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アートについて【アンリ・マティス】

こんにちは。
明日は31度にもなっちゃうようです。猛暑日だ。



今日からアートについて書きたいと思います。
先日読んだ本が面白くて、アウトプットとして書くので、
「へぇ〜」程度に見てくれたら、そして気になったらぜひ読んでみてください。

本の内容もとても面白いが、そこで学んだアートの歴史について書きます。



アンリ・マティスが切り開いた新しいアートの形

マティスはアートの新しい形を示した。
その作品はこの 1905年「緑の筋のあるマティス夫人の肖像」である。

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この作品のどこが新しいアートの形を示したのか。



まず初めにおさえておいてほしいことが、
今から500年ほど前、14世紀に「ルネサンス絵画」が主流だったということ。


「ルネサンス絵画」とは?


絵画はアーティストが自由に好きなものを描く。という時代ではなかった。


お金持ちや教会の人間が画家に依頼をして、依頼された絵を描く。

これが基本であり、好きなものを自由に描ける時代ではなかった。
みているモノを正確に美しく描く。これが当たり前。
ダヴィンチも依頼されて描いていたことに驚きがあった。



そして20世紀にある「モノ」が発明され、世の中に出回った。
カメラという存在。


これがアートの秩序を破壊した。
理由は簡単。今までのアートは見たものをそのまま写して描いていた。
しかし、カメラの登場によって「より正確に、素早く」現実を映し出してくれるからだ。

「今日を限りに絵画は死んだ。」と終わりを告げられたのだ。


そしてマティスはこの作品を発表した。
当時は自分の妻をこんな絵で描くのだから、公開処刑とも言われていた。
しかしマティスは、アートにしかできないことは何かを考えこの作品を描いたのだ。

作品の特徴

この作品の特徴はなんと言っても、色使いである。鼻筋が緑なんだもの。
そしてカクカクとした輪郭も気になる。
こんな人が現実にいたら思わず逃げてしまう。とマティス自身も言っていたほどだ。

もうお気付きになったかと思いますが、これが、アートにしかできないこと。

カメラは目の前の現実を忠実に。
アートは目の前のものを写すだけではない。


これを示したのだ。
ルネサンス絵画からの目の前のものを忠実に描く絵画からアートが開放されたのだ。

これが、20世紀のアートを切り開いたアーティストと呼ばれるようになった理由です。



この理由を聞いて、もう一度作品を見てください。
最初に見たときと印象が変わりませんか?
このような時代背景があったからこそ、見えてくるものがあります。


僕はそこに魅力を感じました。
今まで疑わなかったものを、疑い。
自分にしかできないことは何かを考え、考え抜いていく。


「上手な絵=アート」ではないということ。
自分なりの答えを見つけていくことがアートなんだと。
アートをとおして、様々なものの見方を養えたらなと。



最後まで読んでくれてありがとうございます。
次回はみんなご存知、ピカソについて。
それでは、また。














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