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6月17日までに観てほしい!元韓流編集者がお願いするおすすめの韓国ドラマ

先日、韓ドラ最高の一作として、ヴィンチェンツォをご紹介しました。最高とか言ってたのに、まだあるの?みたいに思われるかもしれません。すみません、ヴィンチェンツォが最高には変わりないのですが、今回ご紹介する作品もとてもとてもよかったのです・・・。

それは、「賢い医師生活」という作品です。面白いという噂はたくさん聞いていたのですが、なんか地味?などと思ってしまって、触手が伸びずにいました。しかし、ヴィンチェンツォを観終わり、ヴィンチェンツォ・ロスになりながら、初め拒否していたヴィンチェンツォがあれだけ面白かったのだから、と見始めたら、これが正解でした!!!!

どんな物語かというと、1999年にソウル大学医学部に入学した5人の同級生が、同じ病院で働くことになり、その5人の日常を淡々と描く、というもの。それぞれ専門は違いますが、5人ともとても優秀な医師で、アラフォーになり、経験も積んで、責任ある立場です。人命を預かるという多大なプレッシャーを背負う多忙な日々で、誇張もあるのかもしれませんが、いつ病院から呼び出しがかかるかわからないからと外食してもお酒は飲まないような毎日を送っています。

医師として日々トラブルには見舞われるのですが、「愛の不時着」のような壮大な設定だったり、財閥が出てきたり、ドロドロの人間関係だったりしなないストーリー(最近はこうした薄味(?)な韓国ドラマも増えていて、私は割とそういう作品が好きです)。

韓国ドラマは、エンジンがかかるまでに時間がかかるところがあるというか、「愛の不時着」も7話でやっとハマりましたし、ヴィンチェンツォも面白くなるまでに時間がかかりました(私個人の感覚ですが)。

でも、「賢い医師生活」は違いました! 初めから最後までずっと次々観たくなる。これといった事件が起こるわけではないのに不思議だなあ・・・と思っていたのですが、5人のキャラクターが魅力的なのかもしれません(フツーの分析ですみません)。

5人は学生時代にバンドをやっていたことがあり、大人になってから再結成するのですが、バンドリーダーの肝胆膵外科医のイクジュンはいわゆる陽キャで一人息子を溺愛するイクメン。患者たちともうまくコミュニケーションをとり、沈みがちが病院の空気を明るく変えます。神父になる夢を持つ心優しい小児外科医のジョンウォン(バンド演奏しているシーンがあるからか、ELTのギターの方に見えました)。ちょっとキリキリした性格で周りを緊張させるが実は恋愛体質(?)な胸部外科医のジュンワン(演じるチョン・ギョンホが、線が細くて神経質なキャラにピッタリ!)。コミュ障でマザコンだけど診察が丁寧で患者を安心させる産婦人科医のソクヒョン。とにかく仕事ができ、いつ寝ているのかわからず、「鬼神」という異名を持つ紅一点、脳神経外科医のソンファ。みんな長所も短所もある普通の人間で、友達にいそうな雰囲気があるかもしれません。

なかでも紅一点のソンファが可愛い! 鬼神などといういかついあだ名ですが、小柄で童顔、色白のソンファ。演じるのはミュージカル界のトップスター、チョン・ミド。本作品が初のドラマ出演のようです。現在39歳のチョン・ミドですが、まあ、可愛らしくて到底アラフォーには見えません。日本の女優でいうと、永作博美さんのようなイメージ? 切れ者ですが、可愛らしい雰囲気で、実際にこんな女医さんがいたら、安心して身をゆだねることができそうです。

プロデューサーのシン・ウォンホ氏は、ドラマについて、

医師生活の7割を診察や手術など病院における日常、残りの3割を友情や趣味のバンド活動や恋愛に割いた。学生時代から20年も経てばこのくらいの割合だろう。40代の恋愛には一目惚れも、日常を見失うほど情愛に突っ走ることもない。韓国ドラマで描かれるよくある恋愛模様に疑問を呈したのが企画の始まりだった。

と語ったそう。(引用元のこちらの記事、よく書かれているのでぜひ読んでみてください!)

一応、元韓流編集者らしい小ネタをご紹介すると、モテ男イクジュン演じるチョ・ジョンソクの結婚相手はなんと歌手のGUMMY(コミ)! な、なつかしい・・・。BIGBANGと同じYG所属の、ソウルフルなR&B歌手なのですが、ちょっとこのカップリングは意外でした。

また、神経質なジュンワン演じるチョン・ギョンホは、少女時代のスヨンと交際9年目だとか! 交際宣言をしているので、プライベートでも堂々と二人でいるところを撮られています。女優業でも活躍しているスヨンなので、演技について話し合ったりしているのかもしれません。

この作品は、バンドの練習シーンもよく出てくるのですが、登場人物たちの青春時代を彩った過去の名曲が数多く演奏されているようです。聞いたことのない韓国の曲でも、不思議と懐かしい気持ちにしてくれるような曲ばかりです。

個人的には、ドラマの終盤で、"自転車に乗った風景"(グループ名です)の「너에게 난 나에게 넌(君にとって僕は 僕にとって君は)」が演奏されたのに感動しました。私が留学しているときに大ヒットしていたソン・イェジン主演の映画「ラブレター(原題:クラシック)」の主題歌だからです。ノスタルジックなイントロが流れてきた時点でもしやと興奮しましたね・・・。そしてますますこのドラマを好きに・・・!

▼「愛の不時着」主演のソン・イェジン。いかに今と変わらぬ美貌かわかるかと思います

若い頃に聴いていた音楽は一気に人を青春時代にタイムトリップさせるところがありますよね。医学博士のチョプラ氏の書籍にも、若い頃に聴いていた音楽を聞かせたらお年寄りが元気になった、という話が出てきます。40代男女のリアルな描写に加え、こうした青春ソングの起用や、学生時代の回想シーンなどが、アラフォー世代を直撃し、それもまたドラマの人気の要因なのかもしれないですね。

ところで、今回の記事のタイトルを「6月17日までに観てほしい!」としたのは、ご紹介した「賢い医師生活」のシーズン2が6月17日からスタートするからです! シーズン1を観終わって、「終わってしまった、ロスだ、ロス・・・」と思っていたら、6月からシーズン2が始まるという情報をゲット。すごくいいタイミングでシーズン1を観ることができ、このような偶然に感謝です。

韓国での放送開始が6月17日なので、日本での放映がいつからになるかはわかりませんが、そんなにタイムラグはないのではないかなと思いますので、気になる方はぜひ「賢い医師生活」をご鑑賞ください!

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(編集部 杉浦)

Photo by National Cancer Institute on Unsplash

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