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痛みは学びを助く


2024年7月23日(火)朝の6:00になりました。

痛みを知らぬ者だけが、他人の傷痕を見て笑う。

どうも、高倉大希です。




授業中に、お腹が鳴る。

当時の自分にとっては、とても恥ずかしいことでした。


できるだけ鳴らないように、休み時間には毎回パンをかじります。

かじるパンがなかったら、一気に不安な気持ちになっていました。


もちろん、今となってはお腹が鳴ることなんてべつに大した問題ではありません。

人間だもの、お腹が空けばそりゃあぐうぐう鳴ることだってあるわけです。


精一杯 精一杯 笑ったでしょう
みんなの前 あの子の前 取り繕って
誰も気にしないようなこと
それでも自分には大ごと

BUMP OF CHICKEN(2010)『透明飛行船』の歌詞より


千円しか持っていないときに千円を盗まれたら、さすがに困ってしまいます。

一方で、一億円を持っているときに千円を盗まれても、べつに痛くはありません。


千円を盗まれるという点では、まったく同じできごとです。

目の前の問題は、母数の違いが生み出しています。


先日どこかで、このような投稿を目にしました。

妙に納得したので、ここ最近ずっと頭に残っています。


社会が変わることによって、それまで「問題」とされていたことがなくなっていることがある。つまり、問題が解決していることがある。それを「イノベーションだ」と私たちは後づけで評価するのです。

孫泰蔵(2023)「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP


生きていく中で、お腹が鳴ったことなんていくらでもあります。

母数が大きくなったおかけで、1回の恥じらいはうんと小さくなりました。


これがもし、人生でいちどだけお腹から爆音が鳴るというシステムだったら。

さすがに恥ずかしくて、やってられないと思います。


小分けにすることで母数が大きくなるからこそ、毎回助かっているわけです。

失敗によって生じる痛みも、小分けにして享受できればよいのかもしれません。


人の時間とエネルギーに限りがある。だから、思うようにできないことがあるのは当然だ。失敗は避けられないと思った方がいい。大事なのは、戦略的に失敗することだ。人生のどの側面で失敗を許容するかを、あらかじめ決めておく。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


失敗を小分けにするのは、簡単です。

新しいことに挑戦すれば、自動的に失敗します。


挑戦といっても、べつに大層なことを行う必要はありません。

文章を書いて投稿することだって、立派なひとつの挑戦です。


誰も読んでくれなくたって、それはそれでよいのです。

小分けになった痛みが、自分の学びを助けてくれます。






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