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先生あの時はすまん

最近保育園に娘を送迎した時に
ある事件がフラッシュバックした。


それは息子が保育園に
通っていた頃の話である。

当時息子は発達障害に認定されており
息子のクラスに加配の先生が
ついてくれていた。

加配の先生はまだ正規職員ではなかったが
やさしさと情熱
なによりも保育という仕事が
好きだということが
保護者の僕にも伝わってきた。

まだ20代前半であったが
僕はとても信頼していた。


写真を見ればいつも
息子を抱っこをしてくれている。

そんな先生が腰を痛めたと
聞いた時は本当に申し訳ない
思いで一杯だったことを
覚えている。


あの日僕は息子を
いつのもルーティーンで
保育園に送った。


車を降り正門をくぐると
先生がたまたま保育所の入り口
でなにやら作業をしていた。

先生は息子に気付いた。

「おはよう!」


と先生は大きな声で
挨拶をしてくれて
しゃがんで両手を広げた。


保育園の先生方々は
いつも園児の目線に合わせ
しゃがんでくれている。

先生を発見した息子は
猛ダッシュをはじめた。
どんどん加速していく。

速い。

先生との距離は
ぐんぐん詰まる


2メートル
1メートル

昨日も一緒に過ごしたのにも関わらず
まさに感動の再会のような
すばらしい光景に
僕は立ち会えるはずだった。

しかし

その時息子は
先生の顔面に
爆弾を投げつけてしまった。


あろうことか
先生の指先をわずかにかすめ
更に加速し保育園に猛ダッシュで
行ってしまったのだ。


先生の息子にかける
やさしさ、情熱、時間
は人一倍でかい。


にもかかわらず
息子の猛ダッシュは
なにか違うことへの興味であり
もはや先生など
空気化していたようだ。

僕は開いた口が塞がらない


すると先生は2秒硬直した。
その後先生の首は180度下へ
折れ曲がった。

掛ける言葉など
見つかるはずもない。


僕は先生までの
数メートルを歩きたくなかった。
さきほどの爆弾が落ちているであろう。


残念ながら距離は詰まり
先生と僕は
苦笑いというもので
その場をやり過ごした。


その後もその先生は
息子にとてもよくしてくれた。
本当に感謝している。

あれから月日がたち
今同じ保育所に娘が通っている


今日娘のクラスの先生が
同じようにしゃがんで手を広げて
出迎えてくれた。


2歳になる娘は
手をはねのけ
靴箱へと向かっていった。

先生は言った。
「今、ニヤッとしてた笑」


娘は2歳ながらに
おそらくわかっている


大人の世界や魂胆など
透かして見ているようだ。

そんな息子は
プラモデルおばけになり


そんな娘の成長が
とても恐ろしある
毎日である。


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