FootBall経営分析マン

昼間はデータアナリスト稼業。夜は各クラブの経営データを集めて分析&発信してます。皆さん…

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昼間はデータアナリスト稼業。夜は各クラブの経営データを集めて分析&発信してます。皆さんの推しのクラブを教えて下さい。推しクラブの経営分析をしたいんです。データ変〇なんです。

最近の記事

日本人の欧州移籍金ランキング今昔物語

EUROからコパ・アメリカまで、海外サッカー好きには大忙しの毎日ですね。私はアメリカに絶賛飛ばされ中なので、観れません。しかも帰国が8月半ば。ほぼ終わってるやんけー、でございます。  しかし、海外サッカーを追う日々は終わりません。今回は6月の伊藤選手のバイエルン移籍を期に、日本人選手の移籍ランキングを振り返りたいと思います。なぜ伊藤選手なのか?それは移籍金が2,350万ユーロ(transfer.com情報)と日本人選手の移籍金が久々に2,000万ユーロを超えたからです。  過

    • EUROの日本放映が中々決まらなかった理由をUEFA側の懐から探る

      欧州サッカー選手権(以下、EURO)の日本放映が中々決まらず、海外サッカーファンの間では北朝鮮以下の視聴環境だなんだと揶揄(やゆ)されてきましたが、WOWOWとAbemaが土壇場(どたんば)で放送を発表し、事なきを得ました。 しかし、ここまで交渉がもつれた理由は何だったのでしょうか?日本側の事情としては円安によるコスト増という分かりやすい理由がすぐ考えつきます。一方のUEFAはどんな事情があったのか、例のごとく10%のデータと90%の妄想力で分析していきたいと思います。

      • 円安に負けるな!日本サッカー選手の海外移籍金

        Xを見ると、欧州に自分の心のチームを応援・観戦に行く方が増えていますね。そんな方々にとって最大の悩みの種になっていると思われるのが、円安です。コロナ前の2019年は1ユーロ=122~3円くらいでしたが、今では170円近く。円はユーロに対して40%近く下げたことになります。 日本経済全般諸々を考えればポジティブな面があるかもしれないのですが、ただ単なる海外サッカー好きの立場からすると渡欧だけでなく、円建てで見た放映権料も上がってしまうので、あまり歓迎はできません。苦しんだ放送

        • AIを使って書く、ユルゲン・クロップとリバプールの経営

          ご無沙汰しております。本業が激務で、米国時間に呼びだされてヒーヒーいっております(昭和的擬音語)。しかも長期出張に駆り出されることが決定しました。この超円安のさなかに。英語を使った商売がしたい!とかっこよく言って転職したものの、実は英語より体力と気力の方が大事ということもしみじみと感じる今日この頃です。 しかし、愛するサッカーを追わずにいられない。追ってるけど、文章を書く時間がない。どうする!そうだAIだ!というわけで、今回はAI君たちに協力してもらって、クロップ到来後のリ

        日本人の欧州移籍金ランキング今昔物語

          Jリーグ、秋春制の背後にRoad to 200億円クラブ!の野望

          欧州リーグはいよいよ残り僅か、Jリーグは序盤戦が終わって相変わらずの大乱闘スマッシュブラザーズ状態です。町田がスタジアムを含めて話題を振りまいてくれています。  さて、そんなJリーグは2026年から秋春制導入へ移行します。欧州と同じサイクルになるので、冒頭のように欧州リーグが終盤で、日本が序盤ということはなくなります。 この秋春制、実は背後にJリーグの偉大なる野望が眠っています。今回は私目が独断と偏見と、相変わらずの妄想力でJリーグの経営大方針を分析していきます。お題は「行

          Jリーグ、秋春制の背後にRoad to 200億円クラブ!の野望

          サッカークラブ世界売上番付~ファンドと協働は当たり前に~

          欧州サッカー界におけるクラブの売上規模は、トップクラスともなれば1,000億円を優に超えてきます。欧州サッカーのクラブ間ビジネス競争とは、Jリーグトップの浦和の80億円と比べると、10倍以上デカい者同士の超Z級な闘いなのです。 このような世界級のクラブビジネスの争いから、日本にも波及するであろうサッカービジネスの流れを妄想を交えながら本日は読み解きます。テーマは「もはやファンドなくしてサッカービジネスはなし」です。本日のお品書きをどうぞ! いつも通りのランキング結果??ク

          サッカークラブ世界売上番付~ファンドと協働は当たり前に~

          ガンバ大阪✖️アヤックス~「らしさ」を取り戻せ!、鳥栖が示したお手本~

          インフルエンザでぶっ倒れており、投稿の間がすっかり開いてしまいました。皆様におかれましては、寒暖の差が激しくなる中、体調管理にはくれぐれもお気を付けください。 本日取り上げるのは、ガンバ大阪とオランダのアヤックスの3年間の戦略的提携についてです(2024/3/4発表)。戦略提携と聞こえはいいのですが、一体全体どんなメリットがあるのかを、いつもの通り妄想を交えながら読み解いていきます。 サガン鳥栖がガンバ大阪の先例だと思う理由Jリーグのクラブと欧州のクラブが提携する例は少な

          ガンバ大阪✖️アヤックス~「らしさ」を取り戻せ!、鳥栖が示したお手本~

          レッドブル大宮を妄想する~J1到達、上位入り?しかし優勝は難しい~

          Jリーグが開幕して皆様の意気揚々とした投稿を見ていると、あぁサッカーってやっぱりいいなぁとしみじみと思う日々です。そんなJリーグで開幕直前に話題になったことと言えば、「レッドブルの大宮買収報道」ですよね。 レッドブルグループは、欧州・北米・南米にグループクラブを保有していますがアジアにはまだありません。また、過去の買収では下位リーグにいるチームを買収する傾向にあるので、意外に現実的かもしれません。 では、実際にレッドブル大宮(以下、RB大宮)が誕生したら、どれ位強いチームに

          レッドブル大宮を妄想する~J1到達、上位入り?しかし優勝は難しい~

          ほぼ一筆書き。スペインリーグのサラリーキャップ冬の陣!

          スペインのラ•リーガ(プロサッカーリーグ)は冬の移籍市場で適用されていたサラリーキャップを公開しました。サラリーキャップは、スペイン独自の制度で、選手だけでなく監督などスタッフを含む人件費の上限を定める制度です。 キャップの計算の際は借金返済額も含まれるため、スペインでは借金を膨らませて売り上げを伸ばすという、サッカービジネスのよくある構図はやりにくくなっています。ゆえに他国と比べると厳しい財政規律ルールと言えるでしょう。 さて、サラリーキャップを夏と冬で比較すると、バル

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          Jリーグ選手の海外移籍金〜目指せ!5億円〜

          先のアジアカップでサッカー日本代表はベスト8で散ってしまいました。しかし、個人的に驚いたのは、結果よりもカタールでの試合が終わった当日に各選手が自チームに合流し、何なら試合もこなしている光景です。 よく考えれば、今の日本代表はほとんどが欧州組なので当たり前と言えば、当たり前なんですよね。そこで!Jリーグの各チームは、選手を欧州など海外に売ることでしっかり稼いでいるのか検証してみました。欧州へ主力選手が抜けることは悲しいですが、その分残せるものを残してもらえれば、チームの次に

          Jリーグ選手の海外移籍金〜目指せ!5億円〜

          レアル・マドリー:巨人は”スタジアム”で勝負を賭ける

          2021年4月にR•マドリードのペレス会長がスーパーリーグ構想を発表した時は驚きでした。ユベントスやバルセロナに比べれば財務には余裕があり、欧州の舞台で成績をしっかり残していることを踏まえると、敢えてリスクを冒す理由が見えなかったからです。そして今でもスーパーリーグの旗を降ろしていません。 一体全体、スペインが誇る白い巨人は何がしたかったのか?そして今何をビジネスとして仕掛けようとしているのか?今回はスペインの巨人を率いるペレス会長の次なる狙いについて、例によって妄想を繰り

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          スペイン・バスクの教訓:Jリーグにも名監督輩出の素地あり?!

          いよいよ欧州サッカーはシーズン後半戦も佳境。しかし、チーム状態がイマイチ。。。となると、監督交代か?!という話になる時期でもあります。しかも、監督が外国人となると、向けられる目はさらに厳しくなります。 こうした中でも生き残り名を挙げているのはスペイン人監督です。最高峰と言われるプレミアでは、マンチェスター•シティのペップ•グアルディオラをはじめ多くの監督が活躍しています。 今回はスペイン、特にバスク地方に名監督が多い理由を考え、Jリーグにもその素地があるか妄想していきます

          スペイン・バスクの教訓:Jリーグにも名監督輩出の素地あり?!

          DAZN値上げ!ストリーミングに起きてる変化

          サッカーを視聴するのであれば、ストリーミングサービスとの契約は欠かせません。そんな中、DAZNの値上げが視聴者に動揺をもたらしています。プレミアの放映権を手放したにもかかわらず、値上げという視聴者から見れば理解が難しい状況。一体ストリーミング•ビジネスに何が起きているのでしょうか。 DAZNが3年連続の利用料金値上げ…2月14日以降から月額プラン3700円→4200円に(GOAL) - Yahoo!ニュース ども、ども、サッカーマネーを研究しているフト経(フットボール経営

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          昇るプレミアと、停滞するラ・リーガを分けたもの

          どうも、欧州サッカーのマネーに関する解説をしているフットボール経営分析マンです。本日も皆様がより観戦を楽しむため、ピッチの裏側の戦いを探っていきたいと思います。 今回のテーマはプレミア独り勝ちの構造についてです。年々、プレミアとその他のリーグの差は拡大し、欧州の売上ランキングTOP30を作ると、21/22シーズンであれば降格した3チームとブレントフォードを除く16チームがトップクラブ入りしています。まさにプレミアあらずんば人にあらず、平家もびっくりの天下です。 今回はプレ

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          欧州スーパーリーグ考察~敗れた米国スタイル導入~

          明けましておめでとうございます。2024年もサッカービジネスに関するトピックを配信して、皆様の深夜の観戦のネタを提供していきたいと思います。 2024年の最初に取り上げるのは、昨年末に欧州を騒がせた「スーパリーグ構想」の再燃です。欧州裁判所はFIFAやUEFAによるスーパーリーグ参加阻止は権限の過大行使の恐れがあることを指摘しました。しかしながら、イタリアサッカー連盟(FIGC)、プレミアリーグ、フランスプロリーグ(LFP)など各国リーグがFIFAやUEFAに代わってスーパ

          欧州スーパーリーグ考察~敗れた米国スタイル導入~

          キング・オブ・ボンビーバルサ爆誕と健全化へのパス

          世間ではスーパーリーグ構想が再び騒がしくなっています。欧州連合(EU)裁判所がUEFAやFIFAがスーパーリーグへの参加を阻止したことは、過剰な権利の行使になる可能性が示されたからです。そんなスーパーリーグにレアル・マドリード(R・マドリード)ともに参加意欲を示しているバルセロナ(バルサ)。R・マドリードのペレス会長は中期的な構想があるのでしょうが、バルサの場合は泣くにやまれれぬ懐事情が参加の大きな要因だと考えられます。 泣くしかないバルセロナの事情について、本日は下記のお

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