「自分を知り、自分らしい人生へ」自己認識の形成を助けるGPTを紹介します
最近、Self-Awareness AssistantというGPTを公開しました。
これは、日々の出来事を記録すると、その内容をGPTが分析してくれる。それが自己認識の形成の助けになる、というものです。
「自己認識に基づいた選択や行動が取れるようになると、日々が生きやすくなり、その積み重ねが自分らしい人生につながるのではないか」と私は考えています。
今回のnoteでは、上記について詳しく書いてみたいと思います。
「生きやすさ」と「自己認識」
「生きやすさ」は多様な側面から捉えられるので、一つの定義に収めるのは難しいです。しかし、自分自身を深く理解すること、つまり「自己認識」が「生きやすさ」を感じるための鍵となるのではと考えています。
自己認識に基づいた選択と行動
誰しもこんな経験があるのではないでしょうか
心地良い、居心地の悪い環境がある
評価されやすい、されにくい環境がある
付き合いやすい人、苦手な人がいる
得意なこと、不得意なことがある
喜びや、逆にストレスを感じることがある
これらは、それぞれの対象自体に良いか悪いかの絶対的な基準があるわけではなく、人によって受け取り方が異なるのだと思います。
人それぞれに好きな食べ物が違うように、私たちが心地良いと感じる環境や、得意なことは人によって異なります。
例えば、私は過去に以下のような経験をしました
カフェでのアルバイト:注文とレジ、品出し、皿洗いのマルチタスクが苦手。カフェは好きだけど、その仕事は自分に合わないと感じました。
運動部:声出しや体育会系のノリが苦手。運動自体は得意でもその環境は自分に合わないと感じました。
他にも沢山の合う合わないの経験をしてきました。だからこそ、仕事選びとしても以下のようなことを考慮するようになりました。
自分の能力を活かせるか
興味が持てる分野か
会社の雰囲気やカルチャーが自分に合っているか
世の中には「こうあるべき」という情報に溢れ「何者かにならなくては」という焦りも起こりますが、常に「自分にとってその物事はどうか」と考えることで、そういった情報に惑わされにくくなるはずです。
このように、自分を理解し、それに基づいて物事を見て選択や行動をすることで、自分が活かされるようになり「生きやすさ」につながると考えます。
「自己認識」とは何か
自分の何を知ると良いか
私たちが物事をどう感じるか、どう反応するかは、自分の「内面的特性」によって大きく左右されると私は考えます。これには、以下のような要素が含まれます。
認知傾向:物事をどのように解釈し、捉えるかの傾向
価値観:好きなものや嫌いなもの、良いと思うものや悪いと思うもの
素養や素質:自分の能力がどのようなことに発揮されやすいか
欲求:何に対して意欲を感じるか、何を求めているか
etc…
「内面的特性」まで理解することで、なぜ自分が「物事をそう感じるのか、反応するのか」を考えられるようになり、自分を活かした行動や判断がしやすくなるのではないでしょうか。
自己認識には他者の視点も必要
改めて、自己認識がある状態とはどのように定義されるのでしょうか?
insightという本では「自己認識」を次のように定義しています。
自己認識という言葉からは「自分と向き合う事」が想像されやすいので、意外に思う方も多いかも知れません。
私たちは社会の中で関わり合いながら生きています。自己認識が他者からの認識と一致している事で、自分をより効果的に活かせるはずです。
どうやって自己認識を形成していくか
ここまで「自己認識とは何か」を考えてきましたが、「どうやって自己認識を形成」していくことができるのでしょうか?
様々な方法がある一方、それぞれの方法の課題も私は感じています。
内省やジャーナリング:自己認識に関わる手法に関して書籍や記事youtube動画などが参考になるものの、知識を実践に移すのが難しさもあります。
様々な診断ツール:その多くは選択肢を主観的に選ぶ形式であるため、客観的に捉える難しさも個人的には感じます。
他者からフィードバックをもらう:自分を客観視できる有効な機会ですが、継続して自分を知ってもらえる人や機会は限られていますし、関わる人が適切な知識を持っているとも限りません。また、他人には打ち明けにくい悩みや考えもありそうです。
コーチングやカウンセリングなど専門家への依頼:日常では気づかない深い理解やインサイトを得られる可能性はありますが、継続して利用するコストもかかります。
GPTという選択肢
今回私が作ったSelf-Awareness Assistantでは、次のような解決を試みています。
簡易性:日常の出来事や感じたことを書き留めるだけで良く、特別な知識は不要です
客観性:GPTによる分析とフィードバックは、客観的な視点を提供します
利便性:いつでもどこでも、継続的に利用できアクセスしやすいです
パーソナライズ:GPTは利用者の記録を通じて個人をより深く理解し、カスタマイズされたアドバイスを提供します
秘匿性:GPTとの対話はプライベートで行われるため、個人のプライバシーが守られます
以下に実際の記録と分析の例を挙げてみます。
このように、簡単にGPTによる分析を得ることができます。日々の何気ない行動や考えに反映される、自分の思考傾向や価値観が見てとれるのではないでしょうか。
自己の考えが整理された上で、今後に向けてのフィードバックも得られます。
また、積み重ねた記録を利用して、下記のような診断機能も提供しています
性格診断
心理学のビッグファイブ(経験への開放性/誠実性/協調性/神経症的傾向/外向性)に基づいて診断。
*「性格診断をして」と送ることで可能です
内面的特性
「認知傾向、価値観、欲求、感情特性、ストレス傾向、得意なこと・苦手なこと、好きなこと・嫌いなこと」を分析して提供
*「内面的特性を教えて」と送ることで可能です
適性診断
「相性の良いスキル、適している職業と働き方、相性の良い組織や環境、あなたを活かす人間関係」を分析して提供
*「適性診断をして」と送ることで可能です
それぞれ、例を挙げてみます。
このように、日々の記録から客観性を持って分析を得られるのは、「自己認識に基づいた判断や行動」をしていく参考になるのではないでしょうか。
*ここまでの記録と分析例は以下のリンクからも参考ください
出来事に意味を見出す
最後に、日々の出来事自体との向き合い方についても触れたいと思います。
私は「コテンラジオ」という歴史に学ぶpodcastが好きでよく聞くのですが、特に以下のような考えは自己認識と結びつけて捉えられると思っています。
歴史に名を残すような偉人も、困難な時期を経験している。完璧な人はおらず、いろんな側面を持っている。
ある出来事は他との関係によって生じたり、後に影響を与えることがよくある。ひとつの出来事だけを見て良し悪しを判断する事はできない。
上記のような歴史観に立つと、一見ネガティブに思われるような出来事も、後に活かされる経験になるかもしれないと思えてくるのではないでしょうか。そのように、日々前向きにいられることも「生きやすさ」に繋がると思います。
Self-Awareness Assistantでは、日々の出来事から自己認識の形成を助けるほか、日々の出来事自体に意味を見出せるよう、自己改善のヒントとなるようなフィードバックも得られます。
終わりに
Self-Awareness Assistantでの分析を、自己認識を得る方法の1つとして取り入れてもらい、1人でも多くの方の役に立てられたらなと思います。
自己認識によって生きやすく感じる人々が増えていき、少しでも社会が良くなっていくことを願っています。
以下のリンクから、ぜひお試しください
もしくは、GPTstoreにて「Self-Awareness Assistant」と検索ください
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