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【女子の人間関係】「女子ボス」の代表的な10の特徴

こんにちは。
フォレスト出版の森上です。
 
このnoteでも、数回にわたって、女子ボスによるハラスメント事例をご紹介しました。
 
▼ママ友のボスママ

 ▼職場の女子ボス①

 ▼職場の女子ボス②

 ▼マウンティング女子

 ▼パート仲間の女子ボス

 ▼趣味サークルでの女子ボス

こうした事例を通して見えてくる、女子ボスの特徴とは、いったいどういったものなのか?
また、生息しやすい組織構造とは、どんな場所なのか?
 
といったことが気になってきます。
 
女性の人間関係に詳しく、多くの相談やアドバイスをしてきた産業カウンセラー・川村佳子さんいわく、女子ボスへの対処法を知るためには、まず女子ボスの正体をよく知り、理解を深めることが大切だと言います。
 
女子ボスは、一見わかりにくいかもしれませんが、一度その存在に気づくと、非常にわかりやすい「特徴」が見えてくるそうです。
 
今回は、川村佳子さんの新刊『「女子ボス」のトリセツ』の中から、「女子ボス」の代表的な10の特徴について該当する箇所を一部編集して公開します。

「女子ボス」の代表的な10の特徴

ここでは、女子ボスの代表的な10の特徴を解説します。

①「自分は特別」といった誇大的感覚
②空想にとらわれている
③過敏に傷つきやすい
④過剰な称賛を期待する
⑤特権意識を期待する
⑥相手を不当に利用する
⑦共感力の欠如
⑧現実検討力の欠如
⑨嫉妬心が強い
⑩尊大な行動、態度

『「女子ボス」のトリセツ』より抜粋

特徴を一つずつ見ていきましょう。

①「自分は特別」といった誇大的感覚

 業績や才能を誇張する、また十分な業績がないにもかかわらず、優れていると認められることを期待します。そして、自分の出世や活躍のみに関心があるため、他人の成功は全く喜びません。
 人の成功や喜ばしいことも、口では「おめでとう」と言いながら、心の中では「自分のほうが優れている」と思っています。
 褒めない上司、見え見えの褒め方をする女子などがこれに当てはまるでしょう。
「絶対に褒めない人」
 あなたのまわりにもいるかもしれません。
 また、自分が特別であり、独特であり、他の特別な、地位の高い人たちにしか理解されない、または関係があるべきだと信じています。
 そのため、職場でも「私のアイディアは、〇〇部長にしか理解できない」と言って情報共有を拒絶したり、地位の高い人としか口を聞かなかったり、同僚には上から目線な態度で接し、新人には異常に冷たい態度を取るなど、「自分は特別扱いされる存在である」と信じています。
 プライベートでもそういった態度は変わらず、自分は有名な人とつながりがあるといったアピールなど、SNSの発信も大げさで、「自分は特別で選ばれた存在」であるといった雰囲気を醸し出しています。

②空想にとらわれている

 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは、理想的な愛の空想にとらわれています。
「井の中の蛙、大海を知らず」とでも言うのでしょうか。大きな世界から見ると、たいしたことではなくても、「私の成し遂げたことはすごいことだ」と偉そうに吹聴したり、また、それに対しての同意を周囲に強く求めます。
 そして、「美人の友人と知り合うことで、自分も美人だと扱われるに違いない」「芸能界と精通している友人と知り合うことで、自分も芸能人のような才気あふれる憧れの眼差しを向けられるに違いない」といった空想にとらわれています。
 例えば、政治家と偶然遭遇して写真が撮れたといった一瞬の出来事も、自分がものすごい権力を持っているかのような口ぶりで話すといったことが起きたりします。
 自分がなし得たことではないことも、あたかも自分がなし得たような振る舞いで、ファンタジーの中で生きている雰囲気があります。

③過敏に傷つきやすい

 褒めてもらうのをやめようと思っても、褒めてもらわずにはいられない――。常に自分の優位を確認していなければいけないほど、深刻な劣等感を抱えていますので、小さな失敗にも過剰な反応を示します。
 些細な注意や意見交換も、「ひどく否定された」と感じます。
 自分の失敗をどうしても認められず、傷つくことを避けるため、嘘をつく、他者の責任にして逃げるなど、回避的な反応を示します。
 また、自分で購入したブランド品よりも、価格の高いブランド品を友人が身につけているだけで、「人格否定された」などと感じます。
 しかし、女子ボスの場合、このちょっとした失敗が現実の自分を傷つけるわけではありません。特別で優れているという「誇大な自己イメージ」を持っているため、その自己イメージを傷つけるのです。過剰な反応を示してしまうのは、そのためです。
「私はこんなはずじゃない」
 そんな感覚を持っているため、過剰に傷ついてしまいます。

④過剰な称賛を期待する

 常に他者からの注目や関心を必要としています。そういった性質の人間であることを知っているまわりも、めんどくさい気持ちから
「○○さんさすがです!」
「やっぱり仕事ができますね」
 などと持ち上げることがあります。
 そうやって褒め称えると、
「もっと言って」
「他には?」
「まだ褒めるところあるでしょ」
 と、さらなる称賛を求めてきます。
 自分の話をするときは非常にうれしそうであるのも特徴です。
 また、他人から称賛を得られないときは、「私は、すごい!」「頑張れ、私!」と、自分を褒め称えるような独り言を言っていることもあります。

⑤特権意識を期待する

 特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または、自分の期待に自動的に従うことを、理由なしに期待します。
 例えば、職場では来客用のため、使用してはいけない駐車場も、自分は特別に使用できると思い、当然のように停車します。
 また、自分が普段利用している飲食店の店員に対して
「いつも利用してあげているのだから、特別な取り計らいをしてもらって当然だ」
 といった偉そうな態度で、無理な注文をすることもあります。自分は特別なのだから、その自分に周囲が従うことは当然であるといった期待を持っているのです。

⑥相手を不当に利用する

 対人関係で相手を不当に利用します。つまり、自分自身の目的を達成するために、他者を利用するのです。
 自分の成功や損得にしか関心がないため、都合のいい解釈で他者を利用します。自分の欲求のためなら、とんでもない嘘をつき、騙すこともいといません。
「組織の中で人を巻き込み、誰かを貶(おとしめ)る」
「対人関係をコントロールし、いじめをさせる」
 など、自分の手は汚さない「女帝」のような恐ろしさや、自分の名誉を守るためなら犯罪も犯しかねない怖さがあります。
 金銭を得るために、殺人事件にまで発展した世の中を震撼させたあの事件の数々も、相手を不当に利用するこの特徴に当てはまります。
 相手の利益を不当に奪っても、「利用されるほうが悪い」と思っていますので、反省や内省を求めても、無駄に終わることが多いです。
 安定した人間関係は長続きせず、いつもコロコロと付き合う人間が替わります。

⑦共感力の欠如

 他人の気持ちや欲求を認識しようとしない、または、それに気づこうとしません。他人の感情に不感症状態なので、相手が傷つくことも平気で行ないます。自分のことで、頭がいっぱいなのです。
「自分と違う相手の意見をいったん受け止める」といった受容力、相手の気持ちに寄り添うといった共感する力はありません。
「でも……」
 といった反論が多いのが特徴です。

⑧現実検討力の欠如

 自分の高すぎる理想に飛びつき、今自分が置かれている現状や実際の能力を度外視する。また、世間的に有名である、認められているといったものに自分の理想を重ね合わせ、現実を全く見ていないことがあります。
「今ここ」の現実的な話ができないため、本質から話題がどんどんズレるといったことが頻繁に起こります。
「有名になりたい」
 では、「そのために今やるべきことは?」といったところはつらくて見つめることができないため、突拍子もない未来の話に飛びついて騙されたり、有名・大手といったブランド的なものにしがみついているのも特徴です。

⑨嫉妬心が強い

 他人への嫉妬心が強い、または、他人が自分に嫉妬していると思い込みます。
 深刻な劣等感を抱えており、他者の評価に敏感なため、他者と自分を常に比較しています。比較が多ければ多いほど、嫉妬心も強くなります。
 また、「自分はすごい!」という誇大な自己イメージを持っているため、「私は周囲から嫉妬されている」と思い込んでいます。

⑩傲慢で横柄な態度

 とにかく「偉そうな態度」。これにつきます。
 自分はこの組織の中心、チームのボス、象徴的存在と思い込んでいます

いかがですか?
 
自分の地位や存在意義を脅かす存在を見つけると、排除する、または、自分に徹底服従させようと攻撃してくる「女子ボス」。
 
そんな女子ボスハラスメントからどのように自分の身を守ればいいのか?
 
「ハラスメントの駆け込み寺」として人間関係に悩む、多くの女性の心を救ってきた産業カウンセラーの川村佳子さんが、数多くの事例を交えながら「女子の人間関係」のキーパーソン「女子ボス」の生態と対処法をわかりやすく解説した新刊『「女子ボス」のトリセツ』は、全国主要書店やネット書店で発売中です。興味のある方はチェックしてみてくださいね。

〈著者プロフィール〉
川村佳子(かわむら・けいこ)

産業カウンセラー。北海道生まれ。一般社団法人日本産業カウンセラー協会認定「産業カウンセラー」。日本人間性心理学会所属。上智大学グリーフケア研究所所属。防衛省、国土交通省、財務省をはじめ、国立機関や一般企業にて産業カウンセラーとして臨床経験を積み、現在航空自衛隊外部カウンセラー。幼少期に母が他界。亡母が闘病中に書き記していた日記を見つけ、職場での人間関係の悩みやストレスを驚くほど抱えていたことを知る。さらに、日本で初めてカウンセラー制度を導入した機関にて母が勤めていたことをきっかけに、職場のストレスや人間関係の悩みを抱えている方たちの力になりたいと強く思い、産業カウンセラーを志す。また、死別の苦しみや痛みをケアする「グリーフケア」の普及啓発にも積極的に取り組む。心理臨床オフィス「サクラメント函館東京カウンセリングオフィス」代表。著書に『嫉妬のお作法』(フォレスト出版)がある。


本記事のヘッダーイラスト:くにともゆかり
https://hoshiimoppp.tumblr.com/

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