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<なつみの本紹介> #15 七月に流れる花・八月は冷たい城/恩田陸

あらすじ

 呼ばれた子どもは必ず行かなければならない。。。「夏のお城」への林間学校へ招待された少年少女たち。全身緑色をした不気味な「みどりおとこ」の引率のもと、古城での共同生活が始まった。彼らはなぜ城に招かれたのか?同じひと夏を少女の視点で描く「七月」と、少年側から描く「八月」を一冊に収録。

感想

 先日、恩田陸さんの「夜のピクニック」を読んで衝撃を受けたため、他の作品も気になって本屋さんでいろいろ探してみました。探してみると、ミステリーが多いみたいでした。僕はその類ではなくて、心温まる系の作品が好きなのですが、全然ない!笑 あらすじを読んで、題名に引かれたのがこの作品でした。夏っぽいというのが理由です。でも、想像と全く違う内容で、いい意味で裏切られました。

 僕の読みたかったニュアンスの物語ではなかったですが、それとは違った面白さがありました。帯に書いてあったのですが、ダークファンタジーという言葉がぴったりです。読み終わってこみ上げてきたのは、怖いという感情でした。非現実的な世界すぎて、続きが気になって仕方がなかったです。こういうグロい系の話は結構好きなので、一瞬で読み切ってしまいました。

 もう一冊恩田陸さんの小説を購入したので、そちらも早く読もうと思います。

2021/9/23

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