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なつみの本紹介

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2021年9月の記事一覧

<なつみの本紹介> #17 六番目の小夜子/恩田陸

<なつみの本紹介> #17 六番目の小夜子/恩田陸

あらすじ 津村沙世子ーーとある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。その高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包み込んだ、伝説のデビュー作。

感想 おもしろいと素直に

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<なつみの本紹介> #16 キッチン/吉本ばなな

<なつみの本紹介> #16 キッチン/吉本ばなな

あらすじ 私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。。祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ、人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中で、あなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー。

感想 ある小説の解説に、この「キッチン」について書いてあり、読みたくなったので手に取ってみ

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<なつみの本紹介> #15 七月に流れる花・八月は冷たい城/恩田陸

<なつみの本紹介> #15 七月に流れる花・八月は冷たい城/恩田陸

あらすじ 呼ばれた子どもは必ず行かなければならない。。。「夏のお城」への林間学校へ招待された少年少女たち。全身緑色をした不気味な「みどりおとこ」の引率のもと、古城での共同生活が始まった。彼らはなぜ城に招かれたのか?同じひと夏を少女の視点で描く「七月」と、少年側から描く「八月」を一冊に収録。

感想 先日、恩田陸さんの「夜のピクニック」を読んで衝撃を受けたため、他の作品も気になって本屋さんでいろいろ

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<なつみの本紹介> #14 本が紡いだ五つの奇跡/森沢明夫

<なつみの本紹介> #14 本が紡いだ五つの奇跡/森沢明夫

あらすじ本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡の物語」。

仕事がなかなかうまくいかない女性編集者の最後のチャレンジで実現した新作小説。
その小説が人々を気持ちを奇跡のように紡いでいく。
心の機微をやさしく綴る感情の魔術士の最高傑作。

感想 待ちに待った森沢明夫先生の新作が発売されました!と言っても最近はものすごいペースで出版されていて、もう次か!!という感じでした。が、たくさん

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<なつみの本紹介> #13 夜のピクニック/恩田陸

<なつみの本紹介> #13 夜のピクニック/恩田陸

あらすじ 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。

感想 この本は、新潮文庫の100冊で本屋においてあり、どこの本屋に

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<なつみの本紹介> #12 青少年のための小説入門/久保寺健彦

<なつみの本紹介> #12 青少年のための小説入門/久保寺健彦

あらすじ 「インチキじゃねえ小説、書こうぜ」幼少期より自由に読み書きができないまま成人した田口登と中学進学以来いじめられるようになってしまった入江一真が、コンビを組んで小説家を目指す。夏目漱石、サリンジャー、ドストエフスキー、筒井康隆、柴田翔など、ふたりは朗読を通して偉大なる作品に挑み、乗り越えようと奮闘するが。。。物語の、言葉の、人間の。熱と力を信じる者に贈る青春長編小説。

感想 ある雨の日に

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<なつみの本紹介> #11 雨上がりの川/森沢明夫

<なつみの本紹介> #11 雨上がりの川/森沢明夫

あらすじ 出版社に勤める川合淳は、中学生の娘・春香がいじめをきっかけに不登校になったことに悩んでいた。さらに、妻・杏子がこの現状を打破しようと怪しげな霊能者に心酔。淳は近所の釣り好きな心理学者の千太郎に相談するが……。暗雲垂れ込める一家に「当たり前の日々」は戻るのか? 誰かの幸せを願い切に生きる人々を描いた、家族の再生物語。

感想 以前この本の単行本は読んだのですが、今回文庫化されるということで

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