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【女子の人間関係】「女子ボス」10の生態

こんにちは。
フォレスト出版の森上です。
 
女子の人間関係に大きな影響を与える「女子ボス」。いわゆる集団や仲間を引っ張っていくリーダーシップ的存在であれば実に頼りがいのある人ですが、自分の希望や欲を最優先し、ハラスメント的に支配する存在だと、実に厄介な人間になります。
 
女子ボスの心の中と習慣行動は、いったいどんなものなのか?
 
女性の人間関係に詳しく、多くの相談やアドバイスをしてきた産業カウンセラー・川村佳子さんは、著書『「女子ボス」のトリセツ』の中で、女子ボス10の生態を挙げています。

【女子ボス10の生態】

①自分の非を認めない、謝らない
②他者を受容しない、褒めない
③パワーバランスに敏感
④ジャンクフード、チョコレート依存
⑤常に一番でいないと、気が済まない「お局病」
⑥攻撃的で、ふてぶてしい態度
⑦子分や手下をつくる
⑧止まらない「マウンティング」と引き下げの心理
⑨「幸せ」に拒絶反応! 女性性の傷つきを抱えている
⑩常に他者と比べて生きている!? 嫉妬心が強い

 
 
今回は、好評既刊『「女子ボス」のトリセツ』で紹介されている上記の10の生態の中から、3つの生態を一部編集して公開します。

自分の非を認めない、謝らない

 自分の弱点を人に見破られないように、いつも虚勢を張っています。誰もがそうですが、自分の「弱さ」を自分で一番認めたくないのが人間です。
 特に女子ボスは、何かしらの「不安」や「怖れ」を誰よりも抱いています。そのほとんどが、深刻な劣等感が原因です。
 ですから、無意識には常に不安があり、自分の本当の「弱さ」を、周囲に気づかれてしまうのではないかという強い怖れがあります。
 そういった人間が、自分の非を認め、謝ることはなかなかできません。
 自分の非を指摘され、追い詰められると、女子ボスの多くは反応として逆ギレをします。
 例えば、1つ発言すると、10倍になって返ってくるような勢いです。
 現実を見ることができない、自分の非を認めることができない女子ボスとの議論は、決して噛み合いません。平行線を辿り、だんだんと論理が破綻していきます。
 そんな気まずい状況に耐えることができない女子ボスは、泣き出してしまうか、その場から逃げ出していくのが一般的です。

パワーバランスに敏感

「他者より常に優位でありたい」「何としても褒められなければならない」と思っている女子ボスは、パワーバランスにとても敏感です。
 周囲の人が持つパワー(権力)がどういった割合なのか、どちら側につくと自分が得することができるのかを、よく観察しています。
 権力や逆らえない雰囲気のある立場の人間には下手に、自分より立場も力も下だと判断した人間には強気といった、非常にわかりやすい態度を取ります。
 例えば、職場の中で一番権力を持つ人間の家族に近づき、その家族に気に入られることによって、職場での後ろ盾を得ようとします。
 または、組織内で人事権を持つ立場の人間を言葉巧みに騙し、人事部さながらの権力を持とうとします。時には、自分の身体や金銭を差し出してまでも、権力を得るという強硬手段に出る女子ボスもいます。
 女性政治家の中にも、このような特徴を持ち合わせている人物がいるかもしれません。
 こういった女子ボスは、権力のためなら他者を「利用」し、いとも簡単に関係性を「切る」ことができるのも特徴です。
 最も残念なことは、例えば、まだ何も知らない新しいメンバーや新入社員、非正規雇用という立場の弱い人間の弱点に付けこみ、自分の思うようにコントロールをしていくケースです。
 これは、職場に限らず、ママ友や趣味のグループやサークルでも言えることですが、まだ何もわからない「新入り」は、言うことを聞かせるための格好の餌食なのです。
 女子ボスは、どんなことがあっても有利な立場に身を置くことができるよう、パワーバランスに敏感です。

「幸せ」に拒絶反応! 女性性の傷つきを抱えている

 女子ボスは、「女性性」に傷つきを持った人がとても多くいます。さまざまな理由が考えられますが、過去に持った傷つきが原因で、自分自身の「女性性」を喜んで受け入れられていないように感じます。
 誰であろうと、「性」の問題は、私たちが一生向き合っていかなければならない課題の1つです。
 社会的なことで言えば、日本では長年にわたって男性優位の文化が続きました。
 そんな古い価値観や文化の中で生きてきた女性たちの中には、女性活躍が推進される今、社会から間違った価値観を押し付けられ、「女性性」が傷ついている人も多いと思います。
 特に、「女性らしさ」や「年齢」などにまつわる価値観です。また、「結婚や出産」についても、まだまだ古い価値観を持っている親世代が多いため、親からも間違った古い価値観を押し付けられてきた女性も多いようです。
 多くの女性が社会から間違った価値観を押し付けられ、女性性が傷ついています。
 また、母親とのわだかまりを心に抱えている女性も多くいます。
 そのために、自分自身の女性性を喜んで受け入れることが難しくなっています。
 そうすると、女性であることを受け入れ楽しんでいる女性や、幸せそうに見える女性たちとは、良好な人間関係が築けません。
 そして、男性との関係にも暗い影を落とします。
 社会から押し付けられた古い価値観、また母親や、男性との関係などで「女性性」が傷つき、多くの女子ボスは、女性性を癒すことができていません。
 そうしたことから、幸せそうに見える女子に拒絶反応を示し、特に風当たりが強くなってしまうのです。

〈著者プロフィール〉
川村佳子(かわむら・けいこ)
産業カウンセラー。北海道生まれ。一般社団法人日本産業カウンセラー協会認定「産業カウンセラー」。日本人間性心理学会所属。上智大学グリーフケア研究所所属。防衛省、国土交通省、財務省をはじめ、国立機関や一般企業にて産業カウンセラーとして臨床経験を積み、現在航空自衛隊外部カウンセラー。幼少期に母が他界。亡母が闘病中に書き記していた日記を見つけ、職場での人間関係の悩みやストレスを驚くほど抱えていたことを知る。さらに、日本で初めてカウンセラー制度を導入した機関にて母が勤めていたことをきっかけに、職場のストレスや人間関係の悩みを抱えている方たちの力になりたいと強く思い、産業カウンセラーを志す。また、死別の苦しみや痛みをケアする「グリーフケア」の普及啓発にも積極的に取り組む。心理臨床オフィス「サクラメント函館東京カウンセリングオフィス」代表。著書に『嫉妬のお作法』(フォレスト出版)がある。

いかがですか?
 
今回は10の生態のうち、3つの生態をご紹介しました。
 
自分の地位や存在意義を脅かす存在を見つけると、排除する、または、自分に徹底服従させようと攻撃してくる「女子ボス」。
 
そんな女子ボスハラスメントからどのように自分の身を守ればいいのか?
 
「ハラスメントの駆け込み寺」として人間関係に悩む、多くの女性の心を救ってきた産業カウンセラーの川村佳子さんが、数多くの事例を交えながら「女子の人間関係」のキーパーソン「女子ボス」の生態と対処法をわかりやすく解説した新刊『「女子ボス」のトリセツ』は、全国主要書店やネット書店で発売中です。興味のある方はチェックしてみてくださいね。
 
 
本記事のヘッダーイラスト:くにともゆかり

今回ご紹介できなかった残り7つの生態も詳しく解説!
男性読者も必読!

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