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災害時、避難所で発達障がいの人にどう接したらいい?

こんにちはフォレスト個別指導塾枚方校の西川です。

フォレスト個別指導塾枚方校のある大阪も南海トラフ地震の影響がある地域と言われています。

そこで今回は、発達障がいの人の避難生活での問題について、一人でも多くの方に知っていただきたいと思い、お話したいと思います。




ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)など、神経発達症の人は日常生活の中で、一般の人には理解し難い、さまざまな困難があります。

外見だけでは、障害があることがわからないため、『わがまま』で『気難しい』やっかい者として扱われてしまうこともあります。

しかし、一定の配慮をすることで、本人も周りも穏やかに過ごすことができます。

【トラブル1】呼びかけに強い抵抗を示す。指示に従わない。

(対応)具体的に、穏やかな声で指示する。

ASDの人は『もう少し』『だいたい』など、解釈に幅のある、あいまいな表現を理解することが難しいのです。

「そっちへ行ってはダメ!」と言われても、『そっち』とはどこなのかがわかりません。そんなときは、「このシートに座って下さい」と、具体的に場所を指定します。

「もう少し離れて!」と言われても、『もう少し』とは何センチなのかわかりません。そんなときは、「あと30センチ横にずれてください」と、具体的に距離を示します。

理解できない状態のまま、何度も言われると、強く抵抗するのです。『そっち』『あっち』『ちょっと』などの言葉を使わずに、具体的な場所や、数量で伝え、理解するのを待つよにしてください。理解し納得できれば、スムーズに行動することができます。

耳から聞いて理解することが苦手な人もいます。一斉放送の内容を、個別に説明することも必要です。
ポスターで、視覚的に理解できるようにするのもいいと思います。

これからの見通しが立たないことに、強い不安を感じる人もいます。

今日はどこに停まるのか?
風呂は入れるのか?
テレビは見られるのか?
明日からの学校は休みなのか?

日頃の生活ルーティンがどのように変化するのか、個別にメモで伝えられるといいと思います。

避難所でも安定したリズムで生活できるように、当面の日課や生活スケジュールを示すことも必要です。

何もすることがない時間を過ごすための、パズルや本、カードゲームなどがあると不安の解消に役立ちます。避難所の清掃の手伝いなど、それぞれに出来る役割を与えてもらうのも良いでしょう。

【トラブル2】騒がしい場所や、明るい所を嫌がる。


(対応)壁際や部屋の角などに移動させてもらう

神経発達症の特徴の一つである『感覚過敏』のせいで、たいていの人は気にならない『音』『光』『におい』などが、つらくてたまらないことがあります。

たくさんの人がいる避難所では、日頃経験したことのない感覚が襲ってきます。大勢の人から離れる場所に移動したり、それができなければ、壁際や部屋の角に移動させてもらいましょう。

反対に『感覚鈍麻』という、暑さ寒さを感じにくい特性を持った人もいます。本人の訴えがなくても、熱はないか、顔色は良いか、元気はあるかなど、注意して見ることが必要です。

数は少ないですが、一般の避難所での避難生活が困難な人のための
『福祉避難所』があります。

近くに『福祉避難所』があるかどうかを。事前に調べておくのがいいでしょう。また、避難用の持ち出しグッズの中に、光や音をやわらげるサングラスやイヤーマフなどを用意しておくと安心です。

【トラブル3】危ない場所に行こうとしたり、医療器具や支援物資などに触ろうとする。


(対応)ハッキリと『×』の表示をする

行ってはいけない所や、触ってはいけないものがハッキリと分かるように「×」などの印をつけましょう。また、そのつど「勝手にどこかへ行ったらダメ」と、注意するよりも、

「避難所内にいること。一人で外に出ない」と、具体的な約束を決めておくことが大事です。

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