給食が苦手な子、におい・見た目・食感など「感覚過敏」が理由のケースも 食事を苦行にしないポイント。
繊細な子、発達凸凹がある子は、そもそも食べることが苦手な子が実は多いのです。
特に自閉スペクトラム症タイプの子は、初めてのもの・ことが苦手で、給食にも嫌悪感を持ちやすい傾向があります。
一度嫌な記憶を持ってしまうとそれを書き換えにくいという性質があるんですね。
お子さんの中で「給食はイヤなもの」という気持ちが根付いていくので、親御さんがいくら「大丈夫、おいしいよ」と言い聞かせても効果がなく……。相談を受けるケースがよくあります。
子どもたちにとっては、給食を理由に不登校になることもあるくらい大きな問題なのです。
給食が苦手な子の中には「感覚過敏」な子が多く、特に「口周りの過敏性」が見られます。
そもそも口の周りというのは敏感なのですが、口周りが過敏な子は、他の子があまり気にしないようなささいな「味」や「匂い」、「食感」の違いを感じとって嫌だという場合があります。
「視覚過敏」がある子だと、食べ物の色やフルーツの種がたくさん並んでいる様子など見た目を苦手に感じますし、「聴覚過敏」がある子だと、キャベツやレタスを噛んだときに伝わってくる「シャキシャキ音」が、針を噛んでいるみたいでイヤだという場合も……。揚げ物の衣が口の中でチクチクして痛いと感じる子もいます。
その他にも、集団で食べる時の「音」や「雰囲気」が苦手だったり、こだわりが強くて同じものしか食べられなかったり、食べる時間が限られていることにプレッシャーを感じて、急かされるとパニックを起こしたりするケースもあります。
まず基本の考え方として、偏食や食べられないことは大目に見てあげてください。「食」は一生のことなので、「食べること=苦行」にならないことが大切です。
お子さんの成長とともに脳が発達して受け取れる刺激の幅が増えれば、偏食や給食嫌いは徐々にやわらいでいきます。
給食が苦手な子は、最初は「好きなものをたくさん食べる練習」から始めましょう。ここでは「給食の対策」のポイントを三つ紹介します。
(1)事前にメニューを知らせておく
発達凸凹があって見通しが持てないことに不安を感じる場合、給食のメニューを事前に伝えておきましょう。
お子さんが食べたことがないものがあったら「こういう食べ物だよ」と言葉で教えたり、余裕があればおうちで作って食べてみたりしても。
(2)食べられる量を伝える練習をする
自閉スペクトラム症タイプの子は、完璧主義の傾向があるため「出されたものは全部食べなきゃいけない」と思い込み、余計に苦しい思いをしていることも。
「無理して全部食べなくていいんだよ」と伝えておきましょう。
盛り付けてある量が多く感じられる場合は、食べ始める前に「量を減らしてほしい」と伝える練習をしておくのも効果的です。
「お皿のここまで入れて」と、自分が食べられる量を指で示して意思表示できるような練習、工夫をしてはいかがでしょうか。
(3)「食べられた!」の成功体験を積む
「量を減らしたら全部食べられたね」「初めて食べるものに挑戦できたね」などと、「できた」を感じられるような声かけをしていきましょう。親御さんの「これ、おいしいよね!」というイメージづけはしなくて大丈夫です。
「食事は楽しいこと」と記憶させることが大事なので、食事中の会話を工夫したり、好きなキャラクターの食器を使ったり、好きなものをいっぱい食べたりと「食事を楽しむ練習」ができるといいですね!
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