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人であるがゆえにまっすぐ進めない
2024年3月11日(月)朝の6:00になりました。
かたつむり、そろそろ登れ、富士の山。
どうも、高倉大希です。
左足を前に出したら、今度は右足を前に出す。
歩き方はわかっているはずなのに、なぜだかまっすぐ進めません。
ランニングを習慣にしようと思っても、三日で終わってしまいます。
お風呂に入ることさえも、億劫に感じてしまいます。
やり方がわかっているだけに、もどかしさを感じます。
どうにもこうにも、なかなか思いどおりにはいかないものです。
10枚の原稿を書くとする。そのために必要となるエネルギーは、最初の1枚と残り9枚がだいたい同じくらいだと思う。いや、個人的な感覚としては、むしろ最初の1枚の方が大変かもしれない。
チームとなれば、その傾向がさらに強まります。
思いどおりにいかない個人が、複数集まるわけです。
モチベーションが、低い人が混ざっていたり。
コミュニケーションを、上手にとれない人が混ざっていたり。
自分のことさえ思いどおりにいかないのに、他者のことなんてなおさらです。
目的がはっきりしていても、人であるがゆえにまっすぐ進むことができません。
「仲が良いチームだからうまくいった」というのは一見正しいようでいて、この発想こそがとんでもない間違いなのです。本来、一人ひとり、感じ方や考え方は少しずつ違います。違っていて当たり前です。育った環境から学び働く環境まで、すべてが「別の人格」なのですから。だからそれぞれが完全にわかりあえたり、意見がぴたりと重なりあったりすることなんてありません。プロの集団が物事を決めていく時には、それを前提にすべきなのです。
いつも、しゃくとり虫みたいだなと思います。
進むためには、いちど縮まなければなりません。
縮んだら伸びて、伸びたらまた縮んで。
その過程で軌道も修正しながら、じわりじわりと前に進んでいくのです。
てくてくと歩けると思っていたら、がっかりするかもしれません。
スピードの遅さに、嫌気が差してしまうからです。
青山学院大学陸上部の原晋監督は、「箱根駅伝のメンバーに選ばれなかった人に対して、何かサポートをしていますか?」という質問に、「一切サポートはしない。なぜなら基準が明確だから」と答えていました。
まっすぐ進めないことが、悪いわけではありません。
大切なのは、人である限りまっすぐ進めないという前提に立っておくことです。
モチベーションなんて、差があって当然です。
コミュニケーションには、必ずズレが生じます。
話は、そこからです。
どうにもこうにも、なかなか思いどおりにはいかないものです。
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— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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