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<なつみの本紹介> #14 本が紡いだ五つの奇跡/森沢明夫

あらすじ

本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡の物語」。

仕事がなかなかうまくいかない女性編集者の最後のチャレンジで実現した新作小説。
その小説が人々を気持ちを奇跡のように紡いでいく。
心の機微をやさしく綴る感情の魔術士の最高傑作。

感想

 待ちに待った森沢明夫先生の新作が発売されました!と言っても最近はものすごいペースで出版されていて、もう次か!!という感じでした。が、たくさん森沢先生の作品を読めて嬉しい限りです。

 今回の作品は、一つの小説を中心に、たくさんの人たちの繋がりを楽しめます。それがなんとも心温まるというか、読んでいて心地のいい言葉ってこれだよな〜と思いながら読んでいました。話のあちこちでいろんなものが繋がっていくのが気持ち良くて最高です。

 本の帯に書いてある、感情の魔術師って森沢先生を表現した方に金メダルを贈りたいです笑。僕が長年言いたかったことを代弁してくれました。僕はミステリーやファンタジーよりも、心が温まったり、自分の感性が豊かになりそうな作品ばかり読んでいます。それも森沢先生の本ばかり読んでいた影響ですかね。

グッとワード

 命とは時間のことであり、誰しもが、毎秒、少しずつ残された命を削り取られている。つまり、いつかは必ず大切な人との離別のときがくるのだ。そして、その際に味わう悲しみが大きければ大きいほど、その人の人生は美しかったと言える。なぜなら、その人は、他者と心を深く通わせ、幸せに生きたからこそ、別れがいっそう悲しくなったのだから。どうせ生きるのなら、別れがいっそう悲しくなるように、いま目の前にいる人との時間を慈しむべきだ。

 最近、命について考えます。やはりコロナウイルスで亡くなっていかれる方のニュースを見ていると、自分も、明日が来るかはわからないよなと思ってしまいます。あとはやはり祖母を急死でなくしているというのもあるかもしれません。当たり前のように明日が来ると思ってはいけない。いつ死んでもいいように、その日その日を後悔のないように生きる。っていうのが僕の生き方です。


 わたしの人生は、雨宿りをする場所じゃない。土砂降りのなかに飛び込んで、ずぶ濡れを楽しみながら、思い切り遊ぶ場所なんだよ。あなただって、本当は、そうしたいんでしょ?

 この表現本当に素敵じゃないですか?今まであまり見たことのない比喩の仕方で、僕の目にとまりました。僕はどちらかというと、土砂降りのなかに飛び込んでいるタイプだと思います。やりたいことはなんでも、1人でも、すぐやっちゃいます。それが僕のいいところだなとは自分でも理解しています。でも、やりたいことをやっているだけではダメなのではないかと不安になることもあります。この夏休み、僕は一切勉強をませんでした。何かしらの資格をとったら就活で役立つということはわかっているのですが、そのためだけに資格をとって意味があるのかと思ってしまいます。友達が資格をとったというのを聞いたりして正直焦っています。どうすればいいのか分からなくなってしまいました。これを僕の人生のお手本の森沢先生に相談してみたいですね笑。


 自分の選択肢には正解なんてないけど、でも、いつか、その選択が正解だったって、胸を張れるように生きること。そういう生き方こそが、きっと正解なんだってさ。

  これとほぼ同じ言葉が僕の座右の銘です。あるユーチューバーの方がいつも言っていることで、僕の中でずっと大切にしてきました。森沢先生もこうやっておっしゃっているので、間違っていなかったんだなって思いました。人生に正解なんてない。選んだ道を正解にするために努力することこそが、人生そのものなのではないでしょうか。


 最近Twitterで、読了ツイートをするときは自分の主観が入らないように気をつけているいうツイートを目にしました。僕は主観しか入っていないので、よくないのかなとちょっと心配になってしまいました笑。でも、これはその作品を読んで自分の感じたこと、考えたことをメモしているんだということにしておきます。すべての投稿を読めば、僕という人間の全てがわかるくらいになっていればいいなと思います。

2021/9/21~22

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