy Star - She Hangs Brightly (1990)
マジー・スターの1st。気だるげなドリームポップという感じ。当時というとライドやマイ・ブラッディ・バレンタインが出てきた頃なので、そうした影響もあるに違いない。「She Hangs Brightly」安らぎと同時に緊張感をもつ曲。ボーカルにはつねにエコーがかかり、夢のなかで鳴ってる音楽のような印象を受ける。「By My Angel」良い曲。「Ghost Highway」70年代のハードロック的なギターがここまで噛み合うものかと驚く。
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